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DARUMASHI-KIKOU PRESENTS
TAHITI BORABORA 〜タヒチの海は碧かった〜
第3弾は「ボラボラ初シュノーケル〜4WDジープサファリ」までのエピソードです。

ボラボラ初シュノーケル
シュノーケルする夫
▲シュノーケルする夫
腹ごしらえのあと一服して、さ〜ていよいよ海に入るゾ〜!
ホテルでシュノーケルの無料レンタルがあることは知っていたが、いったいどんな状態のものが借りられるのやら?と不安があったので、日本からシュノーケル・マスク・フィン・アクアシューズを持参していった。
水上バンガローのバルコニーには直接海に入れるように階段が付いている。
フィンを付け海に降りるとそこは膝くらいまでの深さしかないサンゴの海。バンガローのすぐ下は海草が密生しているが水の透明度は高い。「こんなきれーな海、今まで見たことないよ〜!」
少し沖まで進むと海の色がマリンブルーになり、もうそこはトロピカルフィッシュいっぱいの自然の水族館!チョウチョウウオ、ツノダシ、ハギなどなど・・・ブルーやイエローのカラフルなお魚ちゃんが、あっちにもこっちにも! 指先をこすりあわせてエサをやるフリをするだけで、魚たちはこっちに向かってくる。もうサイコー!おもしろ〜い!!
さかな さかな さかな さかな
コーフンして、持ってきた『水中写ルンです』で海中を撮りまくる。浮力でカメラは浮いてくるし、ファインダーが覗きにくいし、魚もじっとしていてくれないので、「だいたいこの辺かなー?」というところでシャッターを押す。さかな 『水中写ルンです』は2個持っていったが、1個はシャークフィーデングの為にとっておきたかったので、もう1個を大事に使わなくちゃいけない。「あ〜、もっと持ってくるんだった〜!」なぜかバンガローの冷蔵庫に1個入っていたが、4,600CFP。高いよ〜!
バンガロー前の水深はそれほど深くなく、シュノーケル2回目、泳ぎに自信ナシの私でもフィンさえつけていればなんの心配もなく楽しめた。他にシュノーケルしている人もあまりいなくて、時々カヌー(ホテルで借りられる)が横切るくらい。偶然だけど、なんだかみんなうまく時間をずらして遊んでるみたい。

魚の餌付け
シャワーを浴び、夕食までの時間はホテル内を散策して過ごす。
桟橋のところどころに取り付けられた木箱には残り物のフランスパンが入っていて、魚の餌として自由にやっていいことになっている。この日はもう午後遅かったため、箱の中にフランスパンは残っていなかったので、昼間ヴァイタペで買ってきたフランスパンを少し持って出た。
ぜんぜん魚の姿が見当たらないところでも、フランスパンをちぎって海に投げ入れて5秒もすれば、どこからともなく魚がやってくる。続けて何度も投げ入れれば、どんどん魚が集まってくる。まさに『入れ食い』状態。
この遊びには滞在中、いちばんハマった。あっちの桟橋で、こっちの桟橋で、飽きることなく殆ど毎日のように餌付けして楽しんだ。
おフランス領のお上品なこのお魚ちゃんたちは、フランスパンしか口にしないのかと思いきや、カヌー朝食に付いてきたパンの残りでチョコレートがついたのや、アブラっこそうなデニッシュにも飛びついた。 ただ、いちばん数が多くて食欲旺盛なのが、グレーの地味でわりとデカい魚。カラフルでキュートなお魚ちゃんたちはいつのまにか、この地味で大喰らいなヤツらの群れに追いやられていってしまう。
ホテルの敷地内にフィットネス・ジムがあるようなので覗いてみるが、屋根のついたスペースにいくつか器具が置いてある程度。しかも樹木に囲まれているので、タップリ蚊にさされそうだ。夕方だったからなのか、誰もいなかった。

