トップ映画B級グルメ個人的感想

「バカうまっ!B級グルメサバイバル!!」の初見直後個人的感想を書きます。ネタバレにはやっぱりなりますので、そのあたりはご注意ください。

今回は比較的オープニング前の場面が短かったですね。オープニング前の時間が長いか短いかと作品の出来は特に関係ないでしょうが。冒頭でグルメッポーイが一瞬固まったところで責任者?が連行されていましたが、あれはストーリー上何か関係があったのでしょうか。A級グルメの厳格さを表現していたのですかね。

B級グルメカーニバル会場はとても楽しそうな雰囲気ですね。私も行ってみたいです。特に大阪弁丸出しの串カツが、ステーキライダーに襲われた時のしゃべり方が気に入りました。下町コロッケどんがゲスト声優のコロッケさんでしたが、違和感がありませんでした。誰の声にも似ないようにとのことでしたが、棒読みでもなくうまかったです。川越シェフは棒読みの感じがぬぐえませんでしたがね。

健さんの電話がダイヤル式だとか、紅子のアパートがやけに昭和な香りですね。今の子どもはダイヤル式の電話機を見たことがあるのでしょうか…。歴代ソースの健では、ケント・デリカットで思わず笑ってしまいました。これまた今の子どもにはわからないかもしれませんけれども。

場面変わってバスに乗るところ、最初は園長先生のバスというのが意味を理解できませんでした。2度目の鑑賞でやっと系統番号の「93町」が「組長」と読めることだと気がつきました。結局違うバスに乗ってしまいますが、ネネちゃんが運転手が変わっていることに気がつけていれば…。その後防衛隊が遭難して一夜を過ごすことになるわけですが、1996年に放送されたアニメで、遠足の途中で防衛隊が遭難した時もみんなのおしっこがきっかけだったわけで、ずっと1996年の話が頭に浮かんでいました。
(1996年8月2日放送「遠足で山に登るゾ」「山でソーナンしちゃったゾ」「みんなでサバイバルするゾ」)

キャビアと遭遇し、マヨネーズに心が乱れたキャビアが突然変なことをしゃべりだしたわけですが、あれはロシア語だったのですね。パンフレットを読むまでわかりませんでした。まあロシアのカスピ海というような会話が直前にあるので推測しようと思えばできなくはないですけれども。DVDが発売された際、字幕表示はどうなるのでしょうかね。日本語訳で出てくるのかそれとも、ロシア語の発音がそのままカタカナで出てくるのか…。

古い橋を渡る際にフォアグラ錦と遭遇しますが、フォアグラ錦は自分が渡ろうとすればああなることが予測できなかったのでしょうかね。仮に防衛隊も巻き込んで川に落ちていたとしても、ソースも失われていた可能性が高いわけで、それだとグルメッポーイの狙い通りにはならないわけで。風間君が落ちそうになって指相撲をする場面は昔同じようなものを見たことがあるような気がします。

次にトリュフとの遭遇で、劇画調となりますが最近の映画でのお決まりでしょうか。この場面では劇場の受けも良かったですし、劇画調は別に問題ないですけれどね。後から考えると、みんながオムレツを独り占めしようとするこの場面が、後のビスケットへの伏線となるのでしょうか。それより、しんのすけのぞうさんが見えないようになっているのが残念でなりません。

そしてやってきた、防衛隊解散の時…予告編でも流れていましたが、衝撃的でもありました。最後には解散はなかったことになり、防衛隊のみんなが協力して問題を解決していくことになるのはわかっていたとはいえ。その後A級お子様ランチに釣られるのは、空腹もあって仕方がないのでしょうね。そこからの脱出劇は見事なもので、こういう動きの大きな場面が劇しんの魅力の一つでもあります。脱出ポッドをみんなで動かす際、またボーちゃんが動かし方を理解しているのかと思ったのですが、そうでもなかったですね。

パラシュートで地面に降りて、シロと再会するわけですがさすがはシロ、どこまで利口な犬なのでしょう。そして、マサオ君が心の葛藤を続けてきたビスケットをみんなで分けるところでは、みんながマサオ君のことをぼろくそにけなすのかと思ったら感謝の言葉が出てきたので、勝手に思い込んだ私が恥ずかしくなりました。星空を見上げて一夜を過ごす場面では「ブタのヒヅメ」を思い出しますね。せっかくなので、あの時のBGMが流れてくれたらもっと良かったのですが。

翌朝、マサオ君が葉っぱをくわえていましたがあれはドカベンの岩鬼正美のパロディーなのでしょうか。パロディーがわからなくても、なんとなくワイルドだという感じは伝わりました。何かが吹っ切れた時のマサオ君は昔から一味違うところを見せてくれますね。A級グルメラヴァーズと再会した際に、何が詰まっているかとフォアグラ錦から聞かれた時の会話が印象的です。フォアグラ錦は憎めないところがありますね。象が踏んでも壊れない水筒がここで役に立つというのは、伏線がしっかり生かされていて良い印象です。風間君の世界地図も、布団代わりになっていましたね。ただ、ボーちゃんの石やしんのすけの持っていたカンタムの腕など、本当に何の役にも立たないものもあったわけですけれども、あれらももしかしたら何かに使う予定があったのでしょうか。

防衛隊がカーニバル会場に入り、ようやくソースの健のもとにたどり着いたにもかかわらずグルメッポーイに壺を奪われ、捨てられたところでは息をのみましたが、水筒がまたしても役に立っていたのですね。誰のアイデアなのかはわかりませんが、重いから分けただけと言っていたところからするとしんのすけでしょうか?
その後防衛隊のみんなが焼きそばを作りましたが、みんな上手ですね。B級グルメは細かいことを気にしなくても手軽に作れるものだというアピールなのかもしれませんけれども。

グルメッポーイは少年時代の思い出もあり、本当は焼きそばが食べたかったということがよくわかるラストです。親の影響を強く受けたという点で「スパイ大作戦」のレモンを思い浮かべました。グルメッポーイに関してはそういう事情があったわけですが、A級グルメ機構の構成員も焼きそばをおいしそうに見つめていました。構成員もB級グルメを嫌っていてA級グルメ機構に属していたのではないでしょうか。そこは少々気になりましたが、まあ些細なことですね。

エンディングでは、ネネママやマサオママが登場していましたがいつの間にやってきたのでしょうね。風間ママはずっと登場していたわけですが、途中で風間ママかみさえが連絡を入れていたのでしょうか。A級グルメのメンバーも協力してB級グルメカーニバル会場を作り直していましたが、この場面では「温泉わくわく大決戦」のエンディングで、巨大ロボに破壊された町並みをYUZAMEも一緒になって修復している様子を思い出しました。全体的に過去の作品で見たことがあるような場面が目立ったような気はしましたが、今回はわかりやすい話でもあり、お気に入りの作品となりました。


「B級グルメ」トップに戻る