トップ映画カスカベボーイズストーリー

「嵐を呼ぶ! 夕陽のカスカベボーイズ」の大ざっぱなストーリーを紹介します。ただし、大ざっぱとは言ってもネタバレには確実になりますので、そのあたりはご注意ください。

東宝マークの後、今年は防衛隊の鬼ごっこから始まります。高オニですかね。オニが次々変わりつつ街中を走っていると、カスカベ座という映画館らしい場所に出ました。とここでオープニングテーマです。いつものように粘土アニメですが、流れてきた曲がななんと「オラはにんきもの」! オープニング後、再びカスカベ座です。防衛隊のみんなが中に入ると、誰もいないのに映写機が回っています。しばらく見ていましたが途中でしんのすけがトイレに。そして帰ってくると、なぜか防衛隊のみんながいなくなっていました。

しんのすけも家に帰りますが、まだ防衛隊のみんなは誰も家に帰っていないそうです。そして、しんのすけはカスカベ座でのことを話し、一家でみんなを探しにカスカベ座へ行きました。すると、やはり映写機が勝手に回っており、しばらくスクリーンを見つめていたら突然フラッシュ、一家は荒野にいたのです。しばらく歩いていると怪しげに鎖がかかった扉やらロボットやらが転がっています。やがて線路を見つけ、町にたどり着いた一家でした。ひろしは酒場に入って帰り道を聞こうとしますが、ガラの悪い人に囲まれてしまいます。すると、途中で風間君が入ってきました。ところが風間君は保安官になっていてしんのすけたちのことを知らないらしく、しんのすけを殴ってしまいます。その後苦労しながらも一家はどうにか逃げ出し、追いかけられますが井戸に身を潜めてやり過ごしました。

やがて、その井戸を使おうとした人が一家を助けてくれました。その人はつばきという名前のようです。そして、空き家を紹介してくれたのでそこで過ごすことに。窓からは、ある太った人が縛られて拷問にかけられている様子が見えました。途中でこの町の知事という人もやってきて、つばきは去っていきました。拷問が終わったあと、一家は太った人を助けてあげました。その人はマイクという名前で、やはりカスカベ座で映画を観ていたらいつのまにかここに来てしまったようです。どうやら、一家もマイクも映画の中の世界に入り込んでしまったようです。なぜ拷問にかけられていたかというと、立ち入り禁止区域に入ったからだそうです。周囲にはこの町と荒野しかないのですが、3箇所の立ち入り禁止区域があるそうで、そこに何かの帰るための手がかりがあるのではないかと思って行ってみたものの、何もないそうです…。なお、ここにいると春日部に帰りたいという気持ちがだんだん薄れていってしまって忘れてしまうというようなことも聞かされました。

なんだかんだで一家が迷い込んで何日か過ぎました。しかし、太陽も動くことを忘れたらしく、ずっと同じ位置で輝き続けています。しかし、毎日オケガワ博士という研究者が一家の住む家の前で馬に引きずられる拷問にかけられるようで、それを数えれば何日たったのかがわかるそうです。しんのすけは、道端でマサオ君に会いました。マサオ君もやはりしんのすけのことは忘れているようですが、なんと既婚だというのです。相手は、ネネちゃんでした。ネネちゃんもまたしんのすけのことを覚えていないようです。しかし、まだそれなりに覚えている人が一人、それがボーちゃんでした。しかし、ボーちゃんもやはりところどころ忘れているものがあるようで…。

やがてかなり長い時間が過ぎます。その頃、厳しい強制労働をさせられ続けていた人が抗議を起こします。しかし知事は、撃てるものなら撃ってみろと銃を渡します。が、知事のムチによって抗議は失敗に終わります。しんのすけもぶりぶりざえもんが描けなくなったり、シロのことを忘れてしまうとか徐々に記憶が薄れつつあるようです。そんな中、しんのすけとボーちゃんが、ここは映画の中の世界で、映画が未完成で人材を必要としているためにここに連れてこられたのではないかと考えるようになります。ということは、映画を完結させれば元の世界に戻れるのではないかとひろしたちに話すしんのすけです。そこで、みんなはどうにか映画を終わりにしようと思うわけですが…。ひとまず春日部から迷い込んでしまった人を集めて終わりにさせようということを話します。しかし、やはりそれなりの形に持っていかないと終われないようで元の世界には戻れません。そして、終わらせるためには悪を倒すことが必要、悪とはこの町の知事だということなのです。そしてオケガワ博士も力強く、知事を倒してくれる人が現れるのを待っていたのだと宣言します。と思ったら、これまでずっと止まったままだった太陽が動き始めたのです。映画が動き始めた瞬間でした。その時、みんなも忘れていたことを徐々に思い出そうとしているようです。

