■paralel■
ZORO■
H         S
Y         A
P         N
E         J
R         I
■LOVE■













■6■
快楽

 
 

その男は笑いながらサンジを机に押し倒した。
「賄賂に体ってのは変わってるな」
サンジは嫌な予感を感じながらも抗わなかった。
「いくら出すんだよ、ギン」
ギンはサンジの服を脱がすと仰向けにさせ、机に手足を拘束した。
「何のマネだ」
「サンジさん、アンタ今俺の客なんだぜ。自分の立場ってものを考えてものをいいな」
「良く・・・言う。裏切りものが・・・ああっ」
敏感な部分を握りこまれ、サンジは思わず悲鳴をあげた。
ミホークの最大の腹心であるクリークをヒットするという動きがあり、
それに乗じてギンに殺しを依頼させようとしたのだ。
ギンはかつてクロのところにいた。まだサンジがクロの抱え子の時だ。
いつもサンジを見ていたが決して手を出すことはなかった。
だが、サンジが抱かれているのを漁り火のような目をして暗闇からいつも見ていた。
それからクリークの所に行き、今では一番隊長となっている。
「見られるの好きだろ、アンタ」
ギンの言葉にサンジの頬が赤くそまる。
「ハズカシイことされるのも好きだよな。ほら、もう勃ってきてる」
手と言葉で嬲られ、サンジの体は敏感に反応する。
「ホントにいやらしい体だな。もうヒクついてる」
「く・・・ああっっ」
加速をつけて扱かれるとこらえきれず喘ぎ声がもれる。
弾ける!!
そう思った瞬間、射精をせき止められた。
「ひ・・・うああ」
強く前を握りこまれ、慣らされてない奥にいきなりギンのモノがつきたてられた。
体の中でギンが動き始めると悲鳴は嬌声に変わる。
「すげエよ、サンジさん。イイよ、アンタ」
ギンは夢中で腰を動かした。
ギンの体の重みにサンジの体がずり上がる。
「んんんん」
噛み付くように口付けられ、くぐもった声しか上げられない。
ギンはサンジの中にたっぷりと精をたたきつけながら、なおも動きを止めようとしない。
射精をはばまれたままのサンジは無意識にギンの手から逃れようとして腰を動かす。
それによってさらに最奥を穿たれ、快楽のあまりサンジは意識を飛ばした。
 
 
 
 

サンジは走っていた。
薄暗い部屋の中を。
ハアハアと激しい息をはきながら。
どこかで男達の笑い声がした。
タスケテ。
声に出来ない、思い。
タスケテ。
いきなり、殴られ、軽々と吹っ飛ばされる。
「こざかしいガキだ。殺しちまえよ」
頭上で誰かの声がする。
「バーカ。殺したら、つっこめなくなるだろ」
同時に、後ろから男のモノを突っ込まれた。
「ゃぁぁっっ」
思わず、涙がこぼれる。
「いつも、そうやってしおらしくしてりゃいいんだよ。その位しか使い道ねえんだから」
そのうちに、薬のにおいがつんとして、頭がくらくらしてきた。
「コイツ、気分出してやがる」
嫌なはずなのに、昂り始めた前を揶揄され、サンジは身を震わした。
前と後ろに男のモノをくわえさせられ、サンジは懸命に奉仕した。
やがて、精神を失い、ただのモノになる。
快楽の奴隷に。
ココロが死ぬ。
カラダが死ぬ。
だけど、死ねない。
ジジイの仇を討つまでは。
パティやカルネの仇を討つまでは。
シネナイ。
シナナイ。
 
 
 

こんな事なんでもない。
ほら、キモチいいよ。
キツいけど、キモチいい。
だから、オレはコレをいっぱいしたって平気だ。
あいつらの言う通りだ。
オレはオレの体しか使い道がないんだ。
だけどオレはあきらめねえ。
絶対にあきらめねえ。
 
 
 
 

■7■
 
 
 

■地下食料庫■
■厨房裏■