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プリースト /
Priest /
Priest - El vengador /
El vengador /
El vengador 3D /
Padre /
El sicario de Dios

Scott Charles Stewart

2011 USA 87 Min. 劇映画

出演者

Paul Bettany
(Priest と呼ばれる元戦士)

Cam Gigandet
(Hicks - アウグスティンという町の保安官)

Karl Urban
(Black Hat - 過去に死んだ戦士)

Maggie Q
(元女戦士)

Stephen Moyer.
(Owen Pace - 元戦士の兄)

Lily Collins
(Lucy Pace - )

Christopher Plummer
(教会の最高の地位にいる高僧)

Alan Dale
(Chamberlain - 教会の上層部の高僧)

Mädchen Amick
(Shannon Pace - オーウェンの妻、ルーシーの母親)

Tanoai Reed
(従順な元戦士 - )

Arnold Chon
(強い元戦士 - )

Henry Kingi Jr.
(坊主頭の元戦士 - )

Michael D. Nye (駅長)

Reiner Schöne (大臣)

見た時期:2011年10月

ファンタに出たカウボーイ & エイリアンを思わせる雰囲気をもつ SF ウェスタン。

監督はアンドリュー・ダグラスから交代、主演はジェラルド・バトラーから交代し、公開時期も5年ほど遅れた作品です。2D のはずが 3D になるなど、色々変更がありました。

元ネタは韓国の同名の漫画。長い話を1時間半に縮めています。

ここからストーリー行きます。退散したい方はこちらへ。 目次 映画のリスト

長年バンパイアと人間が戦い、世界は荒廃し切ったものの、どうにか人類が勝利。バンパイアは特定の居住区に囚人として閉じ込められ、人類は大きな砦の町ディストピア(なぜこんな名前を付けたのかは不明。ユートピア、理想郷の逆の意味)を作ってバンパイアに逆襲をし、再生し始めた時代。

砦の外にはぽつぽつと民家が立ち、大地の汚染の検査をしながら、改めて農業を営む日を待っているというのが話の前提です。前提話の一部はアニメで紹介されます。

人類が危機に瀕していた時救った勇敢な戦士はカソリック教会の僧兵。しかしバンパイアが負け、戦いが終わるとお払い箱で、リストラ。彼らの勇敢な戦いぶりも時が経つと忘れられ、日常生活には適応力が無いと見なされろくな就職口もありません。

生き残った人類を支配しているのは宗教官僚。日常生活の全ての面に宗教が支配力を持ち、中世のような生活をする一方、テクノロジーはある程度進んでいて、ビデオカメラ、GPS、高性能オートバイ、近代的な武器、電力を得るための風車などは揃っています。それでいて人々は西部劇に出て来るような古臭い衣類を着ています。

宗教の強い干渉を嫌う人たちはディストピアの外に住んでおり、自由な生活ができますが、自分の身は自分で守るのが原則。

物語は砦の外で農業を営む親子3人の悲劇から始まります。年頃の娘のいる夫婦ですが、ある日家にいるところを侵入して来た何者かに襲われます。夫婦は娘を地下室に放り込み、自分たちは犠牲になります。父親オーウェンは重症、母親シャノンは死亡。娘ルーシーは拉致されてしまいます。シャノンは元々はプリーストの恋人(この作品ではプリーストは戦士を指す一般的な言葉ですが、ここでは特に言及が無い限りポール・ベタニーを指すことにします)。

一家が襲われたニュースを持ってヒックスという男が砦の街中に住むポール・ベタニー演じるところの戦士(プリースト)を訪ねて来ます。ヒックスはアウグスティンという町の保安官。ベタニーのプリーストは重症を負ったオーウェンの弟。ヒックスはルーシーの恋人で、是が非でもルーシーを取り戻すつもりです。プリーストがすばらしい戦歴を持っている事を知り、ルーシー救出を手伝ってもらおうと思います。

