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2009 Schweden/DK/Norwegen/D 180 Min. 劇映画
出演者
Michael Nyqvist
(Mikael Blomkvist - ミレニウム社の記者、共同編集長、暴露記事専門)
Lena Endre
(Erika Berger - ミレニウム社の共同編集長)
Jacob Ericksson
(Christer Malm - ミレニウム社のスタッフ)
David Dencik
(Janne Dahlman - ミレニウム社のスタッフ)
Sofia Ledarp.
(Malin Eriksson - ミレニウム社のスタッフ)
Noomi Rapace
(Lisbeth Salander - フリーランスの調査員)
Tehilla Blad
(Lisbeth Salander、子供時代)
Nina Noré'n
(Agneta Salander - リズベスの母親)
Tomas Köhler
(ハッカー、リズベスの知り合い)
Yasmine Garbi
(Miriam Wu - リズベスの愛人)
Sven-Bertil Taube
(Henrik Vanger - ヴァンガー・コンツェルンの会長、引退)
Gunnel Lindblom
(Isabella Vanger - ゴットフリード・ヴァンガーの妻、ゴットフリードはヘンリックの兄リカルドのの息子、水死)
Peter Haber
(Martin Vanger - ヴァンガー社会長、ゴットフリードの息子)
Ewa Fröling
(Harriet Vanger - 1966年行方不明になったゴットフリードの娘)
Julia Sporre
(Harriet Vanger、若い頃)
Gösta Bredefeldt
(Harald Vanger - ヘンリックの兄でリカルドの弟)
Willie Andre'ason
(Birger Vanger - ハラルドの息子)
Marika Lagercrantz
(Cecilia Vanger - ハラルドの娘、ハリエットの従姉妹)
Linn Bjo"rlund.
(Anita Vanger - ハラルドの次女、若い頃)
Ingvar Hirdwall
(Dirch Frode - ヘンリックの弁護士)
Per Oscarsson
(Holger Palmgren - 弁護士、リズベスの最初の保護司)
Peter Andersson
(Nils Bjurman - 弁護士、リズベスの次の保護司)
Georgi Staykov
(Alexander Zalachenko - ロシア人亡命者)
Annika Hallin
(Annika Giannini - 弁護士、ミカエルの妹)
Reuben Sallmander
(Enrico Giannini - アニカの夫)
Laura Lind
(Jennie Giannini - アニカの娘)
Isabella Isacson
(Monica Giannini - アニカの娘)
Björn Granath
(Gustav Morell - ハリエット失踪事件担当の刑事)
Stefan Sauk
(Hans-Erik Wennerström - ミカエルが不正を暴こうとした実業家)
Karl Oscar Törnros
(フーリガン)
Kalled Mustonen
(フーリガン)
Henrik Knutsson
(フーリガン)
Christian Fiedler
(Otto Falk - 牧師、ハリエットの最後の目撃者)
Margareta Stone
(Birgit Falk - オットーの妻)
Pale Olofsson (判事)
Mikael Rahm (編集者)
見た時期:2010年12月
★ 複雑な国スウェーデン
マイ・シューヴァルとペール・ヴァールーのマルチン・ベック・シリーズを読んだ後スウェーデンが非常に複雑な国だと知りました。マルチン・ベック警部(後に出世)が10回登場する推理小説なのですが、批判的な内容が災いしてか作家夫妻は国内に居辛くなり、夫の死後共同著者だった夫人は国外に住んでいるというインタビュー記事を読んだことがあります。
