2001年富士登山(7/21.22)

富士山を見る度に登りたいと思いつつ99年夏に登山して以来3年、再び富士山に登る時が来た。

7/21:御来光を拝むため夜登山する。そのため朝の出発はそれほど早くなく10時。都内を通るのはいやなので、距離も長いが秩父、山梨と回り込んで富士山に向かうルートをとる。山道ドライブは好きなので苦にならない。むしろ高速道路の退屈なドライブは好きでない。

  

お昼は秩父で蕎麦を食べる。初めて”十割蕎麦”を食べた。やはり風味がいい。また行くかも。

そしてどんどん山深くなり雁坂トンネルを抜け山梨県入り。前回(小淵沢の神田のオオイトザクラ)このルートを通ったときは富士山が見えたのだが、今回は見えない。雲がかかっている。残念。

御坂峠を抜け河口湖に入っても富士山は見えない。富士山を登り始めると大きな姿は見えなくなるので何とか見たいなー。

コンビニで買いだし(当日の夕御飯、登山・下山中の補給食、朝御飯)をすませ、富士スバルラインを上り始める。やはり富士山は見えない。4合目辺りから渋滞との情報だったが、スムーズに5合目(2300m)に到着。もう17時近いので駐車場も空いてきている。

本当は3時くらいにはついてゆっくりしたかったのだが、遅れてしまった。21時から登山開始予定(日の出4:30予定)なのでそれまでに眠っておきたい。

晩御飯を食べ、座席をフルフラットにしてすぐ寝る。

   

 

19時頃目が覚めると雲は晴れていた。西の空は夕焼け、明日はいい天気だ。

またうとうとして、20時に起きて準備を始める。

  

21:00、いよいよ登山開始。7時間(予定)長い夜が始まる。周りには思ったほど登山客はいない。しかも登山客は外人が多い(なぜか外人は半袖、半パンというカッコ)。天気は良く、星もよく見えるし、下界の街の灯りもよく見えてきれいだ。いままでは22時くらいから登山していたが、体力も落ちているだろうから、ゆっくり登るために早めに出発した。

  

23:00、7合目(2700m)も近くなる頃から後ろからどんどん登山客が追いついてくる。日本人も多くなってきた(笑)。僕らはマイペース。山小屋は17ほどある。よって今何合目なのかというのがわかりにくいのだが、休憩には便利。だけど、人が溢れかえってるので休めないことも・・・。

   

7/22 0:00、日付が変わる。現在8合目(3020m)をすぎた辺り。まだ半分くらい。先は長い。3000mも越えるとだんだん寒くなってくる。休憩中は体が冷えないよう一枚羽織る。頭も少しくらくらするし、足も一歩一歩が重い。

   

1:00、本8合目(3360m)で須走口からの登山客も合流し、登山道は人で渋滞する。一歩一歩前の人が動くと足を出す。そんな状態だ。寒くなってきたので休憩だけでなく登山中も一枚羽織る。

  

3:00、3500m。一番寒いときだ苦しい。さらに一枚羽織り、下も重ねて履く。でも外人は半袖、半パンだったりする・・・。夜明けまであと一時間半。ちょっとこのペースではやばいかも・・・。今まで調子良かったカミサンも気分が悪くなってきたみたい。

  

3:30、9合目の鳥居をくぐる。もう山頂の山小屋の灯りは見えている。しかしこのペースでは・・・。

   

4:00、3600m。うっすら明るくなってきた。あと30分で山頂は無理だ・・・。カミサンも調子よくないし。よくがんばったよ。せめて日の出がよく見えるポイントまで歩き、御来光に備えることにする。渋滞の登山客もいよいよみんな動かなくなり、御来光を拝む準備をしている。

4:20、明るくなってきた。長かった夜が明ける・・・。

    

徐々に山が、街が、雲海が姿を現す。

  

  

左方向は河口湖、甲府・八ヶ岳方向、正面山中湖、右方向は箱根、三浦半島、奥に東京湾、房総半島

  

太陽が昇り、気温も上昇する。生き返る・・・。

  

と、そこに!ガラガララ・・落石だ!!10cm四方くらいのがすぐそばに落ちてきた!危なかった。

富士山の登山道はつづら折れでジグザグに登っていっている部分が多いので、上で落とした石はすぐ下の登山道を直撃するのだ!

今、御来光の時、誰もが谷側の登山道に寄り御来光を眺めているため、石が落ちやすい。

と、そこに第2弾!ガラガラガラ!すぐ近くのおばさんを直撃!おばさんはかろうじて避ける体制に入っていたのでお尻に当たった。立って動いているので大したことはないようだが・・。

今度のやつはでかかった。15cm四方以上あったのではないか。お尻でなかったら、頭だったりしたら・・・。

山親父が叫んでみんなに注意していたけど、本当にみんな気をつけて欲しい。

登山道以外での登山、登山道でも谷側の部分は絶対に歩かないこと。落石を起こします!

  

5:00、気を取り直し、再び山頂を目指し歩き出す・・・。