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ruffy★sanji
 
 
 
 
 

5月5日。
ルフィの誕生日が近づいてくる。
サンジはルフィに問いかけた。

「オイ、誕生日には何が欲しい?」
「骨のついた肉!!」

ああ、相変わらず肉の好きなヤツだ。
「ああ、いいぜ。
食わしてやるよ」

ルフィは目をキラキラさせて笑った。
「食えるだけ、食いてえ!!!」
「ま、できるだけ作ってやるよ」
「やったーー!!」
サンジは単純なキャプテンに苦笑した。
コイツは肉さえ食わせておけばいい。
気に入らねえ時はメシ抜きにもできるし。
 
 
 
 
 

ナミはログポーズを見つめた。
もうそろそろログがたまる。
この島はいい島だ。
店は多いし、
金目のものもたんまりある。
もう船出はできる。
なんだかんだ言っても最後はルフィの一存で自分たちの行動は左右される。
経験や知識に基づいた行動ではない。
本能。
それだけがルフィを動かす力。
ルフィは退屈している。
だけど、私はまだこの島にいる必要があるのよね。

今日はルフィの誕生日。
とっておきのプレゼントをあげると約束した。
ルフィが一番欲しがっているものをあげる。
 
 
 
 
 

キッチンに行くとサンジ君がせっせとルフィの為に肉を焼いていた。
「あっ、ナミさん。
もうちょっと待ってください」
サンジ君は心から気の毒そうに言う。
なんだかんだ言って、ルフィには甘いんだから。

「あら、ルフィならいないわよ」
「何ですって!!!!」
「誕生日プレゼントにホテル券をあげたのよ。
この近くだから、サンジ君それ届けてあげなさいよ」
サンジはちょっと困ったような顔をした。
素直じゃないんだから。
ルフィのために焼いてたくせに。

「命令よ!!」
「はい、ナミさん。行ってきます!!!」
サンジ君はハアト目になりながら出かけて行った。
・・・これでルフィに一つ貸しね。
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 

厨房裏