私に取ってはこれが日英米仏以外の国から出た本格的な推理小説を見た初めての経験。スウェーデンという予想もしていなかった国から10作も長編が出たので大いに感心したものです。
ベルリンに来てからはあまり身を入れて推理小説を追っている余裕が無かったのですが、それでも近所の本屋さんで開かれる作家と本の紹介で1度スウェーデンの推理作家の夕べを見に行きました。作家名は忘れてしまったのですが、警察勤務の年配の作家で、内容にリアリズムがある作品とのことでした。一通り彼が自分の本を読み(ドイツ語が上手だった)、その後質疑応答になりました。誰かがマルチン・ベックも前提としてか、実際に起きた首相暗殺事件について質問。直接の答はありませんでしたが、言えないということらしく、何も知らないのではない様子。いくつかの事件ではっきり言えない事があるような含みを持たせていました。首相暗殺事件1つを取ってみても、1986年に起きた事件の凶器が2006年に湖の中から出て来るというのもちょっと信じ難い話です。
日本にはスウェーデンを理想の国のように描写する有名人が時たまいるようですが、それほど簡単な話ではないようです。全く別なジャンルの話ですが、時々こちらの三文雑誌に王室のトラブルが報じられたりします。そこでも書ける話と書けない話が上手に使い分けられています。パルメ事件も近くの国から見ていると、本当は分かっているのに「それを言っちゃあお終いよ」ということで沈黙が保たれているように思えます。ケネディー事件と似て、直接関与したと思われる人が全員老人になり死亡してから公文書が公開されるのかなと思っています。
★ 作家は頑張っていた
ジャーナリスティックな作風や、現場で捜査を担当していたような人が作家に転向して書いた作品の出る国スウェーデンですが、どうやら作家は風当たりが強くても頑張るようです。最近知った作品はスティーグ・ラショーンのミレニアム3部作。ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女、ミレニアム2 火と戯れる女、ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士。原題は1が《女を憎む男たち》、2が小説の邦題と同じ、3が《ぶっ飛ばされた空中楼閣》といった意味です。私は北欧の言語は1つしか勉強したことがないのですが、ドイツ語を知っていると想像のつく単語が多くて、特別辞書は必要ありません。
小説の3部作が書かれたのは2002年から2年ほど。マイ・シューヴァル、ペール・ヴァールー同様共同執筆だったようです。 作品が発表されたのは2005年から2007年。名前の出ている著者はなぜかちょうど50歳、切りのいいところで心臓発作を起こしこの世を去っています。そのため出版の大成功は見ていません。もしかしたらマイ・シューヴァルとペール・ヴァールーどうよう10冊ぐらいは書く予定だったのかも知れません。1作目が所謂探偵業に似た内容。2作目と3作目は主人公の1人の生い立ちに関わる話。 3作だけを見るとバランスが悪いです。しかしもし3冊以上を計画していたのだとすれば、その後もう1人の主人公に関わる話が出てもおかしくありませんし、探偵業的な話が数作出てもおかしくありません。
後記: と思ったら本当に10冊書くつもりだったようです。数冊分の原稿は未完成のままPCに残っており、家族は別な作家に完成してもらって発表することに反対していませんが、共同執筆をしていた女性がためらっており、出版に至っていません。
考え方の違いからどんな批判があるにしろ、3部作が力作という点ではほぼ誰もが一致した意見だと思います。長いですし、重要な登場人物を掘り下げていますし、後半話が大きく広がって行きますが、散漫にはなりません。
