2010年10月8日から11日 8日 つくしの翁庵落語会の日なので、夜まで営業。お客さんの中に昔、近所に住んでいたという方がおられ、終演後、この近所がどうだったこうだったと話に花が咲く。こういうお客さんがいらしてくださるのはうれしい。 22時より、新番組『SPEC 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿』を観る。長いタイトルだなあ。絶対に憶えられない。クセのある役者が多く出ていて面白い。一回目は毒殺トリック。まあ、ありがちなトリックだけれど、それよりも堤幸彦タッチ満載。『トリック』の新しい形といえそうだ。 インターネットを眺めながら時間を潰しNHKの『オンバト+』。ハライチ、弾丸ジャッキー、アームストロング、花香芳秋、あどばるーん。最初の二組はいつもながら。花香芳秋のオードリーの春日を別の人物に変えて漫才をするというスタイルのモノマネが面白い。そしてなんといっても最高得点を取ったあどばるーんの青森弁早口言葉のネタがいい。ロケット団がやっている山形弁と英語のネタにヒントを得たのかな。 9日 昨夜、WOWOWで録画しておいた『ヒットマンズ・レクイエム』IN Brugesを観る。ベルリンさんが褒めていたので観たかったのだが、日本では劇場公開されずに、即DVD。それもレンタルのみ。これでようやく観ることができた。なんとも皮肉なラストに愕然とする。それにしてもブルージュっていう街の観光、興味のある人と無い人に分かれそう。ケンはこの街の観光に興味を感じ、レイはひたすら退屈な街だと感じる。私は・・・やっぱり無理して行きたいとは思わないって程度かなあ。 今日から、雨漏りの修理の工事が入る。外は雨なので内装工事のみ。 昼前に、入院中の母を見舞う。最初ぼんやりしていた母も話すうちに頭がはっきりしてきて、しきりに話すようになる。1時間半ほど話に付き合ってあげる。無口だった父とは正反対。検査がまだまだ続くようだ。 母の昼食が届いたので病院を出て私も食事。[銀蔵 秋葉原別館]で、焼魚お刺身定食860円。 帰宅して、Utamさんから預かった写真をアップさせるための準備。先週の土曜日に始めてから、きょうまで母の入院騒ぎなどで、まったく進まなかった。Utamさん、すみません。少しずつですがやっています。 16時、内装とりあえず工事終了。 夕方、銀座へ出る。前から行きたかったマレーシア料理店[ジョムマカン]でナシゴレンを食べる。950円。 18時30分、よみうりホールへ滑り込みセーフ。なぎら健壱40執念こんさーと。 銀次ラグ 負け犬 遺言 スカラーソング 満鉄小唄 <放送禁止ソング集>with坂崎幸之助 さくらの唄 この夜に KEMEKO 赤い唇 風がヴギウギ 船が出る 永遠の絆 ガソリンとマッチ 東スポ博士 時代のG・1972年(新曲) 風に吹かれた時代 <アンコール> 日輪 夜風に乾杯 放送禁止ソングでは『金太の大冒険』が聴けた。うわー、久しぶりだなあこの曲。つボイノリオだっけ。でもこういう曲、こういう広い会場でやるると引いてしまう。ライブハウスで酒も入ってだと、我らの世代は大合唱しそうだけど。 約3時間。なぎら健壱の絶妙なトークもありで、とても楽しめた。 10日 今日は工事はお休み。 昨夜WOWOWで録画しておいたベルギー映画『ロフト.』Loftを観る。昨日観た『ヒットマンズ・レクイエム』もベルギーを舞台にした映画だったが、こちらはベルギーのどこかの都市。おしゃれなマンションのロフトを5人の男が共同で使っている。もちろんおしゃれなマンションのロフトだから当然ロフトもおしゃれ。5人はこのロフトに奥さんにナイショで女性を連れ込んでは浮気をしている。ある日、このロフトにやってきたひとりがベッドの上で、ひとりの女性が死んでいるのを発見するところから物語が始まる。合鍵はこの5人しか持っていないから、この5人の中に犯人がいるらしいと、お互いの探り合いが続く。 まあ、男性諸君、よからぬことしちゃダメよってことなんだけど、過去と現在が混然となって進んでいくし、実際に起こっていることと、想像上のシーンまでもが混じり込んでいるので、観る者を混乱させながら、それでも飽きさせない。もう一度観直してみたくなってきた。 ピーコックの駅弁まつりで岡山の駅弁、蒜山(ひるぜん)おこわ、900円を買って来て食べていると、岡山のトドさんからぶどうの入った宅配便がトドいた。配送直前のお試し期、最盛期、そして今回の最終便と3回送っていただいた。これで今年の食べ収め。