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DARUMASHI-KIKOU PRESENTS 続・TAHITI BORABORA

爆笑!mamiのタヒチ珍道中 !! 2004フアヒネ編

●お客よりポテチ

滞在4日目

昨晩は氷の大量ゲットにつき、私もジュースでお付き合い。ただ、飲み干せずに残してしまいました。
朝起きて残りを捨てようと洗面所に持っていき傾けた缶から出てきたものは...コーラ漬けのやもり。「....。ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」私の大絶叫で飛び起きた主人は、コーラ色に染まったやもりを片付ける羽目となったのでした。

ホテル内にはブティックがあり、ちょっとしたものならここで買うことが出来ます。
ですが「OPEN」の札をかけた状態で鍵を閉めて何処かに行ってしまってる状況に幾度となく遭遇。「開いてる」とドアを開けようとして入れなかったことが何度あったことか。

やもり騒ぎにすっかり動揺した私は、気分転換にブティックへ。
「何か欲しいものある?」「じゃ綿棒」私の目当てはヒナノビールのマグネット。
今日は久々にちゃんと仕事をしてるらしい。レジ付近にはスタッフが何故か沢山います。気にせずラッキー!とドアを開けた瞬間、一斉に私へ冷たい視線が注がれました。
な、なんでよ?ん、なんか匂う。そうなんです。スタッフはポテトチップに群がっていたのでした。
蜘蛛の子を散らすように一斉に散らばるスタッフ。
なんだかいたたまれなくなって、レジ脇にあるマグネットをむんずと掴み、ささっと買い物を終えました。
私が出ると同時にわらわらとポテトチップに集まり食べてました。それ、売り物じゃないよね...?

部屋に戻ってそんな一部始終を話していると「で、綿棒は?」、「あ...」自分の買い物はきっちり済ませたんだけどねぇ。


●よーく確認しましょう!

夜は、ファレのレストランに行ってみようかとボート乗り場へ向かった時のこと。
なんだかレストラン付近が妙に賑わってます。人がわんさかいる。でもゲストじゃない雰囲気。
地べたにしゃがみこんで何やら準備をしています。
これは、もしかして不定期開催のタヒチアンダンスショーかも。
せっかくタヒチに来たからには、滞在中一度は必ずあのリズムを聞かなきゃ!と今夜はレストランで食事をすることに変更しました。

(パールビーチの頃は定期的な開催だったようですがアウトリガー系列に変わってからは、不定期開催となったようです)
ショーの食事はバイキング形式。毎日同じメニューでちょっと飽きてたので、ちょうどよかったかも。

お料理を美味しく頂いていると、ショーが始まりました。
アットホームで、ショーのダンサーはみんなボートに乗ってやってきた地元の人たち。子供、女性、男性と3つのグループに別れて様々なダンスを見せてくれました。
そして最後は、ゲストをステージに引張り上げてのいつものパターン。ショーの観覧経験、通算7度。いつも声をかけられずに逃れてきた私ですがとうとう手を取られてしまいました。
ま、いっか。最初こそ恥ずかしいなーとか思ってたのですが気づけばセンターに立たされ、気持ちよーく踊ってた私。ふふふ、やみつきになりそうだ。

ショーも終了し再びお食事。ポワソンクリュやマグロのさしみもあります。
サラダも沢山。野菜スティックなんかもあって迷うほど。
そして野菜の脇には沢山のドレッシングが選び放題。グリーンの色がまぶしいドレッシングもあり
「これなんだろ」と聞く主人。「きっと、アボカドディップじゃない?」アボカドには目がない主人はお皿にたっぷりてんこ盛り

私がローストビーフに舌鼓を打っていたその脇で「う、ぅぉぉぉぉぉ」というくぐもった声を突如あげる主人
そして次に出てきた言葉は「おっまえー、わさびじゃないかー!!
あは、あはあは。「だってさーアボカドに見えたんだもん。それにさ、いきなり口に入れないで試してみない、フツー?」と責任を転嫁したのでした。
罰ゲーム状態で、しばらくフガフガ言ってました(笑


●無駄な努力

いつにも増して賑やかな夕食を過ごしたあとバイキングでゲットしてきたパンをベランダから魚にあげることに。
ところがフアヒネの魚たちはパンがあんまり好きではないのか警戒心が強すぎるのか、全く寄って来ない。どれどれと見に来た主人は早々に部屋に引き返しました。
なんだか散らかしているような状態になり、諦めて部屋に入ろうとしたその時、私の顔に妙な感触が。
あえて言葉で表すなら「ぼよよ〜ん」痛くはないけど、なんだぁ?と思った瞬間、室内から爆笑の声が。

そうです。暗いベランダから明るい室内に入ろうとした私の目には網戸が見えてなかった...
私は開けっ放しにしてたのに、先に戻った主人がご丁寧にきっちり閉めてたので、開いてるはずだと思いっきり突進した私。網戸突き破る勢い

「うははは。うはははははは。バッカじゃないのー!!」
わさびの仕返しとばかりに、笑いまくる主人。ち、ちきしょー!

