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ドッグ・ソルジャー /
Dog Soldiers

Neil Marshall

2002 UK/L 105 Min. 劇映画

出演者

Sean Pertwee
(Sergeant Harry Wells、兵士)

Kevin McKidd
(Pte. Lawrence Cooper、兵士)

Emma Cleasby
(Megan、兵士を助ける女性)

Liam Cunningham
(Captain Richard Ryan、兵士)

Thomas Lockyer
(Cpl. Bruce Campbell、兵士)

Darren Morfitt
(Pte. Phil Witherspoon、兵士)

見た時期:2002年8月、ファンタ

2002年 ファンタ参加作品

ストーリーの説明あり

文芸物などが好きな方には向きません。ちょっと太めの神経の方に向いています。・・・の物語なのですが、設定が全然それらしくないところがおもしろいです。全体はリアリズムたっぷりで、英国の職業軍人が訓練中の事件となっています。舞台は英国北部ということで、スコットランドやウェールズ北部が挙げられています。ロケはルクセンブルクでやったという話を聞きましたが、英国だと言われればそのまま信じてしまいます。その森の中で作戦訓練をする部隊に何が起こるか・・・。

行方不明になる隊があり、後から来た兵士の調査ではおびただしい血痕があるのに、怪我人も死体もみつかりません。軍では秘密裏にこの事件を調査しています。主人公の隊も訓練中に変な気配を感じます。恐ろしい物音がして、突然仲間が消えます。やはり血の跡。このあたりの描写がリアルで、見終わった観客が菜食主義になってもおかしくありません。血みどろの惨劇・・・と言っても話は全然予想外の方向に進みます。

このジャンルでこんな風に話が進む映画というのは見たことがありません。兵士独特のきついジョークや、荒っぽい傷の手当てなど、これまで想像もしなかったような趣向が凝らしてありますので、見る甲斐があります。使われている英語はアクセントが強く、アメリカ映画を字幕無しにすらすら理解するぐらい英語が得意な人は却って分かりにくいかも知れません。ドイツ語系の言語に親しんでいると、分かりやすいです。

予算はかなり低かったでしょう。仲間とキャンプに行ってカメラを回した程度、なんて言うと怒られますが、そんな雰囲気で撮ってあります。しかし決してブレアウイッチ・プロジェクトの2番煎じではありません。カメラはかなり気合を入れて仕事しています。低予算、特殊効果無しで良く出来上がっている映画を見ると、まだまだ捨てたものではないと感じます。

ライアム・カニンガムはその後アルジェントのデス・サイトにも出演していますが、ドッグ・ソルジャーの方がパンチが効いています。

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