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2001 USA/D 115 Min. 劇映画
出演者
Jeff Bridges
(Dr. Mark Powell)
Kevin Spacey
(Prot / Robert Porter)
Mary McCormack
(Rachel Powell - マークの妻)
Tracy Vilar (Maria)
William Lucking
(保安官)
Kateri Walker (Sara Porter)
Katya Abelski
(Rebecca Porter)
見た時期:2002年8月、ファンタ
このぐらい達者な俳優が2人も出て来ると、オスカーの話をするのがアホらしくなって来ます。スペーシーは2つ貰っていて、ブリッジズはノミネートが数回。スペーシーとトム・ハンクスは3回目あげてしまうと、他の先輩を越えてしまうので、それは行けないというだけの理由で3つ目を貰っていないんだそうで。ブリッジズがまだ何も貰っていないのも不思議な話ですが、そういう話を始めたら、なぜジム・キャリーがあの時ノミネートされていないのか、などと話に切りがつかなくなるのでそれはやめにして。
とにかくこれはゆっくり座って2人の静かな演技を堪能するための作品です。こういうアクションも何もない SF は実力のある俳優でないとつとまらないでしょうが、2人は余裕綽々でこなしています。なんでこんな静かな映画が SF なんだ・・・と聞いて下さい。
正真証明 SF ですが、コンタクトよりまだ動きが少ないです。というか全然ありません。ロケットは飛ばないし、宇宙人は K-Pax 星からやって来た生物のみ。その生物はケビン・スペーシーの格好をしているので、私たちには人間に見えます。宇宙人は正直に「自分は宇宙人だ」と警官の前で言ってしまったものですから、警察は彼を連れて精神病院に直行。入院ということになります。担当医はジェフ・ブリッジズ演じるところのパウエル博士。「自分は宇宙人だ、この世の者ではない」と名乗る人は世間には結構いるようで、うちの近所にも「自分はこの世と平行して存在する横の世界の人間で、ここにいる自分は仮の姿だ」と本気で言っている人がいます。ですからパウエル博士も慌てず騒がず、普通の強迫神経症か何かだと考えます。
で、ケビン・スペーシーの皮を着た宇宙人はそれからずっと病院で過ごすことになります。医者がパウエルで患者がスペーシー・・・のはずでしたが、スペーシーは時々病棟に一緒に住む患者を治してしまいます。これではパウエルが失業してしまうので、それとなく「あのねえ、先生は僕で、君は患者」と耳打ちしたり。でもなかなか仕事熱心な先生で、患者を呼んで家でガーデン・パーティーを開いたりします。そのパーティーの場で突然 K-Pax 星人は水に対して強い反応を示します。仕事熱心な先生はこれを手がかりに K-Pax 星人の正体を探り始めます。ここからは探偵小説の様相を呈して来るのですが、それはあくまでも途中の話。最後はやはり SF です。
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