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かんたんラング・ド・シャー Langue de chat

 お菓子作りをしていると、思いがけず卵白が余ります。ラング・ド・シャーはそんなとき便利な、卵白を用いるおいしいクッキーです。簡単なうえ短時間でできますから、ぜひお試しください。バリエーションも豊富です。

2003年8月6日

ラング・ド・シャーは簡単です。
なめらかなポマード状のバターに砂糖とバニラ・エッセンスを加えて泡立て器でよく混ぜ、卵白を少しずつ合わせて最後に粉を混ぜればあっという間にできあがり。

袋に詰めて小さな棒状に絞り、少し高めのオーブンで焼き上げます。クッキング・シートを利用すれば簡単にはがれます。熱々のうちに行えば、曲げたりの成形も自由です。

なお、このときの卵白は、あらかじめ泡立て器でサッと切っておくと作業がはかどります。

ペラプラの<ラング・ド・シャー>
材料 バター60g  バニラ・シュガーまたは砂糖とバニラ60g
卵白2個分  ふるった小麦粉60g
道具類 ボウル  木じゃくし  絞り袋と丸口金  クッキング・シート

ヒントとテクニック
マリオではアンリ・ポール・ペラプラ<現代フランス料理全書>のルセットによっていますが、こんなに簡単なお菓子だからでしょうか、ルセットは人によってかなり違います。

越後和義氏の<ヨーロッパの銘菓>、イヴ・チュリエ氏<フランス菓子百科>、ラルースの<西洋料理基本百科1500>。これら3者のルセットを比較参照のため紹介します。

越後 卵白2個  バター75g  粉砂糖112g  小麦粉125g  バニラ
チュリエ 卵白2個  バター50g  粉砂糖83g  小麦粉65g  バニラ
ラルース 卵白2個  バター50g  粉砂糖80g  小麦粉80g  バニラ

ラング・ト・シャーによく似たお菓子にコルネやテュイルというのがあります。ともに卵白で作るお菓子ですのでついでに紹介します。同じくアンリ・ポール・ペラプラのルセットでご覧ください。
<コルネとテュイル>
コルネ Cornets
コルネ型に巻く
卵白2個分  バニラ・シュガー100g
小麦粉60g  粉末アーモンド50g  バター60g
テュイル
Tuiles aux Amandes

粉砂糖をかけて焼き、麺棒やパイプの上に置いてアーチに曲げて冷ます。
卵白2個分  バニラ・シュガー100g
小麦粉50g  糸切りアーモンド40g
バター不明(実際は50〜75g程度で十分。)
粉砂糖適量

作り方は、ラング・ド・シャーと同じでよいのですが、同氏は軽く泡立てた砂糖と卵白に、粉とアーモンド、それに溶かしバタ−を加え、天板に塗りのばしてからかなり高温のオーブンで焼き上げるやり方を勧めています。これも熱いうちに成形します。

ちなみにラング・ド・シャーは猫の舌。コルネは小さな角笛。テュイルは瓦。ともに形から来た名前です。

さて、ラング・ド・シャーのようなプティフールの仲間は、そのままでも楽しめますが、しばしば氷菓やコンポート、クリーム菓子に添えられます。

また種類も豊富です。卵白だけでなく全卵によって作るものもあり、かつて世のあこがれの的となったラセールのタンバル・エリゼは、その仲間のパート・クロキニョルという生地を半球形の容器に成形し、アイスクリームやイチゴなどの詰め物をして飴のドームで飾った豪華なデザートでした。

また、薄くのばして平たく焼いて、クリームや果物を挟み、粉砂糖などをかけておしゃれにソースを添えれば、いわゆるフイヤンティーヌのできあがり。工夫しだいですてきなデザートが演出できるなんて、うれしいですね。ラングドシャ。

2003年8月6日 マリオ 

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