気をとりなおして、コーヒーでも飲もうと今日も補充されなかったミネラルを気にかけつつ隠し持っていたミネラルを沸かしている時、はたと気づいたのです。
「ねーねー水はサービスですって、初めの一本だけをサービスしますってことだったんじゃないの?」「...あ、そうかも」
かくして全然意味のないペットボトル隠ぺい工作は終わりを告げたのでした。毎日、毎日必死に隠してたよ...。


●アバウトでいこう!

そして最終日。あのマダムにも数日出会っていない。
もう帰ったわね、きっと。と、今日はビーチでシュノーケルをすることに。
なまこをよけつつ、浅瀬を脱出するまでに一苦労しつつそこそこ深いところまでやってきました。まぁ魚はいるけれど、少ない。

今更調子が出てきて、もっと深いところへと思うのですが毎日ベランダから見ていて思ったことが一つ。「あのブイ、何の役にも立ってないじゃん」ってこと。
ボートはブイの手前を平気で通っていくので、怖い。ちゃんとその奥を航行するボートもいるんだけど全員きっちり守っているかと言えば、そんなことはなくかなりアバウト。
さすがタヒチだ〜。なので、怖くて怖くてブイ付近に近寄れない。

フアヒネは海の色が時間によって変化すると言われていますがそれも怖さが増す原因。
私たちのように泳ぎにひときわ自信がないタイプには、何処までも澄み渡った透明度の高い海ならまだ安心感を得られるのですが、濃いブルーだとやっぱり透明度も悪くなり怖いのです。

結局マダムが見ていたら怒られそうな場所(そこ、足つくんじゃないの?)で、泳いでいた私たちでした。

フアヒネ最後の夜は、昨日行きそびれたファレの町で夕食を取ることにしました。
ボート乗り場から徒歩5分もしない場所にあるメインストリート。(と言っても、3分もかからないうちに端から端まで歩けてしまうのですが)

海沿いに大きなヒナノの看板を掲げているレストランに入りました。室内と屋根のついた屋外で食べられるお洒落なお店。
最後の夜はやっぱり海の近くがいい、と外のテーブルを希望。波の音や自転車のブレーキの音を聴きながらあぁなんてロマンチックな...って、ん?自転車?

おおらかというか大雑把というか、テーブルの間を縫って地元の人たちが自転車で往来するのです。店の人は勿論気にも留めない様子。
でも砂埃は舞い上がり、とっても落ち着かないんですけどー。ま、これもタヒチですかね。

メニューは全てフランス語。単語を拾いながらどうにか注文。
そして先に運ばれてきた飲み物にびっくり。赤ワインを頼んだのに、白ワインがやってきた
メニューを広げて再度確認したら間違いなく赤ワインの欄に注文した物は書かれています。
発音出来ない主人はオーダー時に指さし注文してるしもしや白ワインにも同じ銘柄が?と
くまなくチェックしたのですが同名に白はありませんでした。 
「赤ワインという名の白ワイン」疑惑。
それでも美味しそうに飲んでいました。ま、飲んべえは結局何でも良い(笑

 

●最後の夜

夜のボートに乗るのは初めて。これがとっても怖かった。
何故かキャプテンはライトを消したまま航行するからです。よく進路が判るなー、怖いんですけど。
何か目印になるものがあるのかしら?と立ち上がって操縦席を覗こうとすると、すごい顔して睨まれるもんだから座るしかない。
どうしてライトつけないの?と疑問いっぱいのまま、ちゃんと無事にホテルへ戻りました。

部屋に戻るのも名残惜しく、バーへ。
すっかり顔見知りになったスタッフが「タヒチは初めて?」と尋ねてきたので「4回目。ボラボラ、マニヒとランギ、ティケハウそしてここだよ」と答える主人に一瞬数が合わない、という表情をした彼。
「ねーねー、5回目じゃないの?って顔してるよ。一度の滞在で2島に渡ったって付け足したら」「言えるか、そんなこと」「...。」
明日は日本に帰るから、と彼に告げて席を立った時自然と全員で感謝の言葉を口にしていました。
彼「アリガト」主人「マルルゥ」私「メルシー」
しかも一斉に。思わず同時に噴出した3人なのでした。統一感ないなー。

