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DARUMASHI-KIKOU PRESENTS 続・TAHITI BORABORA
おさよのタヒチ旅行記 ● ランギロア・マニヒ ●
おさよ旅行記 2
いよいよ搭乗。そして憧れのタヒチへ
  なんとか解決したデジカメ問題。
そのドタバタに気を取られたまま、搭乗してくれる...はずもなく、主人は最大の難関に直面し固まっていました。
飛行機嫌いがどうやって12時間弱のフライトに耐えるのだぁ。そんな表情です。
空港内の薬局にて購入した「イララック」を服用するもどうにもこうにも落ち着かない様子。

緊張でカチカチの主人は離陸時に最も恐怖を感じるらしく目を閉じ私の手をギュッと握り締め冷や汗まで流していました。
周りからはラブラブに見えてるんでしょうか。
違います。命がけっす。手びっしょりだしぃ。

それにひきかえ私はそんな怖さを抱くこともなく乗ってる状態。
フライト前にトイレに行けなかったので水平飛行に入ってから行こうと、シートベルト着用サインとにらめっこ。
消えた瞬間に立ち上がった私...なのに、「えっ!行っちゃうの?行かないで!!」と哀願する主人。
まぁそこまで怖がってる主人を置いていくのも可哀相かなと少し落ち着くまで傍に居てあげようとひたすらトイレを我慢していました。

ほどなく機内食が運ばれてきて、ますますトイレに立つタイミングを逃している私。主人は食事など咽喉を通る訳もなく...って 食べてるじゃん!しかも綺麗に平らげてるじゃん!!
騙されてるのか?私は?!

  トイレをなんとか済ませ、主人のお腹も満たされて気分も落ち着いてきたかな?と思ってました。
しかし「怖い怖い」を連発する割にはカップラーメンの匂いに導かれて席を立ち、戻ってきたその手にしっかり握りしめて幸せそうにしている主人を見ていたら
少しずつ薄れてゆく私の同情心...。

ただ主人の体格にエコノミーは相当辛かったらしく怖さに狭さも加わってなんと一睡もしないままファアア空港へ。
私だけ寝る訳にもいかないしねぇ。もうふらふらでヨレヨレですよ。
そして主人の到着第一声は「もうエコノミーには乗らない!」現地係員の方に帰りのアップグレード料金を確認。
「今は未定だけど当日に空きがあれば、金額も下がるはず」との言葉に「当日にかけよう」と笑顔。
2人揃って英語もフランス語もダメなのに、一体その交渉を誰にさせようとしてるのか。
何処でも日本語を貫き通す自信満々の主人を見ながら不安がよぎりました。

  疲労困憊状態の私たちに、まるで罰ゲームのような国内線の待ち時間。カフェで時間を潰しながら、ひたすら人間ウォッチング。搭乗出来た時は嬉しかったー!

でも、その途端にまた始まったんですよ。「怖い病」が。
ランギまでたかだか一時間ちょいのフライト。
しかもこの病、5分間隔で「怖い」「まだ着かない?」と繰り返すのが特徴。
かかりやすいタイプとして普段からしつこい性格であることが挙げられます。あぁ、あなたの周りにも居ませんか?

更に追い討ちをかけたのが、国内線は小型だということ。
揺れ方が怖いらしいです。
私はいつでも乗ったら爆睡タイプなので、一睡も出来ない旅は初めて。
私にとってもある意味恐怖のフライトでした。

ランギ到着 1日目
  そんなこんなの長い日が過ぎ、憧れの地ランギロア到着!
美しい青い空、そして青い海!!成田からずっと顔色の悪かった主人もぱーっと華やいできました。傍で見ていても明らかです。
もう早く遊びたい!はやる気持ちを抑えてのチェックイン。
次々に部屋へ通されるゲストたち。...あれ?私たちは?(なんかこの展開、どっかで読んだ気がする...)
聞けば「あなたたちの部屋だけ準備が済んでない。何時になるかもわからない」(あの珍道中を読んでしまったせいなのか...まるでリングだぁ)いつまでも待たされていました。
ぼーっとしてても仕方ない。あちこち散策をすることに。

タヒチアンは陽気でいいですね。
すれ違う女性スタッフに「イアオラナ〜」と声をかけられます。
それに応える主人「ちわ〜っす」って日本語かよ、おい。
陽気なタヒチアンも爆笑させる私のダンナさん、おそるべし。

やっとのことでカートに乗せられて通されたNO42の水コテ。
主人のテンション最高潮!あちこちくまなくチェックして満面の笑み。
そして着替えもせずにベランダのサマーベッドに腰を下ろして景色を堪能。私も私も!
あぁ夢のような景色が今目の前に。夢じゃないよね、夢じゃないよね、夢じゃ...。

目覚めた時既に遅し。
短パンのあとがくっきり刻み込まれていたのでした。
タヒチの陽射しはすごい。
で、改めて室内に戻ってベッドで一眠り。

記念すべきタヒチ一日目はこうして過ぎていったのでした。
 


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