CHEF'S OFFICE
パパちゃん餃子は、オリーブ・オイルがよく似合う。
<パパちゃん餃子>にオリーブ油

餃子にオリーブオイルとは不謹慎!なんて言わないでください。これ結構おいしいんですよ。餃子はラヴィオリ。マリオは地中海テイストで餃子を食べるのが大好きです。




餃子にオリーブオイルとは不謹慎!なんて言わないでください。これ結構おいしいんですよ。マリオは、地中海テイストで餃子を食べるのが大好きです。

<パパちゃん餃子>は野菜に力点がある素直で繊細な味わいの餃子です。高知市愛宕町の『ぎょうざパパの店』のオリジナル餃子なものだから、わたしたちはこれを<パパちゃん餃子>と呼び慣わしているのですが、この繊細な味の餃子を味わうについて、定番の酢醤油、ラー油というのはいかにも乱暴な気がしました。

私たちはこの餃子を夕食のアントレ(前菜)に楽しんで作ります。テフロン・パンにオイル(ゴマまたはオリーブ)を薄く敷いて、冷凍のこの餃子を円く太陽のように並べ、ザッと火にかけてバリリと焼け始めたら差し水。後はフタをかけて、ある程度勢いのある火で一本調子に焼き上げます。

水気が飛んだらいよいよそこからが勝負です。香ばしい香りが立ち始め、もうこれ以上我慢できなくなったら焼き上がり。フタを取りお皿を合わせて「エイヤッ!」とひくり返して、ごらんあれ。「パパちゃん餃子の完成です。」
パパちゃん餃子の完成です。
完成した餃子は焼くときと同じごま油やオリーブ・オイルをかけて「ボナペティ。」
「オイシイーッ!」
とこうなるわけですが、このようにオイルで食べると、餃子は、作り手が作った味そのままに味わえます。はじめて試したときは、華やかな餃子の味にビックリです。早速パパちゃんに連絡。「お宅の餃子は、オリーブ・オイルがよく似合う。」

パパちゃんはお巡りさんでした。趣味の料理で餃子に打ち込み、勧める人もあって、とうとう自宅を改装して餃子屋さんになりました。

フランスのレストラン料理はどこでもボリューム満点です。食べ歩きの旅は、昼夜のそれでちょっと胃腸が疲れます。そしてそんなとき、体と気持ちのチェンジアップになるのが、たいていどこの街にもある中華レストランでした。

中華のお店はフランス料理に比べてずっと安いです。お手頃の安い定食をたのむと分量もほぼ丁度ぐらい。しかもおいしいです。そしてそんな定食には、割に頻繁に大きな餃子の入ったスープが出てきます。献立には<○○ラヴィオリ入りの△△スープ。>とあります。
「そうか。やっぱり餃子はラヴィオリだよねえ。」

ラヴィオリは、イタリアの餃子のように詰め物をしたパスタです。『餃子はラヴィオリ。』そう思うようになっていたせいだと思います。餃子にオリーヴ・オイルをかけたのは・・・。

この<パパちゃん餃子>の体験を境に、以後餃子は、オイルをかけて食べるようになりました。


◎ 『ぎょうざパパの店』のURLです。
<パパちゃん餃子>に興味のある方はどうぞ。

http://www4.ocn.ne.jp/~g-papa/

2003年9月15 マリオ 

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