だるまし一家 新・だるまし紀行
トップページ 新・だるまし紀行 mamiちゃん・タヒチ旅行記2004フアヒネ

DARUMASHI-KIKOU PRESENTS 続・TAHITI BORABORA

爆笑!mamiのタヒチ珍道中 !! 2004フアヒネ編

●大物になりそうなタヒチアンガール

うわー雨が本降りになってきたよ。
でもずっと快晴だったから、最終日位雨でもいいよね。もともと雨季なんだし。
とかなり余裕の発言をしていました。

やっと機内に乗り込めることになり、どんより曇った寂しい感じのフアヒネとお別れ。
そして離陸してすぐに、最大のピンチが襲ってきたのです。
小さなプロペラ機だから揺れる揺れる。その度にジェットコースター気分で「うわっ」とか「ひゃああ」なんてヘンな声が出てしまってた私。
その声がおかしい、と斜め前に座っていた5,6才位のタヒチアンの女の子が 毎回振り返っては私にスマイルを送ってきます。

ジェットコースター好きなので、最初のうちは楽しんでたのですが揺れは激しさを増すばかり。
そうです。段々声も出せないほど「うぅぅぅ気持ち悪いぃぃぃ」状態に。
何度時計を見ても、こんな時は針が進むのが遅い。
あまりの揺れに、飲み物のサービスも中止(っていうか飲みたくない)顔から血の気が引いてきた時、眼下にやっとタヒチ島が。それなのに旋回するばかりでなかなか降りないのです。
もう本当に助けて、ここから出してー!状態の時、私にスマイルを送ってきた女の子がスチュワードさんを呼びました。そして屈託のない顔で「ジュース!!」

飲むのかよ...。
主人も「すごい。あの子、大物だ...」

 

●晴れオンナ宣言!

やっと着陸した瞬間、転げるように機内から出てよろよろと建物に入り、思わず座り込んでしまった私。
こんなことなら、滞在中雨でもいい。どうか飛行機に乗る時だけは晴れて下さいと思ってしまった程でした。
行きはよいよい帰りは怖い...。

最悪の事態は免れたものの、荷物が出てきても身動き出来ず。
でもここから少しの間は団体行動になるから、いつまでも座り込んでいる訳にはいかず、ヨレヨレ状態で歩き出すと係員が私たちをひたすら待ちわびていました。

タヒチ島は土砂降り。
バスに乗り込むと、それぞれがデイユースするホテルに向けてバスは走り始めました。

係員の男性が、最前列に座った私に話しかけてきます。「初めてじゃないですよね、タヒチ。だってフアヒネ滞在に本島はマエバ指定ですもんね。ツウですよ〜」
いやいやそんな大したもんじゃアリマセン(笑
「それにしても、この日程でタヒチにいらした方はお気の毒でした。連日の雨、雨で。フアヒネ独り勝ちですよ」えぇぇー!!
これだけ「雨オンナ」呼ばわりされ(いや、実際そうだった)続けていた私なのにぃ!!

ここに雨オンナ改め晴れオンナを宣言致します!


●想いでのソフィテルマエバに再び・・・

本来ならば、各ホテルにお客さんを連れて行きその場で解散となるのだが、とにかくものすごい雨だったので特別に「カルフールで買い物したい人がいたら、チェックイン後にバスまで戻ってくれれば乗せてあげます」とのサービスあり。
時間が迫っていた私たちにはありがたく、一旦ホテルでチェックインを済ませる。係員さんも付いてきてくれるので、やりとりもスムーズ。
即バスへ戻ろうと思ったら「ウェルカムサービスのジュースだからとりあえず飲んでって」とフロントで差し出される。立ったまま飲めということです(笑
腰に手をあててオレンジジュースを一気飲みすると「傘貸してあげるわ」と至れり尽くせりの状態で、バスへ。

カルフールではゆっくりのんびりお土産選びをしている余裕がなかったので、何分後にここで落ち合おう、解散!とバラバラに目的のコーナーに散り、買いたい物をわしづかみして戻る。
そんな量でもないので、あっという間に終了。