部屋に戻ると明日のお知らせが。
そこにはタヒチ島で係員に聞かされていた時間とは全く違うフライト時間の記載が。慌てて現地代理店に電話をすると出発時間が変わるとは聞いていない。
もうオフィスは閉まっているので、明朝必ず確認して電話を入れます、とのこと。一時間以上も違うんだもん、不安。

結局、「確認取れました。ホテルが示した通り出発時間が変更になったそうです」とのこと。まぁ初めの時間で間違いありません!と言われても対処出来るように支度は終えてました。だってそう、ここはタヒチ...。何が起きるか分からないもの。

本当は白なのにほこりを吸い込みすぎて真っ黒になっているエアコン、「強」以外作動しないシーリングファン(しかも飛んでっちゃいそうな勢いで回る)そういうことが全てタヒチだからと許せてしまうのは何故?(笑

 

●タヒチ時間にもほどがある

時間通りにスーツケースを部屋の外に出し最後に室内をぐるりと見渡して、部屋を後にしました。 
あれ、荷物...あるけど。
こちらに向かってくるポーターが居たので、取りに来たんだとそのまま身軽にフロントに向かいました。

ボートにエンジンがかかり、さあ乗り込もうと思ったら荷物がいまだに来ていない。さっきのポーターは別の荷物だけを持ってボートに積み、手を振ってる。
慌てて「私たちのスーツケースは?」と聞くと「あっ!」という顔をして水コテに向かっていました。
こんなんだったら、自分たちで持ってくればよかったー。
結局、ポーター待ちで出発が遅れる。ちょっと焦りました。

荷物が無事にボートに乗せられ、ほら貝の音に見送られボートでファレに。
最初は楽しく聴こえた音色が帰る時には哀しく聴こえてしまいます。
その音につられて、知らないゲストも手を振ってくれたりなんだかアットホームないいリゾートでした。

ファレではタクシーが待っていてくれ、すぐに空港へ。
ホントは12時にはタヒチ島に着いてたはずなのに、変更された出発時間は11時45分
まだかな、まだかな、荷物をソフィテルマエバに置いたらマルシェに行きたいの!そしてカルフールにも行きたいの!夕方にゆうこさんと待ち合わせしてるから、早く早く!と焦る私たちの気持ちを知ってか知らずか、ここでも、のんびりしたタヒチ時間が刻まれていきます。
到着時に開いていなかったブティックは、今もクローズしていて時間を潰す場所もなく、ただひたすらロビーに座っているだけ。
そしてやっと案内が流れました。「11時45分発パペーテ行きは13時10分発に変更です」
な、なにっ!あと一時間半、こんな小さな空港でどうやって過ごせと!!
タヒチアンはさして気にするふうでもなく、VINI(携帯)で熱心にメールしています。前回タヒチに来た時はあまり見かけなかった携帯所持者ですが、たった2年でこんなに普及するとは。
携帯に依存した生活をしていると、こういう時に時間の潰し方が分からない。ちょっと羨ましい...。

もしかするとブティックは昼から開くかも知れないし片隅にある小さなスナックで、お昼を食べて待とうとジュースとクロックムッシュを注文。
ふと目を移すとフランス人カップルもお食事中。あんなのメニューにあったっけ?と思うほど美味しそうなカスクルート(フランスパンのサンドイッチ)あぁ私もそっちを頼めばよかったなー、見落としたなーとメニューを確認するものの、そんなのはない。
気になってちらちら見ていたら、なんとホテルから持ってきたものらしくバッグの中からフランスパン、ハム、チーズと出るわ出るわ色んな食材。それを自分で挟んで食べていたのです。フランス人おそるべし。(パン切りナイフまで持っていた

クロックムッシュも食べ終わり、主人はビールも2杯飲み干しでもまだまだ時間がある。そしてブティックはいつまでも開かない。どうしても欲しいヒナノグッズが沢山飾ってあるのになー。

時間はのろのろと過ぎ、放送が入りました。
「13時10分から25分に変更です」
「13時25分から45分に変更です」
「13時45分から14時25分に変更です」
どよめく空港。さすがにのんびりタヒチアンも怒り出したぞ!

こんなことだったら、お昼をホテルで済ませてからゆっくり出てきても十分間に合ったじゃないかー!

5時にゆうこさんのご主人、タヒチくんと待ち合わせているので、どんなに頑張ってもマルシェに行く余裕はなく、今回は街に出ずにカルフールだけでお土産を買うことに。

いつ来るとも知れない飛行機を待っているうちに空はどんどん曇ってきて、とうとう雨になりました。
揺れたらイヤだなー。


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続きをお楽しみに!

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