2001年10月・欧州旅行(その4)

10月7日、ミュンスターのホテル。
今日はドイツ4部リーグの試合を観る為に、「MEPPEN(メッペン)」に向かう。

ドイツ北西部に位置するメッペンをホームとする「SV MEPPEN」。
なぜこのクラブの試合を観戦しようとしたのは、
97年に福島FCが使用していたナイキユニフォーム(青白)と同じモデルを、
メッペンも97年に使用していたのは以前から知っていたのである。

当時、メッペンはブンデスリーガ2部であり、福島も旧JFLで実質2部だった。
しかし現在は何らかの理由(後に経営状況が悪化が理由とわかる)で
4部のアマチュアリーグに参加している。
福島のFCプリメーロも経緯は少し違うが、現在4部にいる。
そういった点でも経緯が似ており、ドイツに行く際は必ず立ち寄ろうと思っていた。、

メッペンサポとビールを片手に(僕・・・少々ビビってます。)


現在はネットの普及で、4部リーグの日程もわかるようになり簡単に訪れることができる。
しかし、メッペンのHPを観てもおおよそのスタジアムの位置こそ載っていたが、
いまいち行きかたがわからないので、思い切って旅立つ前にクラブにメールしてみたのだ。
HPの管理人からのメールには、「当日スタジアムで待ってるから・・・」とのことだった。

駅に着くと、その町の中央駅とはいえ駅の前にはほとんど何もなく、
休日で郵便局もしまっている。営業しているのは駅売店だけであった。
まだ試合開始の3時間以上前であったからかもしれないが、それらしき人もいない。
駅から20分ほど歩くのだがスタジアムの方向すらわからない。

ゴール裏(その1)

しかし、サッカーボールを蹴る真似をして道を教えてもらいながらひたすら歩いた。
旅の荷物を全部背負い迷いながらだったので、1時間弱はかかっただろう。
汗だくになりながら、ようやくスタジアムに着くことができた。
チケットを購入しようと売り場に行くと、「日本人ですか?」と聞かれた。
そうだと答えると、「話は聞いているので、そこで待っていてください」とのこと。
(待っているって・・・そういうこと?結構「おおごと」じゃないですか?)

1時間くらい待つと、大柄な男性が現れた。「あなたがイガラシさん?」
それがメッペンユースHP管理人オラフさんとの初顔合わせだった。
(どうやらユースチームの関係者のよう・・・だけど熱烈なサポーター)

ゴール裏(バックスタンドから)

その直後クラブハウスに通され、97年モデルのメッペンのレプリカをプレゼントされた。
そしてそのままスタジアム内に向かい、まずはサポーター仲間に紹介された。
前半はゴール裏でいろいろな方からビールをご馳走になりながら観戦。
後半はメインスタンドで観戦。ここでもビールをご馳走になった。

4部とは言え、おそらく2000人くらいはいただろう。
ゴール裏にもサポがいるし、アウェーサポも来ている。
試合のほうは強豪相手に」2−0の快勝。

試合風景

試合終了後、オラフさんにスタジアムのバーに連れて行かれた。
そこでは監督が会見をしていた。地元紙はクラブが4部であろうと大きな記事にするようで、
そんなところでもドイツ国民のサッカーに対する熱情を感じることができた。

会見終了後は選手やコーチ、スポンサーを交えての懇親会になる。
バイキング形式で好きなものを自由に食べていいようだ。
僕も勧められるがままに食べたり飲んだりしていた。(飲み物はビールとコーラのみ・・・)
その途中、地元紙が僕がメッペンにやってきたことを記事にしたいと取材された。
日本代表やワールドカップのこともそうだが、福島FCやFCプリメーロのことも聞かれた。
ユーラシア大陸の反対側に同じような境遇のクラブがあることに記者も驚いていた様子。

終了後、サポーターと

その取材をみていたトルシエ監督に似た紳士が、オラフさんを通して、
「あなたはは今日泊まる場所を決めていますか?」と尋ねてきた。
まだ決めていないと答えると、「もし良かったら家に泊まりに来ないか?」という誘い。
少し怖い気もしたが、「紳士は悪い人には見えないし、僕も金目のものは持ってそうに見えない。」
と言う結論をすぐにはじき出して、好意に甘えることにした。

オラフさんと記念撮影

最後、スタジアムを去るとき、又近い将来会うことを約束しつつ、オラフさんが僕にこう言った。
「俺たちが生きている間に、メッペンと福島で世界クラブチャンピオンシップを戦えたらいいね」と。

(まだつづく・・・)


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 参照「SV MEPPEN OFFICIAL HP」 http://www.svmeppen.de/ 「SV MEPPEN ユース HP」 http://www.svmeppen-jugend.de/