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イースター・トマト

考えた時期:2004年4月

今ちょうどイースター。イースターというのは日本ではあまり縁の無いお祭りですが、キリスト教のドイツではクリスマスと同じぐらい重要。金曜日と月曜日が休みになるので休暇旅行に出る人も多いです。子供の学校が長期の休暇になるので、両親と近隣の外国へなどという人もいます。

イースターというとシンボル的に出てくるのがウサギと卵。どうやら産めよ、増やせ、地に満てよという意味らしく、キリストが復活したという話に、北欧などの土着の言い伝えをこじつけて広められた話のようです。ウサギは子供を産むシンボルに使われているようです。

私はイースターだからと言われてもキリスト教ではないので、休みが多くていいぐらいのことしか考えません。まして卵に色を塗ってその辺に飾ったりはしません。この時期実は卵がよく売れるのですが。

今年のイースターは卵でなくトマトのイースターになってしまいました。うちの近所では野菜が安いという話は時々しましたが、時にはむちゃくちゃ安くなります。イースターで月曜日も休みになってしまうので、八百屋さんは土曜日にできるだけ売ってしまいたいと思ったようです。木曜日にもその兆しがあり、トマトが1箱 1 € (今日のレートで128円)となっていました。この日は買わずに帰ったのですが、土曜日にも同じ値段。つい買ってしまいました。衝動買いです。

買い込んだトマトを見ながら頭に浮かんだのはスパゲッティ−のソースとサラダぐらい。この量全部はけるかな、とちょっと心配。そう言えばガスパッチョという手もあるなと思いながらその辺を歩いていたら、同じアパートに住んでいる〇〇さんも大きな袋を抱えて帰って来ました。私は指差して、「あ、〇〇さんも買ったんだ!」と、馬鹿は私1人でないことを確認。

で、土曜日はやや柔らかくなっていたトマトを選び、鍋いっぱいトマトを刻んで、思いっ切りにんにくを放り込み、トマトソース。いつもの3倍ぐらい作りました。3分の1この日に食べ残りは冷凍。後の事は日曜日に考えよう。

で、日曜日。ガスパッチョは1度レストランで食べたことがあり、その後家で自己流に真似をしたことがあります。その時は一応それらしくできたのですが、それから時間が経っていたので作り方を忘れていました。それでインターネットへ。こういう時は便利です。私はインターネットでレシピを見てもいいかげんで、ホワイトビネガーなどと書いてあると、レモン水にしてしまったり、タバスコと書いてあると中華食料品店で買って来た赤唐辛子の干した物にしてしまったり。レモンも同じ八百屋さんで大安売りをやっていたのでコース変更。

トマトを刻むというやり方がドイツ式で、トマトは少量、残りはトマトジュースというのが日本のレシピ。で、私は折衷をやり、大鍋を持ち出して来て、あのドイツで1番有名な人、カール・ハインツ・ユンク氏から買ったたまねぎのみじん切り器を持ち出して来ました。たまねぎを切るための道具ですが、刃が鋭く、トマトでもみじん切りができるのではないかという考えで、ぶつ切りにしたトマトを入れてみました。成功。やはり台所の味方、ユンク氏です。おかげで包丁で何キロものトマトを切る手間が省けました。

後はレモンを2個絞り、にんにくのかけらを6個ほどおろしにし、赤唐辛子と黒胡椒を放り込む。このあたりからもうレシピなどはすっかり忘れ、やりたい放題。ドイツ語のレシピには長ねぎ、日本語のレシピにはたまねぎと書いてあったので両方入れてしまったり、ついでにコリアンダーも入れようかと考えみたり。いいかげん極まりなく、頼りになるのは自分の食い意地だけ。30分ほどでそれらしい物ができたので、冷蔵庫へ。

たくさん使ったつもりで箱を見ると、まだほとんど元のままといった顔で残りのトマトが微笑んでいます。いったい何キロあるんだ?と思い、残りを測ってみました。軽く4キロは越えています。ということは買った時は6キロぐらいあったのか・・・。これは凄い。さすがアラビア人、スケールが違う。隣人は1人で全部食べ切れるんだろうか。この人にはガールフレンドがいるのですが、この日は姿を見なかったのです。最近は猫も飼っていないから、あれ1人で全部片付けるとなると大変。うちで余ったら〇〇さんにおすそ分けと考えていたのですが、本人も買っているので、それはできない。となると上の階に住んでいるアラビア人にあげようか、などと私は対策を考えている最中です。

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