side ZORO
*3*
オレはぐったりしているサンジを抱き寄せる。
満足?
足りねえ。
これっぽっちじゃ。
どうしてこんな気持ちになるのか、分からねえ。
こいつが欲しい。
オレは体位を変えた。
サンジは抗おうとしたが、身体にはほとんど力が入っていない。
オレは容赦せずに突き上げる。
幾度も。
サンジの身体の中に繰り返し精をたたきつける。
愛したい。
汚したい。
壊したい。
捕らわれているのは誰だ。
オレか。
サンジか。
止まらねえ。
本能がオレをつき動かす。
サンジの反応が、オレに火をつける。
もっとこいつの奥まで入りたい。
肉体の快楽にオレは酔う。
高揚感。
充足感。
満足感。
もっと。
もっと。
夜通しサンジの身体を貪る。
オレの手の中にある白い身体。
いくら抱いてもオレのものになった気がしねえ。
手にした瞬間に砂のようにこぼれ落ちていくような感触。
身体を重ねている時は確かに得たと思うのに。
てめえは幾つもの顔をオレに見せる。
本能がこいつを求めている。
オレは繋がったままサンジをひき起こす。
「・・・っ」
抵抗しようとしてるが、かなり弱ってる。
反応もワンポイント遅れてる。
だが、ちゃんと感じてる。
「てめ・・・まだ・・・やんのかよ」
サンジが音をあげる。
だが、オレはまだ止められねえ。
もっとこいつの奥まで入りたい。
全部オレで埋めつくしたい。
オレが動き始めると、サンジがしがみついてくる。
やっぱりこいつがいい。
逃げようとする身体を押さえ、あごをつかんで無理矢理キスする。
舌をからめながら、激しく突き上げる。
悲鳴のようなサンジの声はオレが飲み込んだ。
てめえはオレのもんだ。
だからオレが好きにしていいはずだ。
オレはサンジの身体の中で弾けた。
溢れ出る液。
なのにもっと入れたい。
気づくとサンジはぐったりとしていた。
意識のない相手をヤるなんて論外だ。
でも、オレはやりつづけた。
時折、サンジが弱々しく抵抗した。
だが、簡単に押さえつけられた。
オレが求めているものは何だ。
どうすれば満たされる。
どうすれば心安らげる。
答えを持っているのは誰だ。
オレなのか。
それともサンジなのか。