マルチン・ベック・シリーズでもその兆しが見え、ベルリンの本屋さんで見た人も似たような話をしていましたが、ミレニアム3部作でも登場する役所に役割の違いがあって、行動に差が見えます。問題を誤魔化したい部署ときちんと捜査したい部署があり、ジャーナリストは情報の公開のために命を張るというスタンスで描かれています。無論小説の主人公になる人たちが正義のために戦っているというスタンスで、それを書いている作家がその方向の人だからでしょう。当然そういうジャーナリストは近年絶滅種。圧力がかかるため悪漢から狙われるだけでなく、当局の一部からも目の敵にされるという展開です。
その3部作が映画化され、2009年から2010年に公開されました。非常に長いのですが劇場公開もあったようです。私はドイツ語版のDVDで見ました。記事を読むと小説との差も色々あるようです。変更内容は登場人物にまつわるエピソード、物語の重点などで、全体の骨子はほぼそのままのようです。小説も映画も通常の作品よりはヘビー級。小説を全部丹念に映像化すると普通の映画10本分ぐらいになってしまいそうなのと、映画ではある程度流れに変化を持たせ、劇的効果も見せなければ行けないのでいくらか差し替えが行われたようです。ベック・シリーズと同様、小説の登場人物のファンになった人が映画を見て失望したり、映画が軽くなってしまったと感じる人もいるでしょう。私は映画しか見ていないので、ここでは映画だけを前提にします。
それまでちらりとでも知ったスウェーデンの作品と違う上、ミレニアム3部作に力強さを与えているのは、2人の主人公のうちの女性。私は普段同性愛運動をしている人たちにとやかく言わず、本人たちが自分が1番幸福だと思える道を、流行などでなく、熟慮して選ぶべきという考え方をしています。同性愛に向かう人には様々な理由があり、当然の帰結と思われる話から、何かの災いがきっかけになる話まで様々です。本人が良く考えた上で自分に合ったパートナーを選べという風に考えています。女性同士で結びついても2人の間で男女のカップルと全く同じ状況に落ち込んでしまう例をいくつか見ているので、それは避けた方がいいとも考えています。主人公には同性愛の傾向があり、パートナー選択の事情も突っ込んで触れており、主人公の氷のような冷たさがどこから来ているのかもきちんと説明されています。その結果暴力に向かう凶暴な女性主人公が作られ、筋の運び方に説得力があります。
★ あらすじ
あらすじとは言っても複雑なストーリーで、3つもあるので、長くなります。なので1部ごとに別なページに書きます。
☆ 事の起こり
小さな出版社ミレニウムで暴露記事専門に活躍していたジャーナリストのミカエル・ブロームクヴィストはちょっと前に書いた記事の不正事件で名誉毀損で訴えられます。裁判に負け、半年後に収監されることが決まっていました。出版社から身を引こうとしていたところ、大コンツェルンの引退したボス、ヘンリック・ヴァンガーから橋1本で繋がる島にある屋敷に呼ばれ、高額の報酬で事件の調査を依頼されます。
ヘンリックにはハリエットという娘同様にしていた姪がおり、かつて毎年ヘンリックに押し花を額に入れてプレゼントしていました。1966年彼女は事故あるいは殺人事件に巻き込まれ行方不明になります。ところがその後毎年ヘンリックの元にはかつてハリエットが贈ったのと同じ押し花が郵送されて来ていました。既に40個ほど。高齢のヘンリックは寿命が来る前に今一度ハリエットの事件を調査しようと思い立ち、ミカエルに調査を依頼します。ミカエルは子供の頃ヴァルガー家と縁があり、ハリエットはミカエルの世話をしてくれたこともありました。
早速調査を始めるミカエルとは別に、ヘンリックはリズベスというパンクのような姿の若い女性にミカエルの身辺調査をさせていました。彼女は今で言うとセキュリティー会社、昔で言う興信所のような仕事をしています。ミカエルを信用しても大丈夫ということなのでヘンリックがミカエルに話を持ちかけたのですが、リズベスはその後もコンピューターのハッキングという形でミカエルを監視しています。
調査を始めたミカエルは取り敢えずヴァルガー家の親戚一同を当たって見ます。いくらか様子が分かり怪しそうな人物が出て来ます。
☆ 後で大きく揉めるエピソード
ヘンリックの事件とは別にリズベスの事情が紹介されます。彼女はヘンリックの弁護士に依頼されてミカエルの身辺調査をしたのですが、リズベスには成人しているのに保護司がついており、普通の権利が制限されています。お金もその保護司が彼女の素行について色好い報告を出さないともらえません。
