「アクション仮面vsハイグレ魔王」の個人的感想を書きます。ネタバレにはやっぱりなりますので、そのあたりはご注意ください。
記念すべき最初の登場人物はミミ子だった…なんというのか、ちょっぴり意表をついた感じが。まあアクション仮面の話ならそういう展開もありですかね。ところで、アクション仮面の腰にあるバックルにはそんな秘密があったとは驚きです。まあこの時のアクション仮面は以後のものとは別物かもしれないというのはあるわけですが、初見ではそこまでわからないわけで。オープニング、以後の映画を見てからだとやはり見慣れた粘土アニメがないのはやや物寂しさを感じたりして。
前半はほとんど当時のアニメそのもののノリですね。5枚も同じ悪役カードがダブるマサオ君、昔から運がないことで…。素早い動きのボーちゃんには笑いました。あんな動きもできるのですね。そして風間君、そこまでして無関心を装わなくても、子どもらしいところをもっと見せてもいいと思いますよ。どうせもうみんなにはバレてますから(?) 代役アクション仮面、撮影時に声がだいぶん違うのですけれど(別人だから仕方ないですけど)…声だけ本物と差し替えて放送したということなのですかね。しんのすけとみさえのテレビをめぐる攻防、今ではこういう二人のやり取りがあまり見られなくなってしまったわけですがなかなかいいものですね。
幼稚園終業式の朝。確かにああやって踊りながら起きることができればいいのかもしれませんね。そして終業式シーン、園長が本物の組長になってしまうとは恐ろしい…。どこが「よい子の夏休みの過ごし方」なんだと。園児たちのノリのよさもいいですね、初期の原作ではみんな怖がっていたらしいですけれども。そしてその後、運命の駄菓子屋へ行くことになるわけですが…あの仕込んだ駄菓子屋にあったチョコビ、あれはどの箱もNo.99のカードを入れてあったということになるのでしょうか。ただ、No.99のカードは他と違いすぎてなんか変な感じがしました。レア中のレアカードとはいえ、なんだか落ち着かない感じが。
そして海へ。本当にああいう時って大渋滞になりますよね。日本人は…とかぼやいていましたけれどそういうの同じ穴のムジナと言うんですよね。いやしかし、ちょうどいいところにあぜ道があったもので。ただ、ちゃんと道が続いている保証もないところへ突っ込んでいく気にはなかなかなれないのでは。これもミミ子たちが仕込んだ作戦のうちですが、そもそもどういう力を使って一家を操作したのかが気になります。
いよいよ、一家がパラレルワールドへ旅立ちましたが、なぜ北春日部6号なのでしょう。6号というからには1号から5号もどこかにあったのでしょうが、今はないのかな。でもって翌朝、突然やってきたミミ子…じゃなくてリリ子ですが、自分で「アクション仮面のかわいいパートナー」と言い切るとはなかなかの自信家ですね。確かにかわいいのはかわいいと思いますが。その後パラレルワールドの説明をしてくれますが、わかるようなわからないような。大事な予備のアクションストーンを飲み込んでしまったしんのすけ、それでも「それほどでもぉ」ですか。こういう心の余裕はいつまでも大切にしたいです。
幼稚園バスで逃げる場面、Tバック男爵の力はすごいですね。しかし、しんのすけのぞーさんで手を離してしまうとは見かけにもよらずという感じです。まつざか先生、なんか不自然な言動が目立つなぁとは感じておりましたがそういうことでしたか。ハイグレ魔王もうまいこと考えるものですね。みんなハイレグ姿にされていきますが、やはりひろしや北春日部博士のハイレグ姿はちょっと(^^;
スーパー三輪車登場、シロがしゃべることになるとはなんだかすごい展開になっていますね。本来はあのヘルメットもしんのすけがかぶるはずだったのに、なぜあそこでシロがかぶることになったのかよくわからないのですけれど。3つのお助け機能のうち、ゾーさんタイプに変形するのは何の役にも立っていないじゃないかと思われましたが、後でちゃんと役に立つのですね。ただ単にゾーさん芸をさせるためだけじゃなかったわけで。悪役とはいえ、ゾーさんの鼻でしっかり助けるあたりがいいものですね。きれいなおねいさんだったから助けたんでしょうか…? その後新宿でTバック男爵との対決ですが、ミサイルって目標がなくなったら発射元へ戻る性質でもあるんでしょうか。そんなことはないでしょうけど、そういえばここでもゾーさんタイプが役に立っていたのですね。ここまで奥が深いものだったとは。
さてハイグレ魔王と対面しますが…予備のアクションストーンをしんのすけのお腹から取り出して砕いたのなら、初めに手に入れていたアクションストーンも先に砕いておけばもうアクション仮面が現れることはなったはず。なぜそうしなかったのでしょう。そうしていたら物語がこの時点で終わってしまうから…というのは無しの方向で(笑) そういえば金ピカのNo.99カードですが、これも普通のカードと同じだったらこれ以上話が進まなかったのですね。上のほうで変な感じとか書きましたが、ちゃんと意味があったんだなと妙に感心してしまったりして。
それにしても登りっこで対決とは、なんとも面白い対決方法ですね。石像の股間がなんだか目立っていたような気がするのですが気のせいでしょうか。で、その結果が引き分けになった後、剣が登場しましたが最初、あれがくじで、決着はくじ引きで決めるというのかと思ってしまいました(^^; ハイグレ魔王が落ちそうになった時にアクション仮面が助けたあたり、これが本当の強さなのかと思いました。普通ならこれチャンスと突き落としに行くところでしょうから。それはさておき、アクションストーンを持てば普通の人もアクションビームが放てるとは、これはすごいご都合主義なんじゃないかと…まあパラレルワールドならこういうのもありなのですかね。
最後、なぜマサオ君だけ名前を呼ばれなかったのでしょうか。忘れられていたのかわざと呼ばなかったのか知りませんがこれもまた、同一カードが5枚ダブるように運のなさが関係している? 真相を教えてほしいです。妙に気になってしまいました。