プリーストはその場では断わりますが、ヒックスがルーシーはバンパイアにさらわれたと考えているため、そしてプリーストもその話を信じるため、教会の最高の地位にある高僧に説明に行き、自分にバンパイアをやっつけるお墨付きをくれと許可を求めます。

教会の権威を特に重んじる高僧は、死滅させ、残りは居住区に捕らえられているはずのバンパイアが活動し始めたとなると権威に傷がつくため、証言などは無視して調べもせず却下します。

「バンパイアがいるものとして行動すると捕まえるぞ」と圧力がかかる中、プリーストとヒックスはオートバイに乗って、バンパイアとルーシーの捜索に向かいます。重症で助かったオーウェンと再会し少し言葉を交わすもののオーウェンはその直後に死亡。プリーストの身内はルーシーのみになります。

プリーストが制止にも関わらず旅立ったことを知り、高僧はかつての戦士4人をプリースト捜索のために送ります。4人は生死に関わらず捕まえろと命を受けています。

2人が最初に訪れたのはバンパイア居住区。そこにはバンパイアの残りと、ファミリアと呼ばれるバンパイアに噛まれた人間が閉じ込められているはずでした。ところが到着と同時に監視員がいないことに気づいた2人は中に入って調査。居住区はほぼ空で、皆ソーラ・ミーラと呼ばれる場所に移動していました。

道中2人は高僧が放った追っ手4人の1人の女性戦士と出会い、助け合いながら先に進みます。彼女はプリーストに恋をしている様子。バンパイアたちが新しい交配をし、強い軍を編成していることに気づいた3人はルーシー救出に加え、バンパイアを再び退治しなければならなくなります。

しかしルーシー誘拐はかつての戦士をディストピアから外におびき出し、ディストピアを無防備な状態にするための罠。そしてバンパイアは昼間列車に乗り、ディストピアに向かい、夜日が落ちてからディストピアを襲う計画でした。

それに気づいた3人。4人送られて来た戦士のうち3人はジェリコという町に向かいますが、そこに謎の列車が到着し、中から出て来た多数のバンパイアの餌食になり、既に戦死。彼らの相手をしたのは元自分も戦士だった人物ようで、謎が深まります。「仲間になるなら助ける」とおいしい話をちらつかされた3人は断わったようで、後からジェリコの町に入ったベタニーのプリースト、ヒックス、女戦士は3人が十字架にかけられて殺されている姿に出くわします。まだ戦えるのはプリースト、めきめきと腕を上げたヒックス、女戦士の3人だけ。

3人の計画は昼間の内に列車に追いつき、爆破してしまおうというもの。日中も動けてバンパイアを助けている噛まれた人間の一団ファミリアとも戦わなければなりません。手ごわいのがかつては戦士でプリーストの仲間だったブラック・ハット。彼はバンパイアの女王に取り込まれています。

3対多数ですが、そこは漫画。決死の戦いに勝ちます。列車は見事に爆発。ブラック・ハットも帽子を残して死亡。バンパイアの首を証拠に持って高僧に会いに行くプリーストですが、最後もあまりいい扱いは受けません。しかし3人は戦いを続ける決心。なので続編を作ろうと思えば作れます。

★ あれこれ詰め込んであるがプロットは弱い

長い漫画を1時間半にするのは元から無理な話。加えて多くの変更が起き、出来上がったのはB級より出来の悪い漫画。いかにも邪悪そうな悪人、バンパイア、いかにも真面目そうな善玉とはっきりしているところは良しとしましょう。最近は話が複雑で善悪もはっきりつけられない作品も出ており、1つのバリエーションとして善悪がはっきりした作品があってもおかしくありません。

良い面として挙げられるのは景色。カウボーイ & エイリアンもなかなか良かったですが、プリーストも砂漠の描写がいいです。また、古い西部とテクノロジーが上手く組み合わさっていて、SF ウェスタンという新しい試みはそれなりの成功を収めています。

