■19■
決意
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サンジはぐったりとした体を投げ出していた。
あれから、昼も夜もなくゾロと求めあった。
一刻だって離れるのが惜しい。
お互いに満足するまで愛しあった。
ゾロが求めたら、サンジは脚を開いた。
既に体の感覚はない。
繋がったまま、幾夜も過ごした。
体は指一本も動かせないほど衰弱していたが心は満たされていた。
もう、いい。
これで、いい。
ゾロはサンジのぐったりした体を抱き上げる。
サンジは「ヤりたいだけ、ヤれ」と言った。
だから、ヤった。
まだ、ヤれるけど、もう、いい。
こいつはオレのもんだ。
オレだけのもんだ。
オレだけのものになった。
身も心も。
だから、もう、いい。
「正面から行くか」
ゾロは何気ない口調で言った。
「オレもそう思っていた」
サンジもそう言った。
二人は顔を見合わせて笑った。
もう、迷いはない。
見つめるものは、ミホークの死、ただ一つ。