タヒチアンダンス・ディナーショー

昨日予約しておいた『タヒチアンダンス・ディナーショー』は、毎週木曜日にオテマヌ・レストランで開催されていて、タヒチアンダンスショーが始まる前にビュッフェ形式の夕食を摂るというスタイルだった。
なんだか得体の知れない食べ物が並んでいて、お寿司なんかもあったりする。「ん〜・・・・・」と頭を悩ませつつも、食べられそうなものをチョイスしてみる。唯一おいしかったのは、串刺しにされたエビのフリッター。あとデザートのクレーム・ブリュレは甘かったけどまぁまぁだった。これで1人6,500CFPは高い!
ビュッフェ ビュッフェ
▲盛り付けがキタナくてごめんなさ〜い
タヒチアンダンス結局、食事した後レストラン横の砂地に出された椅子に座ってショーを見学することになるので、あまり『ディナーショー』という感じはしない。ショー自体は予約なしで無料で見学出来るので、このディナーは何だかもったいなかった。食事中、ウクレレで演奏しながら歌ってまわるおじさん二人組みは、雰囲気があっていい感じだったけど。まぁ、何ごとも経験してみないと分からないしー・・と半分開き直り、気を取り直してショーを見学。
最初はフラダンスみたいなのを男女15人くらいで踊る。ダンサーはみんな、どう見ても15歳くらい。驚いたのは、楽器を演奏してる子たちはもっと若くて7〜8歳ってところ。
ファイヤーダンスお次はファイヤーダンス。こちらはもう少し大人(17〜18歳?)の男性3人が、両端に火のついた棒をクルクル回す。踊りながら回すので炎が肌に触れるのだろう、時々熱くて棒を落としたりしながらも頑張って演技を見せてくれた。決して上手だったとは言えないが、一生懸命さに拍手。
最後はお決まりの観客を引っ張り出してのダンス。最初に踊ってた男女15名ほどが各々一人づつ観客の中からパートナーを探して来て一緒に踊る。私たちは後ろのほうで見ていたので引っ張り出されずに済んだが、呼ばれてもいないのに出て行って踊ってる日本人カップルが1組いた。


点かない照明

タヒチアンダンスショーを堪能して部屋に戻る途中、ほとんどの水上バンガロー下の水面がライトアップされているのを目にする。しかし私たちのバンガロー下は真っ暗だ。 ガラステーブル下に照明が付いていて、夜はその明かりを頼りに魚が寄ってくるらしい。
昨日もその照明のスイッチをしばらく探したが見つからずあきらめたので、今日は部屋中のスイッチを点けたり消したりして徹底的に探したがやっぱり見つからない。どうやら照明は自動で点くようで、私たちのバンガローのは壊れていたみたいだ。
英語では到底クレームなんて言えっこないので、泣き寝入り。すごく残念だった。
滞在中、ひとみさんを見かけたら言ってみようと思っていたが、到着の日意外では2回ほど、それもほんの一瞬見かけただけだった。

そしてまた、今夜もお祭り騒ぎのおかげで眠れない・・・・・

3日目 7/21(金)
ビュッフェ朝食
今日からボラボラ最終日までの間は毎日、プールサイド・レストラン『カフェ・ファレ』でビュッフェスタイルの朝食だ。
昨年行ったハワイで、いろんなホテルのビュッフェ朝食を食べまわり、その味とボリュームに大満足だっただるまし一家は、「タヒチもだいたい同じようなカンジじゃないのー?」とちょっぴり期待。
まず案内されて席につき、コーヒー or 紅茶どちらにするか聞かれてコーヒーをオーダー、そして食事を取りに行く。
品数こそそれほど多くはないが、一見した感じハワイの時同様の雰囲気。ハム、チーズ、フルーツ、パン、シリアル、ジュースが何種類かあり、他にはソーセージ、ベーコン、ハッシュドポテトetc・・・その場で希望の卵料理を作ってくれるサービスもあった。
味はまぁ、うまからず、まずからずってとこでしょうか?
おかずの入った容器の取っ手が熱くて、フタが開けられず困っているフランス人の少女がいたので開けてあげたら、なんか言われたがフランス語なので当然分からなかった。たぶん『アナタすごいわねぇ』とかなんとか言ったんだろう。
あまりよく見なかったが、日本食も並んでいた。 いつだったか、隣の席に座っていたフランス人らしき女性が、おわんに入った『ねこめし』をスプーンで食べていたのが印象的だった。しかし、そんな食べ方どこで教わったんだろ?