何しろトドさんのぶどうは日本一おいしいと私は確信しているのだ。おいしいぶどうを食べたい人は来年までお待ちを。 午後から入院中の母を見舞う。今日はとても元気なので安心する。昨日までは突然に言葉が出て来なくなるという症状がみられたが、今日はスラスラと喋っている。1時間ほど付き合って病院を出る。 一旦帰宅して、歩いて東京国際フォーラムへ。ホールD7で行われる『日経おとなのバンド大賞2010東京予選一般部門』に知り合いが応援しているElephant Worksが出演するので観に行ったのだ。16時開演で終演が20時。4時間15バンド+去年の全国大会グランプリのバンドを観続けることになった。 結果、グランプリは氏泉風(しせんふう)というバンドが獲得。ギター2、ベース、パーカッションという構成の4人が横一列に椅子に座って演奏するというスタイルは憂歌団に近い。オリジナルの『横浜夜明け前』なかなかいい曲だと思う。 奨励賞は3組。NOAH、80年代ハードロック風のバンド。男性のハイトーンヴォーカルが懐かしさを感じる。MOOT(ムー)、カントリーの4人組。かなり高年齢らしいが、楽しんで演っている感じが好印象。赤鯨(あかいくじら)、ヴォーカルの歌唱力が抜群だった。 他に気になったのが、スティービー・ワンダーの『Lately』を歌ったツイン女性ヴォーカルのecho/collection。小田和正そっくりの声を持つヴォーカルがいるJUNK−TION。長野県秋山郷の旅館の経営者を中心にしたバンドHasan All Stars。どこまで本気なのかわからない演奏後トークも楽しかった。フュージョンのカバー・バンドが2組。Kurechansは去年の東京地区グランプリバンドの再挑戦でT−Squareの『knight songs』をカバー。カシオケヤは、その名のとおりカシオペアのカバーで『ECCENTRIC GAMES』。どちらのバンドも上手い。審査結果を待つ間に去年の全国大会グランプリを取ったSide Stepsが『Joezenji.St』と『Cosmosphere』の2曲を演奏した。これはこのバンドのオリジナルだが、いやあ凄いの一言。このバンドも分類するとフュージョンなのだろうけど、演奏のテクニックが抜群。ギター、キーボード、ベース、ドラムス、4人がバトルしている感じ。もう、プロ顔負けでしょ。 Elephant Worksは出番が一番最後というのが、ちょっと不運だったかなあ。オリエンタルな裏メロデーを持ったオリジナル『砂漠の鼠』は、他のバンドに決して劣らない出来だったと思うのだが、まあ審査員の好みというのも出てしまったのだろう。私はかなり気に入りましたがね。 11日 芝居見物を二本予定に入れてしまった日。これからはこういう無茶は止めよう。 8時に工事の業者がやってきて外壁と内壁の工事。私もそれをきっかけに翌日の仕込みなどを始める。 マチネは青山円形劇場で『今の私をカバンにつめて』。ミュージカルはあまり気乗りがしないのだが、戸田恵子だということと、脚本に三谷幸喜の手が入ったということでチケットを取った。でも、まっ、所詮はミュージカルなんですよね。いかにも三谷幸喜らしい台詞が入っているが、元の台本を大きくいじることはできなかったことと、頭に残るようなメロディーを持った曲が一曲もなかったことで、ややがっかり。 渋谷から池袋へJRで移動。池袋のJR構内でイギリス式のパブ?を発見。[London Pub Railway Tavern]。これは入るっきゃないでしょ。バスペールエール1パイント680円、フィッシュ&チップス600円。うれしいなあ、こういう店があるなんて。でもねえ、フィッシュ&チップスに割り箸はないでしょ。手づかみで食べる。 サンシャイン劇場で、劇団☆新感線『鋼鉄番長』。げっ!古田新太が痩せた! ほんとなんだから! それを揶揄する台詞まである。おいおい、これから古田新太って二枚目役になっていくのか? それはともあれ久しぶりのネタもの。ひたすらバカバカしくて笑いっぱなし。私はネタものの方が好きなんだけどなあ。曲もバカバカしいのが多いのだけど歌詞が聴き取れなかったりする。歌詞カードは配られるのだけど、家に帰るとメロディーがあいまい。買うっきゃないでしょ、サントラCD、2000円。豪華パンフ3000円より私はこっちを選んだ。 家に帰ってもギャグの数々が頭から去らず躁状態。サントラCDをかけると、ますますバカバカしいさっきの舞台が目に浮かび、なかなか寝付かれず。だめだね、仕事が始まる前の夜にこんなの観に行っちゃ。 10月12日記 このコーナーの表紙に戻る |