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蕎麦湯ぶれいく

はとバス 紅葉のロマンチック街道 名瀑「吹割」「竜頭」「華厳」めぐりとりんご狩り

2012年11月6日

 6時30分起床。6時前に起きたのは久しぶり。もっとも去年までは毎日4時起きだったんだから、これでも寝坊みたいなもんだ。

 昨夜強く降っていた雨も、大分弱まっている感じ。

 今日は、はとバスの日帰りツアーに出る。ロマンチック街道を抜けて、三つの滝を観てくるツアー。もちろんドイツのロマンチック街道ではなく、沼田から国道120号線を抜けて日光までいくルート。
 先月の水上は紅葉にはまだちょっと早かったので、日帰りで紅葉を見に行きたい思って、はとバスをチェックしていたら出ていたツアー。紅葉を見に行く日帰りツアーは、各地に向けたくさん出ているが、昔から日光の紅葉が見たいと思っていた。

 先月の水上は寒かったので、今回は雨対策も含めて完全防備。ヒートテックの下着を着て、暖パン、ダウンジャケット。足は防水加工の靴。手には大きめの傘。

 6時30分に家を出て集合場所の池袋へ向かう。雨は降っているが、このツアー、ほとんどバスの中だからどうってことない。現地で雨が強いようなら、バスの中で待ってたっていいし。

 7時10分ごろ到着。バスはもう来ていて、本日の参加者もほとんど到着済み。

 7時30分出発予定だったが、全員揃っているので5分前倒しで、7時25分出発。

 関越道を走って、最初の目的地は沼田インターからほど近い原田農園でのりんご狩り。
 雨は降っているが、それほど気にならない程度。ここでは、りんご食べ放題。りんごを枝からもいで食べるとなると、「皮ごと丸かじりかな?」と、ふと思う。果物ナイフくらい持って来ればよかっただろうか。
 という思いは杞憂に終わる。好きなりんごをもいで、係のひとのところに持っていくと、台の上にりんごを剥く機械があって、これにりんごを乗せてハンドルを回すと、あっという間に芯が抜かれ、皮はサーッと剥けていく。これを縦に四つに切って渡してくれる。なんだか拍子抜けだった。
 係の人が、黄色くなった、名月というりんごが甘いというので、やや小ぶりのところのをもいで剥いてもらう。「黄色いりんご?」というと違和感があったが確かに糖度は高い。
 夢中で一個完食。朝は牛乳一杯で出てきてしまったが、このりんごひとつで、もう満腹感。確か以前、りんごダイエットなんてことが言われたことがあった気がするが、なるほどこれは満腹感がある。
 赤いりんごも気になったので、陽光というのと、あいかの香りというのが切ってあったので食べさせてもらう。こちらもかなり糖度があるが、ほのかな酸味があって、こちらも捨てがたい。

 バスは一路、次の目的地、吹割の滝へ。
 駐車場でバスを降りると、向かい側の山に霧がかかって幽玄な感じがする。こういう景色もまたいいもんだ。小雨は降っているが、ここも傘は差さなくても問題ないくらい。
 吹割の滝は昨日からの雨の影響もあるのか、水量が多い。やっぱり水量が多いと豪快だ。
 滝を眺めているうちに雨は止み、太陽まで出てくる。
 このあたりは、ちょうどずばり紅葉の見頃になっていた。一周1Kmくらいありそうな遊歩道があって、そこが気持ちよさそうだったのだが、バスの発車時刻が迫っていたので断念して引返す。それでも、今まで生きてきて一番きれいな紅葉の景色が見られた。これで満足だ。

 バスに戻って、これから日光までの道のりはツアー料金に含まれている弁当を食べながら。鶏唐揚げ、肉団子、エビチリ、シメジ、栗、トンカツ、鶏照り焼き、鮭、揚げ焼売、野菜煮物、エビ天など、豪華、豪華。カーブがきつくなる手前でなんとか完食。

 黄葉の山道をバスが進む。あまりクルマは走っていない。11月の最初の連休も終わったし平日。しかも天気もイマイチとなると観光に来る人も多くないらしい。
 バスの車窓から、丸沼が見える。ここには環湖荘という一軒家のホテルがある。今週いっぱいで営業を終え、来年春まで冬の間はお休みになるとか。こう聞くとすぐに『シャイニング』を思い出してしまうのは、スティーヴン・キングの読みすぎか。でも静かでよさそうなホテルだ。一度泊まってみたいな。

 上り坂は終り、下りに入る。右に奥日光湯元温泉、湯ノ湖が見える。そういえば、10年くらい前に、この湯ノ湖の畔のホテルに泊まった事があったっけ。それにさらに遡れば中学生のときに家族でスキーに来たこともあるぞ。
 あとで気になって調べてみたら、2000年9月の『蕎麦湯ぶれいく』にこの時の事が書いてあった。今から読み返してみると今とは文章が大分違っていて、少々恥ずかしい気がするが、帰りの東武日光駅までの路線バスの運転手さんが喋っていた事が書いてあった。あれは、本当に運転手が喋っていた事で、運転中マイクを入れっぱなしで、ほとんど喋りっぱなしだったなあ。書いておくものですね。すっかり忘れていたのだけど、思い出した。あれから12年。あのころは携帯電話も通じない場所だったこともわかる。

 戦場ヶ原はもう紅葉は終わって冬の装い。でもこの時期の戦場ヶ原も捨てがたいものがある。いつか雪が降る前のこの時期にまた訪れたい。

 竜頭の滝で下車して、階段を下りながら流れの急な滝を見物。雨が降っていないのは助かる。ここは以前来たと思っていたが、どうも初めてだったようだ。きれいな滝だ。しばし見惚れてしまう。

 滝の下で待っていてくれたバスに乗り、先へ進む。今回のツアー参加者は、慣れているのか真面目な人が多いのか時間前にみんなバスに戻っている。私などゆっくりバスに戻ると、ほとんど最後のひとりだったりする。こういうツアーって、大概ひとりやふたり時間を守らない人がいてヤキモキするものだけど、よかった、よかった。しかも道が空いているからスイスイ移動できてしまう。

 中禅寺湖も、まだ紅葉の最後の見頃といったところ。人もまばらで静かなたたずまいの中禅寺湖っていいものだ。今までほとんど夏にしか来たことがなかったなあ。

 本日最後の目的地は華厳の滝。ここはそれでもさすがに混んでいる。曇っていて上からではまったく見えないので、530円払って100m下までエレベーターで下りる。確かにここからなら見えるが、それでも霞んでいる。写真に撮ってもボンヤリとしか写っていない。それでも豪快な滝であることには間違いない。

 売店で牛乳を売っていたので買う。こういうところで飲む牛乳はコンビニやスーパーで売っている牛乳とはまったく別物だと思っていい。うまい。牛乳を手に持って華厳の滝に乾杯!

 15時。全ての日程を終了して、いろは坂を下り、東北自動車道を使って帰京。途中、サービスエリアで20分の休憩を入れて、18時池袋着。予定到着時刻20時を2時間早く帰ってきてしまった。オンシーズンの週末などは、これでいて帰ってくるのが23時とか24時なんてこともあるそうで、空いててよかった。

 話が面白かったガイドさん、美人添乗員さん、温厚な運転手さん、ご苦労様でした。

11月8日記





















静かなお喋り 11月6日

静かなお喋り

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