4WDジープサファリ
ジープ今日は、楽しみにしていたアクティビティの一つ、『4WDジープサファリ』の日だ。
以前、飯島直子がボラボラ島を紹介する番組でこれを見てから、「ボラボラに行ったら絶対やるぞ〜!」と思っていた。
午前のツアーに参加することにしていたので、8時のシャトルボートに乗り、ヴァイタペ港で8時15分に来るはずのピックアップ(送迎)を待つ。時間を過ぎても来る気配がないので不安になって、近くにいたアクティビティ関係と思われる現地の人に聞いてみることに。
しかし、「なんて聞けばいいんだ〜?」と英語力ゼロの私たちはしばらく迷っていたが、意を決した夫が「4WD?」と聞いてみると、すんなり通じたらしく「ここで待ってろ」みたいなことを言われた。大丈夫、単語と語尾の上げ下げだけで通じる。タヒチの公用語はタヒチ語とフランス語で、英語は旅行業に携わる人になら大体通じる。つまり現地の人もそれほど英語が得意ではないようなので、単語の会話で十分意思は伝わるようだし、何より一生懸命聞いてくれる。
そんなフランス語圏の勝手が分からぬリゾート地では旅行者同士が助け合う姿がしばしば見られる。私たちもアメリカ人やフランス人(英語で)に「ここで待ってていいの?」とか「この船はどこへ行くの?」とか聞かれたりした。そういう風に知り合った人たちとは、せまい島の中なので滞在中に何度か出会ったりするので、どちらからともなく声をかけ合ったりして、なんだかとってもフレンドリーな気分になれるのは南の島のリゾートだからだろうか?そんな出会いから、友達になったり、一緒に食事したりしてる人たちも見かけた。
同じシャトルボートに乗って来た日本人カップルは、先に来たピックアップ(それでも遅れてたけど)でダイビングに行ってしまい(この人たちは毎日潜ってたみたい)、「そーれにしても遅いな〜、ほーんとアバウトだな〜、ほんとにここでいいの?」と不安になりかけたころ、ようやくそれらしきジープが到着。
アメリカ人老夫婦、アメリカ人熟年夫婦、私たち夫婦の6人を乗せ、とりあえず出発。
アメリカ人のおばあちゃんに「どこから来たの?」と聞かれ、最初のうちは答えたり相づちを打ったりしていたが、話が盛り上がってくると何を言ってるのやらさっぱり分からない。そのうち向こうも察してくれて、質問なんかはして来なくなる。でもみんなすごくやさしくて、「分かんないんだろーなー」と思いつつも、話の輪の中に入れてくれようとしたり、微笑みかけてくれたりして気遣ってくれる。英語が出来ないことがすごく残念に感じた。
途中、調子が悪かったのかジープを乗り換え、もう1組ピックアップするためにホテルボラボラへ立ち寄る。「ほぉ〜ここがホテルボラボラかぁ。」でも見たのは玄関だけだったけど。道路の反対側を見ると、なるほど噂どおりにこの辺りの海は格別に美しい!ラグーンリゾートの海のように海草も見当たらず、明るいマリンブルーの海がずーっと続いている。でもとても遠浅っぽいので、シュノーケリングは出来るんだろうか?なんて色々考えてると、ここで拾ってくカップルが姿を現した。 一見、日本人カップルのように見えたので、さっきのおばあちゃんが「よかったわね、日本人よ!」なんて言ってくれたが、残念ながら中国系アメリカ人のハネムーナーだった。
ジョー
▲ジョー