しかし、太陽が動き始めたことによって知事もみんなが秘密を知ったと察します。ただ、知事は絶対に自分が倒されることはないと自信を持っているようです。一方、ついにオケガワ博士の研究成果が形になりました。それはパンツでした。これをはくとヒーローになれるとのことなのです。しんのすけがはいてみるとぴったり、そして枚数が全部で5枚なので、防衛隊のみんなの数と一致するのです。ボーちゃんは簡単にはき、マサオ君とネネちゃんもどうにか説得しました。残るは風間君ですが、まだ風間君は保安官としているのでした。が、なぜか知事は風間君から保安官バッジを奪い取ってしまいます。知事はお遊びのつもりだったようですが…。これにより、風間君もパンツをはかされることになりました。ただ、何も起こりません。どうもピンチにならないと力は出ないようで…。とそこに知事がやってきました。知事は、主役は俺ですでに完結されていると言い出したのです。そうして激しい銃撃戦が繰り広げられます

その時、つばきがいつも知事についていって立ち入り禁止の場所に行っていたものの、最後までは連れて行ってもらえなかったと言うのです。おそらくその場所に何かがあると思い、みんなで汽車を動かしてその場所に向かおうと考えます。知事もすぐに気がつき、車を動員して追いかけます。やがて汽車は走り始めますが、しんのすけや防衛隊のみんなが乗った客車の連結器を攻撃されたために、汽車から離れてしまいます。みんな汽車のほうへと飛び移りますが、風間君が移動できずに線路上に落ちてしまいます。そして敵に追い詰められたその時、しんのすけが風間君を助けました。そこに防衛隊の他のみんなも集まり、心がひとつになりました。すると、パンツが光り始め、みんなは変身しました。ここに「カスカベボーイズ」が誕生したのです。時はちょうど夕暮れ、「夕陽のカスカベボーイズ」です。これで一気に春日部市民側が優勢に。

しかし、知事も負けてはいません。一家が迷い込んできたばかりの頃目撃したロボットに乗り込み、反撃してきます。さらには客車に乗っていたつばきを誘拐し、汽車を転覆させてしまいます。カスカベボーイズが集結してどうにか汽車を支えますが、実際にはもっと力が出るはずだとのこと。それには合言葉が必要なようです。合言葉とは「かすかべ防衛隊、…」しかしその後がなかなか思い出せずしばらくして、ようやく「かすかべ防衛隊、ファイヤー!」この合図とともにみんなの姿がさらに変わり、飛べるようになりました。その後も防衛隊と知事が乗るロボットの激しい戦い、さらに春日部市民と知事軍の激しい争いがしばらく続き、その間に汽車はついに立ち入り禁止区域に達します。

すると、鎖がかけられ厳重に封印されていた扉が開きそうになっているのです。知事は必死に扉を押さえようとしますが、他の2箇所の封印が解けたようで何かが飛び出してきました。さらにもうひとつも、防衛隊の活躍によって封印が解除され、飛び出したものは「おわり」の3文字でした。こうしてついにこの映画は終わりを迎えることができました。

こうして、カスカベ座で動いていた映写機が止まり、映画の世界に閉じ込められていたみんなが元の世界に戻ってきました。喜び、そして家へ帰っていく人々です。そんな中、しんのすけは誰かを探しています。元の世界に帰れたら結婚を前提に付き合ってほしいとまでしんのすけが言っていたつばきでしたが、どこにもいません。きっとつばきはもともと映画の中の登場人物だったのだということになりますが、しんのすけはそれなら映画の中に戻りたいと言うのですが…。さんざん春日部に帰ろうと防衛隊のみんなに言ってきたのにと防衛隊のみんなから言われ、しんのすけも家に帰ることに。なお、エンディングテーマ「○あげよう」が流れている間、しんのすけはつばきと再会を果たしています。


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