☆ キャスト

疑問符がつくのはその先。まずポール・ベタニーがしっくり来ません。ジェラルド・バトラーのはずだった役ですが、バトラーもちょっと合わない感じがします。ベタニーは宗教に絡んだ悲劇的な人物を既に演じたことがあったため使われたのではないかと思います。バトラーが最初に呼ばれたのは 300 に出たからかも知れません。元の予定で完成したとすれば 300 と同じ頃に当たります。

☆ シンボリックなバンパイア

バンパイアが何を象徴しているのかははっきりしません。1度絶滅させたはずなのに進化して再登場、ディストピアを滅ぼそうと計画しているということ、姿は人間と同じでもバンパイアの血を受けているファミリアがバンパイアに荷担しているなどの点を、東西問題、南北問題など争点のはっきりした敵対や、スパイ、洗脳など、見破るのが大変な事態に置き換えてみたらいいのかも知れません。発祥の地の韓国は平時でありながらそういう紛争を内に抱えています。映画化をしたアメリカ国内では何百年も親英派、独立派が水面下で競い合っています。あの東西冷戦のさなかには親共産派と反共産派がシビアな競争を続けていました。《バンパイア対人間》、《エイリアン対人間》、《猿対人間》(猿の惑星)などは《自分たちを脅かすもの対自分たち》という図式によく使われます。

☆ シンボリックな教会

プリーストには堂々と十字架が出て来ますし、モダンなテクノロジーを使う教会の上層部も出て来ます。高僧は驚くほど権威にこだわり、権威を維持するためには自分に危険が及ぶ事実でさえも否定し、悪い、しかし正しいニュースをもたらした者に異端として圧力をかけます。こういう権力構造は古い中国にもあり、欧州にも長い間ありました。恐らくは徳川幕府にもあったでしょう。韓国にも戦前特権階級がはびこり、きちんと機能する政治をやらない時期もあったとかで、多少なりとも長い歴史を持つ国にはこういう現実を見ない権威者の時代があったのでしょう。

☆ シンボリックなプリースト

プリーストには人類が危機に瀕した時私生活も家族も捨てて戦いに参加した戦士が数人登場します。危機の時代には英雄、しかし戦いが終わってからはあっさりリストラされ、栄誉も、報酬も無く、放り出されてしまいます。就職も枠に収まらないからと言われて断わられてしまいます。それまでマルチの能力を身に付け非常にタフな戦いを生き抜いて来た人たちなので、農夫になっても力と忍耐ががあり、工場に勤めても技術的な知識があり、それこそサーカスに出てもアクロバットなどお手の物。何にでもなれるはずが、きちんとした扱いを受けません。

教会などのシンボル的な扱いと違い、プリーストはむしろ現代の傭兵を象徴しているのかと思ったりしました。かつての米軍は兵士の全員を国軍に組織しており、軍役中に死ねば名誉の戦死。言わば国家公務員なのでそれなりの扱いを受け、家族は軍人の遺族年金を貰ったりしました。その代わり給料は軍の規則に基づき、それほど大金は貰えません。魅力はむしろ失業しないこと、怪我をしたらしっかりした病院に入れること、家族が路頭に迷わないことなどでした。ところが米軍も軍備予算を減らさなくてはならなくなり、大勢の足軽を抱えるのを止め、能力あるベテランに高いお金を出すようになりました。その代わりその人たちは軍人ではなく、私企業に属する傭兵。用のある時だけ雇われ、高給取り。

プリーストは高い能力を持つ機動性ある兵士であり、しかも用が終わるとあっさりお払い箱。宗教が世界を支配する時代となっているので、神に高い給料よこせとは言えず、神に自分たちを誉めろとも言えません。

プリーストの原作が韓国だと聞いてふと思い出したのがシルミド。残念ながら私はまだシルミドを見る機会に恵まれていませんが、テーマは政治に翻弄された特殊部隊のメンバー。実尾島という島で訓練を受けたらしい超エリート部隊(正規軍人でなく民間人、一部犯罪者)ですが、政治の風ががらっと変わり、究極の形でのお払い箱。この事件はどのぐらい影響したのでしょうか。