その保護司は彼女に異常なセックスを要求し、それに応えると僅かなお金がもらえる仕掛けになっています。彼女は子供の時に何度も凶暴性を発揮し、特に父親にガソリンをかけて火をつけたことがあり、長年精神病院に収容されていました。病院でも非常に過酷な扱いを受けています。
またしても不快で合意の無いセックスを要求されたリズベスは一計を案じ、その次の時にカメラを用意していました。よりによってその日保護司は特に酷い方法で彼女を縛って暴行し、その様子は全てカメラに収まってしまいました。リズベスはしかしそれで警察に駆け込むことも病院に行くこともせず、保護司に今後毎月彼女の素行について良い報告書を書くこと、1年後に保護観察を解くなど条件をつけます。そして保護司の腹に「自分は酷い暴行犯だ」と刺青をします。
ヘンリックの依頼の後もミカエルの動向を監視していたリズベスはハリエットが残した謎のメモに助け舟を出し、調査は進展します(この謎は素人の私でもすぐピンと来たので大した謎ではありません)。少なくとも5人の女性が殺害されており、ユダヤ系のファースト・ネームを持っている人ばかりだということが判明します。そのためナチ関係の線を追い始めます。スウェーデンも戦時中はナチに関わらざるを得ない立場にありましたが、本気でナチを礼賛し協力する人と、仕方なく従う人がいました。ヴァルガー3兄弟には全員ナチ協力者で、自由意志で協力したらしき人がいました。
最初はハラルド・ヴァルガーが怪しく思え、ミカエルはハラルドの家に押し入ります。ミカエルはハラルドに銃で狙われますが、折り良くハラルドの甥のマルティンが現われその場は何とか収まります。
残された写真の分析では、子供の集まるパレード中のハリエットの視線が謎を残しています。何かを見て怯えています。
ミカエルとすっかり仲良くなり協力体制を組んでいたリズベスは事件当時のレシートを調べ、殺人事件が起きている時になぜかマルティンの父親でアル中のゴットフリード・ヴァルガーが事件現場に近い所へいつも出張していたことを突き止めます。つまりゴットフリードが怪しい。しかしゴットフリードは大分前に亡くなっており、事件はその後も続いています。解決かと思ったら新しい謎。
マルティンの家で話していたミカエルはマルティンに捕まってしまい殺されそうになります。首を締める準備をしながらマルティンが語った真相は、ゴットフリードが死んだのはハリエットのせい、ゴットフリードがやっていた殺人をまだティーンエージャーのマルティンにしっかり教えたので、父親の死後は息子がしっかり後を継いでいた等々。死体を現場に置き去りにする父親と違い、マルティンはミカエルを捕まえた地下室でやりたい放題やって殺し、死体を上手く隠してしまったため、殺人事件自体が全く知られないまま時が経っていました。その数たるや父親をはるかに凌ぎ・・・。
いよいよミカエルの死が迫った最後の瞬間リズベスが駆けつけ助かります。マルティンは逃走。リズベスに追跡されて車が大破。助ける時間はありましたがリズベスはガソリンに火がついてマルティンが焼死するのを見届けます。
これでハリエットが残したメモの謎が解け、犠牲になった女性の事件は解明されましたが、ハリエット自身の行方は分からないまま。しかもハリエットという名前は連続殺人のユダヤ人系のパターンと合いません。彼女はゴットフリードの性的暴行の犠牲になっていました。そのためある日ゴットフリードに反撃し殺したのですが、その場をマルティンに見られてしまいます。そして女性の扱いはゴットフリードよりマルティンの方が酷いので、ついに逃げ出し、オーストラリアまで逃げ延びます。その時助けてくれたのが年齢の近い従姉妹のアニタ。ミカエルはまだ子供だったのでアニタとハリエットを取り違えた部分もあることが後に分かります。ハリエットは逃げ延び、その地から毎年ヘンリックに押し花を贈っていたのですが、ヘンリックはそれをハリエット殺しの犯人が送って来ていると勘違いしていました。ミカエルはオーストラリアまで出向きハリエットをヘンリックの元に連れて来ます。
