ご無沙汰いたしました。半年近くお休みしていました。

体調が悪化したのでアップ・ロードに至りませんでしたが、11月の情報は集めてありました。

この月は普段の情報に加え、常連のミュージッシャンの経歴にもスポットを当てて見ました。以下は11月冒頭に準備していた分です。

2004年1月からこのコーナーが始まりましたが、2004年3月以来ほぼ毎月リストに名前が挙がっているエブ・デーヴィスというアメリカ人がいます。10月に彼が70歳になったというニュースがタブロイド誌に出たのですが、そこに彼の意外な経歴が披露されていました。大々的に1ページを使ってあります。

彼についてここに書き始めたのですが、長くなったので別なページを作りました。間もなくアップする予定です。

ボブ・デュランのノーベル賞がもめました。賞によっては候補者側から特定の数の推薦が集まらないとノミネートされない物もあるのですが、ノーベル賞はどうなんでしょうねえ。

私はデュランには関心が無く、彼の作った曲もカバー版は聞けても、彼自身の演奏はパッとしないと思っていたので、どうでもいいのですが、ノーベル賞の委員会が彼に関わり無く勝手に選んだのだったら、そっぽを向かれても仕方ないとは思います。

戦争を好ましいと思っていなかった人物が火薬で財を成した委員会から「賞をあげるよ」と言われ、それも音楽賞でなく文学賞となると本人は戸惑うでしょう。暫く考える時間が必要だったのか、全然興味が無かったのかは私にはどうでもいい事ですが、行動は自身の理にかなっているように見えます。生まれて初めてちょっとだけ好感を持ちました。

その後やっぱり「貰ってあげるよ。都合がつけば授賞式に行ってもいいよ」と本人が言ったそうなので、一部のファンは改めてがっかりしたようですが、少なくとも「少し考えさせてくれ」というスタンスは臍が曲がっていていいです。自分に忠実な人に思えました。

デュランの受賞で今年（2016年）も日本の売れっ子作家が受賞できなかったのは副作用。私はこの作家の作品の一部を楽しく読みましたが、自分探しの結論が出ておらず、「探し回った結果近くに青い鳥がいた」という結論になる（足が最後に地に着く）メーテルリンクに比べ、彼の作品がもたらすメッセージは弱いと思いました。本人はまだ何かを探し続けているのでしょう。あと何年探し続けるのでしょうか。エンターテイメント性はありましたが、ノーベル賞にはちょっと届かないように思いました。私が読んだ作品以外にも彼は色々書いているので、そちらで点を稼いでいたのでしょうか。

トランプが大統領に当選してしまったので彼の受賞が遠のくか、反対派が必死で応援して来年は受賞するか、結果は来年までおあずけ。

などと言っているうちにデュランはやっと2017年4月1日にスウェーデンに現われ、コンサートのついでに賞を受け取ることにしたそうです。とは言っても4月1日、ばかされるのかなあ。