クレしん科学読本 その1 しんのすけの身長と体重

ミッチー、そこまで非常識か
 「家族そろってのどじまんだゾ」のAパートで、ミッチーヨシリンが、賞品が電気釜とお米1俵と言ったとき、しんのすけが
「1俵ってどれくらい?」 と聞きました。それに対して、ミッチーが
「そうねぇ、しんちゃんが10人分くらいの重さかしら」
と答えていて、その後みさえに10人のしんのすけがまとわりついている想像図がでました。
 爆笑ものの絵でしたが、よくよく考えてみりゃとても変です。お米1俵の重さは60kg。よって、ミッチーの言い分だとしんのすけの体重は6kgになってしまいます。これはいくらなんでもミッチーは常識がなさすぎます。中学や高校の保健の授業をちゃんと聞いていたのだろうか。保健の授業で、人は生まれたばかりで50cm・3kgなのが1歳になると75cm・9kgになるって習ったと思うのだけど・・・。それとも、1俵は200kg前後あるものだと思っていたのか。いずれにしても、ミッチーヨシリンがバカップルだというのは誰もが認めるところですが(笑)、そこまで非常識とは・・・。

しんのすけは肥満児?
 原作4巻中に、しんのすけの身長・体重が登場しています。身長105.9cm、体重22.8kgとのこと。ただ、これだと幼児の体形判断に使うカウプ指数は192となります。カウプ指数は、130から140が標準で、160以上が肥満と判定されます。よって、しんのすけはかなりの肥満児になってしまいます。でも画面で見る限り、普通体形なんだよなぁ。ということで、今後の議論ではこの値はとりあえず棚に上げておきます。
 参考までに、厚生省の資料によると、5歳男児の平均は身長110cm、体重18kgとなっています。いずれにせよ、6kgということは常識的に考えて絶対にありえません。

超ギネス級な世界
 クレしんは、作画監督の人によって感じが違うといいますが、どの人の時でも言えることが。それは、大人と子供の身長が違いすぎることです。しんのすけと、たとえばひろしでは3倍以上の身長差があるのです。例えば、#321のエンディング「オラはにんきもの」を野原一家が歌うときのアニメ画面で測ると、しんのすけが本当に105.9cmなら、ひろしは360cmの超ギネス級巨人になってしまいます。しかし、他の大人もみんな同じくらいの身長があります。うーん、クレしんワールドでは身長3mは当たり前なのか。しかし、重要な事実を発見。  「父ちゃんとデパートだゾ」で、ひろしの股下が79cmとメジャーのヨウコという店員に測られていました。ということは、どう考えてもひろしの身長は170cmくらいなのですね。ごく普通だ、よかった。

えっ、しんのすけは生後2カ月?
 ・・・いや、よくない!そうするとしんのすけの身長が合わなくなる。画面で確認すると、しんのすけの背はひろしの股下より低いのは明らかで、59cmしかないことになってしまいます。この身長は、生後2カ月の乳児に相当します。厚生省の資料では、生後2カ月の乳児の平均身長が58.7cm、体重が5.7kgになっていました。うーん、これならミッチーが言っていたお米1俵=しんのすけ10人はほぼ正しいことになります。ミッチー、さっきはバカにしてしまったけれど、あなたは間違っていなかった(納得いかんが科学的にはミッチーが正しいからなあ・・・)。

 
「家族そろってのどじまんだゾ」
第321話(99年6月25日放送)
















原作4巻
地下組織の廣田さんに教えていただきました。そこで、この部分を書き直しました。以前は身長117cm、体重22kgという昔の記憶をもとに、「しんのすけは大柄な5歳児?」というタイトルで話をしていました。








「オラはにんきもの」
かつてのオープニングテーマで、しんのすけがソロで歌っていた。ここでは野原一家がエンディングテーマとして歌っていた。
「父ちゃんとデパートだゾ」

第173話Cパート(96年1月15日放送)。


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