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Nine Queens 華麗なる詐欺師たち /
Nueve reinas /
Nine Queens

Fabián Bielinsky

2000 Argentinien 115 Min. 劇映画

出演者

Gastón Pauls
(Juan - 若い詐欺師)

Ricardo Darín
(Marcos- 詐欺師の先輩)

Leticia Brédice
(Valeria- マルコスの妹、ホテル従業員)

Tomás Fonzi
(Federico - マルコスの弟)

Óscar Núñez
(Sandler - 年を取って病気の詐欺師、切手の贋作を作る)

Ignasi Abadal
(Vidal Gandolfo- 切手のコレクター、明日国外追放になる)

見た時期:2002年8月、ファンタ

2002年 ファンタ参加作品

今年はスペイン語系の佳作が多く、これはアルゼンチンですが、密度が濃い作品です。特殊効果をふんだんに使った、エイリアン、幽霊、オカルトなどというインチキはありません。アクションもほとんどなし。人の話とブエノス・アイレスの市内散歩だけで2時間持たせています。

とにかくややこしい筋で、ネタをばらしたくても、小説を1冊書くぐらい気合を入れないと書き切れません。ですからばらすのはやめにして、ざっと登場人物と状況説明だけ。

冒頭、あまり手際の良くない駈け出しのチンピラ詐欺師ファンが先輩詐欺師のマルコスに急場を救われます。ちょうどマルコスは相棒に逃げられ、新しい相棒を探していたので、このファンをちょっと教育して、一人前の詐欺師にするという申し出をします。

マン・ツー・マン詐欺教育をしているうちに耳寄りな話が入って来ます。知り合いの老詐欺師がナイン・クイーンと呼ばれる切手を手に入れようとし、それが上手く行かなかったので、代わりに贋作を作ったという話。作った本人はもう年で、自分で他人に売り込む元気が無く、マルコスと手数料の取引をして、後は任せます。

マルコスには一流ホテルで働くバレリーという妹がいて、そのホテルには明日国外追放になることに決まっている切手のコレクターが宿泊しています。その男に聞こえよがしにホテルのトイレで、携帯で切手の話をします。男が餌に食いついて来ます。さてその後どうなるか・・・。

話がめまぐるしく変わり、先が読めません。頭脳を駆使した話で、暴力、セックスなども無いに等しいぐらいしか使われていません。それでもこんな立派な映画を作ることができます。この監督が自分で書いた話です。

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