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かんたんラング・ド・シャー Langue de chat お菓子作りをしていると、思いがけず卵白が余ります。ラング・ド・シャーはそんなとき便利な、卵白を用いるおいしいクッキーです。簡単なうえ短時間でできますから、ぜひお試しください。バリエーションも豊富です。 2003年8月6日 |
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ラング・ド・シャーは簡単です。 なめらかなポマード状のバターに砂糖とバニラ・エッセンスを加えて泡立て器でよく混ぜ、卵白を少しずつ合わせて最後に粉を混ぜればあっという間にできあがり。 袋に詰めて小さな棒状に絞り、少し高めのオーブンで焼き上げます。クッキング・シートを利用すれば簡単にはがれます。熱々のうちに行えば、曲げたりの成形も自由です。 なお、このときの卵白は、あらかじめ泡立て器でサッと切っておくと作業がはかどります。
ヒントとテクニック マリオではアンリ・ポール・ペラプラ<現代フランス料理全書>のルセットによっていますが、こんなに簡単なお菓子だからでしょうか、ルセットは人によってかなり違います。 越後和義氏の<ヨーロッパの銘菓>、イヴ・チュリエ氏<フランス菓子百科>、ラルースの<西洋料理基本百科1500>。これら3者のルセットを比較参照のため紹介します。
ラング・ト・シャーによく似たお菓子にコルネやテュイルというのがあります。ともに卵白で作るお菓子ですのでついでに紹介します。同じくアンリ・ポール・ペラプラのルセットでご覧ください。
作り方は、ラング・ド・シャーと同じでよいのですが、同氏は軽く泡立てた砂糖と卵白に、粉とアーモンド、それに溶かしバタ−を加え、天板に塗りのばしてからかなり高温のオーブンで焼き上げるやり方を勧めています。これも熱いうちに成形します。 ちなみにラング・ド・シャーは猫の舌。コルネは小さな角笛。テュイルは瓦。ともに形から来た名前です。 さて、ラング・ド・シャーのようなプティフールの仲間は、そのままでも楽しめますが、しばしば氷菓やコンポート、クリーム菓子に添えられます。 また種類も豊富です。卵白だけでなく全卵によって作るものもあり、かつて世のあこがれの的となったラセールのタンバル・エリゼは、その仲間のパート・クロキニョルという生地を半球形の容器に成形し、アイスクリームやイチゴなどの詰め物をして飴のドームで飾った豪華なデザートでした。 また、薄くのばして平たく焼いて、クリームや果物を挟み、粉砂糖などをかけておしゃれにソースを添えれば、いわゆるフイヤンティーヌのできあがり。工夫しだいですてきなデザートが演出できるなんて、うれしいですね。ラングドシャ。 2003年8月6日 マリオ |
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