ホテルでタヒチくんと落ち合い、久々にゆうこさんのお宅へ。 束の間のお喋りを楽しんだ後は、再びホテルに戻って 荷造りです。

デイユースにここ、ソフィテルマエバを選んだのにはワケがあります。
初めてタヒチに来た時、サイクロンと共に上陸してしまった私たちはボラボラに渡ることが出来ず、足止め。
係員の方が汗だくになって、とにかくその日泊まるホテルの手配に追われていました。私たちが割り当てられたのはビーチコンバーでした。

夜になってどうにか事態も収拾し、部屋にも入れてもらえた。
もうビーチコンバー内の施設は見学し尽してしまったのとサイクロンも去り、少し歩いてみたいという気持ちから徒歩15分程のソフィテルマエバまで行ってみようということになりました。
係員の方に夜、出歩いても構わないか確認した所「犯罪もない島ですから、特に問題はありませんよ。大通りを進むだけですし」と言われ、安心して出かけました。

到着後、なんだかロビーの田舎っぽさとのーんびりした雰囲気が気に入ってしまい、そのまま夕食をここで取ることに。
日本食レストラン「さくら」に入ったのですが、演歌が流れてる。そして日本というよりオリエンタルムード漂う店内。
そして鉄板焼のコースを2人それぞれ違う物を選んだのですがどういうワケだか大量のマヒマヒがソテーされテンコ盛りに。違うという説明も出来ず、ただひたすらにマヒマヒを食べた思い出があります。それでも何だか楽しかった。
私たちのタヒチはここからスタートしたといってもいいかも。

だから、どうしてもまた来たかったのです。
ホテルとしてはかなり古いし、目新しい施設もない。室内はビジネスホテルチックだったし。それでもスタッフのフレンドリーさは今まで泊まったホテルの中で一番。
今回やっと滞在することが出来ました。


●さーて、次のタヒチ旅行は!?

さてタヒチ最後の夕食はやっぱり思い出の「さくら」だよねーと勇んで出かけたら、なんと予約で一杯だと断られました。年末、ということもあって観光客だけではなさそう。
えーーどうしようか?と別のレストランに向かったらなんと休業中。(どうやら、新年のパーティがあるらしく、準備中)
こ、困った。ご飯抜き?と焦ってきたところに「あ、なんかここ開いてるみたい」と指差したのが「レストラン」とは記されているものの、どっからどう見ても宴会場を急遽レストランにしましたという趣。

あんまり人が居ないよ...。

もう少し探してみようよとうろうろさまよったのですがあとはバーしかなくて、結局そこに入ることに。
だだっ広いホールに、ぽつりぽつりといるお客さん。大勢入っていれば何てことはないのでしょうが少ないもんだから、冷蔵庫並みにホール全体が冷え切っている。
その上勘弁してくださーいって位にどの料理も特大、大盛り状態。
マエバ 恐るべし(笑

でも好きなんです。今度は泊まりたいな。(大規模補修工事が始まるとかで、あちこちに大きな幕で建物が覆われていました。今度行く時は少し雰囲気が変わってるかも)

あっという間の滞在を終え、空港へ。行きよりも、少しだけ古い機体でした。
今度ハプニングに見舞われたのは私。なんとヘッドレストが私の頭にもたれかかってくるのです。私がヘッドレストの役割をしてどーする!
ヘッドホンは片耳からしか聴こえてこないし、こういうのちゃんとして欲しいです。長時間乗るんだから!

機内でのカウントダウンは初めての体験。
特別にニューイヤーのお祝いはありませんでしたが夕食のケーキに「1」とデコレーションされてました。一月一日を表現してるらしい(笑

こうして元旦に日本へ帰国。
あの青い海をまたこの目で確かめられるのはいつのことやら。
予定もないのに「次はマニヒかファカラバか?」と思いを馳せる私たちなのでした。


←もどる

─ おしまい ─

だるまし紀行INDEXへ戻る


『だるまし一家』に掲載の文章・イラスト・写真等の無断転載はお断りいたします。
リンクをご希望の場合は、メールにてご一報下さい。