8人のゲストを乗せ、いよいよジープサファリに出発!運転手はタヒチアンの『ジョー』。テレビで見た上半身裸、腰にはパレオ、全身タトゥーの現地人を期待していたが、彼はランニングに短パン、けっこう普通の人だった。
車は周回道路から脇道へと入っていく。山道を登りながら、両側に生い茂った樹木や果実の名前を説明してくれる。時々、車が横転するんじゃないかというほど起伏が激しくぬかるんだポイントもあったりして、スリル満点だ。
テレビ塔からの眺め
▲テレビ塔からの眺め
最初に到着したのはテレビ塔のある展望台。ここからはマティラ岬が一望できる。言葉では言い表せないほど美しい海の色。深さによって水色と青にハッキリと色が分かれている。外洋との境目(サンゴ礁の終わりのところ)には白く線を引いたように波が立っている。海のまん中に波が立ってるなんて不思議だった。遠くには小さくラグーンリゾートも見える。
裏オテマヌ
▲裏(?)オテマヌ
さぁ次の場所へ移動という頃になって、他のツアーのジープが続々到着。せまい場所だったので降りられないんじゃないかと心配していたら、何のことはない一番手前に止まってるジープに乗り換えて行くのだった。この時、『半身裸、腰にはパレオ、全身タトゥーの現地人ガイド』を見つけたが、なんかコワそーだった。
車は周回道路を進み、今度はオテマヌ山を登っていく。裏側(?)から見るオテマヌ山はハゲ岩山で、ラグーンリゾートから見えるのとは随分印象が違うので驚いた。
またもや険しい山道を登り、たどり着いた展望台から眺める海は言葉を失うほどの美しさだった。ここから見た景色が、今回の旅の中で私のベスト・ビューだった。一生忘れられない、忘れたくない風景だ。
ベスト・ビュー
▲私のベスト・ビュー

ここで、ジョーが持参して来ていたパイナップルを器用にカットして(おもしろい形だった)みんなに分けてくれた。甘くてジューシーだったけど、冷えてたらもっと美味しかっただろう。
さらに途中で拾ってきたココナツの実も小さくカットして分けてくれ、食べろと言う。皮の内側の白い部分をおそるおそるかじってみるが味はなく、渋みが口に残るような気がした。ココナツジュースで痛い目にあっていた夫は、かなりビビッていたが今回はセーフだった。

マラエ
▲マラエ
山を降り、古代宗教の聖域『マラエ』を見たりしながら、島の北側をドライブしながら進む。北側の海はあまりキレイではなかった。
「もう終わりかなー?このまま帰んのかなー?ちょっと疲れたな〜・・・」なんて思っていると、小さな商店の前で停まった。どうやら休憩らしい。「飲み物を買えば?」と言われたがトイレに行きたくなったら困るのでやめといた。ジョーはお昼ご飯らしき、得体の知れない食べものも調達していた。そしてまた山道へ。
大砲跡
▲大砲跡
今度は、第二次世界大戦中にアメリカ軍が残した大砲跡を見に行った。 真っ青な海と錆び付いた大砲のコントラストが、過ぎ去った歴史のもの悲しさをかもし出していた。
ツアー中、ジョーがいろんなことを説明してくれたけど、すべて英語だったのでほとんど正確な意味は分からなかった。知っている単語とニュアンスで「だいたいこんなこと言ってるんだろうなー。」と勝手に解釈して、それでも4分の1、いや5分の1も理解出来たかどうか・・・・・。 ツアー自体はとても楽しかったのだけど、ちょっぴりヘコんだ一家であった。
結局、島を半時計回りにぐるっと一周まわって出発地のヴァイタペ港に戻った。そして解散。ジョー、みんな、ありがとー!バイバーイ!

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