実話: 実尾島事件

実尾島事件はプリーストたちよりずっと過酷な話です。時の政権の外交スタンスの変化により不要になってしまった暗殺部隊が消されてしまう事件で、韓国の人はずっと後になって知りました。

事件は1968年、日本製の衣服を身に着けた31名の北朝鮮の兵士が南で銃撃戦を行い殆ど死亡したことに端を発します。この頃北朝鮮は非常に活発に南への攻撃を行っており、何度か第二次朝鮮戦争勃発かという状態になっていました。31人は当時の韓国大統領暗殺を目的としていましたが、大統領府に到着する前に市民に通報されて、別な場所での銃撃戦になりました。この攻撃に答を返そうという試みが1971年の出来事に発展しました。

1968年から1971年までの間に南もちょうど同じ人数、31人の民間人を訓練。7人は訓練中に命を落とします。残る24人が北への侵入命令を待つ間に、アメリカが政治介入。南の24人は北攻撃をしませんでした。

アメリカは北の31人が南の大統領暗殺に向かった2日後にプエブロ事件をかかえたため(米海軍の船が北朝鮮に拿捕される事件、米兵80名強が人質状態)用心深くならざるを得ず、外交方針が一瞬のうちに変わってしまいます。当時動きを1つ間違えると東西/南北紛争から世界大戦になりかねない状況。プエブロ事件決着に1年弱を要し、その間韓国が動くことはまかりならんとされます。

この時期アメリカが第2次朝鮮戦争に踏み切れなかった理由はちょうどベトナムに進出している最中だったためで、現在アフガニスタンと北朝鮮の両方を抱えられないアメリカの状態と似ています。

この恨み晴らしてくれると内心思い続けた韓国は秘密裏に北の侵入部隊と同じ人数の民間人を訓練して出番を待っていたのですが、その間にアメリカの政権が交代。ライバル政党の新大統領ニクソンはいつもの事ながら民主党の広げた大風呂敷をたたみ始めます。軍備縮小、戦争終結、東西緊張緩和を目指したため、韓国の特殊部隊の出番は無くなってしまいます。南北対話も始まり、韓国は「特殊部隊は無かったことにしよう」という結論に。

素人の私なら、そこまで能力を身に付けた人たちだから24人を一まとめに使わず、覆面捜査など小さな紛争、事件解決などに投入したらと思いますが、なぜか軍部は全員を消してしまおうと考えた様子です。それをなぜか察したらしい24人は1971年バスジャック事件を起こし、大統領へ直訴を試みます。しかし大統領府にたどり着く前に銃撃戦。20名死亡、4名逮捕。4名は1972年死刑。北からの侵入者は1人現在まで生きていて自由の身だと考えると南の人は南の人に厳しいようです。2003年映画化、2004年出版物刊行、2005年公式に隊員の死亡が認められます。

漫画プリーストは実尾島事件が映画化される前から公になっているので、漫画の作者がこの事件に直接スポットを当てたわけではないでしょう。しかし周囲の事情が変わったためポイ捨てされた人材のいい例です。

☆ シンボリックな計測

プリースト映画化が企画されたのは2000年代中頃で、漫画は90年代に既に発行されていました。映画が公開されたのは1番早くて2011年4月末。311発生の1ヶ月半ほどしてからです。作品は既に編集段階に入っており、脚本を書き直したり、撮影をし直すような時期ではありません。なので偶然でしょうが、冒頭農家の親父オーウェンが家の周辺の土地の汚染状況を計測し、間もな植物を植えることができるなどと話しています。つまりそれまでのバンパイア戦争で土地は汚染されてしまっているということです。

