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2001 USA 145 Min. 劇映画
出演者
Haley Joel Osment
(David - ロボット)
Frances O'Connor
(Monica Swinton - 母)
Sam Robards
(Henry Swinton - 父)
Jake Thomas
(Martin Swinton - 息子)
Jude Law
(Gigolo Joe - Robot)
William Hurt (Prof. Hobby)
Ken Leung
(Syatyoo-Sama 社長様?)
Eugene Osment (Supernerd)
Jack Angel (Teddy)
Meryl Streep (Blue Mecha)
Ben Kingsley (Specialist)
Robin Williams (Dr. Know)
見た時期:2002年2月
お金のかかった映画のようです。しかし見終わってあまり楽しい雰囲気にもなれず、何かを学んだという気持ちにもなれず、なんだか胃にこたえるような映画でした。才能のあり過ぎる Haley Joel Osment に押され気味でした。この少年とは相性が悪いです。シックス・センスでも世間で言われているほど感激せず、そのパロディー版に当たる最終絶叫計画のウェイアンズの演技に感激していたという次第です。
何が行けなかったんだろう。SF と言えば暗い話と相場が決まっているので、ニューヨークの廃墟が登場したからと言って今更驚くことはありません。最後に人類が滅びていたという話もいくらでもあります。そういう話を見た後でも、映画館を出る時は「ああ、楽しかった」と思って帰るのが普通なのですけれど。
キューブリックが悪いとも言えません。時計仕掛けのオレンジもよく考えてみるとそれほど楽しいストーリーではありません。2001年宇宙の旅もなんだかわけの分からない終わり方で、見た後希望を持ったらいいのか、絶望したらいいのか分かりにくい映画でした。いずれにしろハルというロボットには恐怖心を抱きました。それでもカラヤンの音楽に感激し、冒頭の宇宙ステーション内の様子に感激し、こういう映画に、当時一流の映画館に、全校生徒を招待してくれた区立の学校に大いに感謝した次第です。
シュピールベルク(「遊びの山」という意味です)、いえ、スピールバーグの映画が嫌いというわけでもありません。Duel という TV 版の映画(日本では激突!といったかも知れません)では天才的な冴えを見せています。
AI では特殊効果をふんだんに使い、声の出演には大スターを起用、贅沢にできています。しかもキューブリックの色合いもきちんと出しています。自分で作れず、死ぬ前に誰かに託すとすればスピールバーグが適任でしょう。そういう意味で文句の付け所の無い作品です。理論的には。
いろいろな有名な映画のシーンを繋ぎ合わせたから行けないのだろうかとも思いました。ブレード・ランナー、未来世紀ブラジル、クマのプーさん、時計仕掛けのオレンジなどを思わせる部分があります。しかし似たような状況なのだから、シーンがある程度似るのは仕方のないことですし、組み合わせた結果にオリジナリティーがあるかということの方が問題で、そういう意味ではきちんと独自のストーリーを作っています。
ところが時計仕掛けのオレンジや2001年宇宙の旅と違って、もう1度見ようという気になりません。もっと言うなら私は Frances O'Connor が気に入っているのです。彼女も主演の1人だった Little Bit of Soul は傑作です。主演の4人が白熱の演技を競っていました。それなのに AI には拒否反応を起こしてしまいます。
あれも気に入らない、これも気に入らないと言っていても仕方ないので、1つ気に入ったことを。Teddy です。ロボットの1つで、テディー・ベアの格好をしているのですが、とても賢いロボットで、デビッドが無茶をするのを止めたりします。外見だけを見ると、もっと可愛いクマのぬいぐるみがいくつでもあると思いますが、長い145分が終わってからも印象に残りました。
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