一仕事終わってミカエルは期限が来たので刑務所入り。なぜかドイツの大学の学生寮のような刑務所で、本を読んだり、書いたりはもちろんのこと、ラップトップの使用まで許されていて、まるで休暇中の新聞記者のような待遇。その上外からリズベスが重要な資料をハッキングして集めては送って来るので、彼の事件の罠が解明され、間もなく無罪方面。めでたしめでたしという運びです。
★ 作品が生まれる背景
社会主義的な人たちと交わっていたラショーンなので、全体の傾向はそちらを向いています。それに加え女性を暴行する男に対する嫌悪感が強いです。ドグマとか主義の問題ではなく、若い頃集団暴行の場面に居合わせたことに起因します。その時何の手も打たなかったため、それがずっと引っかかっていたそうです。50歳に近くなり、思い立ってその方面の小説を書き始めたようです。なのでリズベスの描写にも部外者のセンチメンタルな同情とは違った視線が感じられます。
★ リメイクで何が落ちるか
事件がここで終わるならまあこの程度の小説、映画はあるかと思います。アメリカでリメイクをすると質は落ちると思います。リズベスの扱いの描写がかなりハードで、欧州なら有り、アメリカなら無しでしょう。フィンチャーのセブンの一部の犯行が似たような残忍さを備えていますが、画面を極端に小さくしたり、言葉で表現したりで、視覚的にはぼやけていました。その点スウェーデンではあまり隠そうとせず描いています。
後記: 書き始めた時点ではフィンチャーは単に似ているからと引き合いに出したのですが、その後本当にフィンチャーで話が進んでいることを知りました。うわっ、大丈夫やろうか。大西洋を渡る時に重要な要素が抜け落ちるじゃないだろうか、心配。
登場人物は全員ドライな描き方をされていて、観客が好感を持てるようには描かれていません。あくまでも地味で、その辺のおっさん、皺の多い中年のおばさん、1番若いリズベスと友達も特別美人でもなく、魅力はほとんどありません。リズベスの強さに共感を抱く人は映画を見終わってから出るかも知れませんが、彼女が行動している間はむしろ反社会的な面もあり、いきなりリズベス大好きという観客は現われないでしょう。それが恐らく原作小説の意図でもあるでしょうし、少なくとも監督はそういう風に作っています。その効果は《観客が事件の経過に集中できる》ことです。
もう1つリメイクで落ちるかと危惧されるのはスウェーデンの気候。登場人物と同じく、季節も1番人が好感を持たない時期を選んであります。どんよりと曇った日々。雨や霙。真っ白な雪でもないし、日の長い真夏でもない。中途半端な嫌な季節です。
ドイツにもこういう時期は多少あるので私も知っていますが、ドイツははっきりとした夏、はっきりとした冬が来る年が多く、ぐずついた天気が延々と続くことは少ないです。スウェーデンの事情は私には良く分かりません。ただ気候に起因する自殺者が多いことは知られています。どんよりした天気が鬱を呼ぶようなのです。こういう息苦しい天気も背景の効果で、監督は上手にカメラに収めています。そういう意味で成功していますが、アメリカでこういうのが好まれるかは分かりません。セブンを思い起こして見ると確か舞台はシアトルで、ほとんどの時間雨が降っていました。なのでフィンチャーあたりがリメイクでもすればそのあたりは残るかとは思います。
アメリカ北東部の寒い州や中央のやや北部の寒い季節を上手にカメラに収めた作品もあります。ただそれは明るい光を雪と一緒に使ってあったりして、見る側にはとても感じが良かったです。寒々としていてもきれいなコントラストになっていたりします。ミレニウム3部作はその路線ではなく、本当に鬱っぽくしてあります。
この作品をアメリカに持って行くつもりがあるのか分かりません。何しろひどく長いですし、後半の当局との揉め事ではアメリカの司法制度が欧州と違うので、ネタが使えないかも知れません。またコンツェルンの家族が1ヵ所に集まって住んでいるとか、現場検証が CSI のように行かないなどの事情はアメリカに移しにくいかも知れません。
この後の発展が驚きの規模になります。重点はヘンリックからリズベスの過去に移ります。
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