ちょうど今、311から半年以上経った10月、これまで「すぐに被害は無い」と言い続けていた政府と違う計測結果が東京などにも出ていることがインターネットで報道され始めています。そんな時期にプリーストを見たので寝覚めが悪いです。内容を知らずに見たので偶然としか言いようがありませんが、井上さん突然発病のニュースが入ります。その数日後に「計測結果が思わしくなく、あらゆる世代の人に急激な病気が増えている」などと言う番組がインターネットに乗ったので、まさかと思いながらも心がえぐられるような気持ちになります。最近の報道はすぐ真に受けては行けないと思いつつも、色々な事が相次いで起きると不安感を持ってしまいます。私はチェルノビルの修羅場を経験しているので、国内の人より少し神経質なのかも知れません。

チェルノビルの時ドイツ他周辺国は事実を隠さず、ドイツの学校はすぐ子供を外に出すな、雨に当たるなと警報を出しています。私も惚れ惚れするようないい天気の日に自宅に留まり、窓から外を眺めていました。その後雨天の時日本人の私はいつものように傘をさしていましたが、普段雨でも傘をささないドイツ人が皆傘を指しているのを見て不思議な気持ちになったことも覚えています。後には独自に市民団体が食料品の計測を行い数値を逐一発表していたので、私は2年以上牛乳を飲まず(赤ん坊の頃以来初めて脱脂粉乳、生まれて初めて豆腐から作ったミルクを使用)、アプリコットを食べず、東方面から来る紅茶は買わずなどという生活をしていました。

偶然なのかも知れませんが、日本では昔からやっていた年1回の健康診断に似たような制度が導入され、多くの保険会社が、年1回、2年に1回などと言って癌の検査を無料でやってもよろしいと言うようになりました。日本のような一括検査ではありませんが、自分で好きな日を選び、それぞれの専門医の所で検査します。かつては具体的に発病の疑いが あるような場合以外は有料でした。

プリーストではチェルノビルだ、東北だという点ではなく、世界全体、面の規模で世界が汚染されたことになっており、放射能なのか化学汚染なのかは分かりません。しかし最近の SF は世界がめちゃくちゃになったという筋が多くて行けません。

☆ シンボリックな風車

デンマーク人が止めておけと忠告する風車による発電。既に日本にできてしまっていると聞きました。ドイツもちょっと郊外に出ると目につきます。しかしこの風車、一見平和そうに見えますが、問題の多い発電方で、デンマークの一般人は嫌がっています。ドイツでは緑の運動が盛んなので大きな声では言えないのですが、やはり嫌がっている人が本音の出せるシーンでは多いです。

日本人がよく考えるべきは、
 ・ 人のいない場所を選んで立てることが可能か
 ・ 風に「今日は吹かないでくれ」と頼むことができるか
 ・ 台風に「来るな」と禁止ができるか
です。

この発電方は補助として小規模にやるのならいいかも知れません。それでも強風の時はたたんで仕舞えるような構造で無いと不都合です。電気が作られ過ぎる時どうするか(電気を貯めておくための電池にたくさんお金がかかったのでは本末転倒)、コンスタントな電力供給をどうやって風車だけで確保できるか、そして嵐、台風、落雷にどう対応するのかが問題。加えて人家の近くに作ると頭痛を起こす人が出ます。

そんな問題を抱える風車が映画の冒頭農家のちょっと先にずらっと並んでいるのが見えたので笑ってしまいました。何年も戦争をやった後なので、町と呼ばれるものが少なく、隣町まで何百キロもオートバイを走らせなければできず、それぞれの町が自給自足をやっているらしい様子が分かります。そして汚染のためにまだ大農場を作る段階には来ていません。

それでも教会は僅かながらハイテク設備も持っており、ある程度の電力は必要。オートバイもどうやって製造し、燃料はどうやって調達しているのか、所々プロットに穴か説明不足があります。そんな中風車発電はしかし戦後でまだ十分復興していないと考えると何となく納得します。

という訳で突込み所は細かく見ると満載、俳優はどことなく魅力に欠ける、特にあのポール・ベタニーにはそれほど合った役とは思えないのですが、何とか最後まで見ました。

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