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危険物収納庫
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サンジはぐったりした体を動かすこともできなかった。
目の前にいる、ゾロ。
どうして・・・。
何で、こんなこと・・・した。
ショックなことがあると、言葉も出てきやしねえ。
何の感情も浮かばない。
この船で過ごしてきた全てがバラバラになる。
ゾロは仲間か、仲間じゃねえのか。
オレは仲間だって・・。
そう・・・思ってた。
だけど、ゾロは・・・。
閉じることの出来ない瞳から涙が溢れる。

ゾロはいらつく心をもてあましていた。
胸に残るのは、重いしこり。
サンジにかける言葉もない。
壊れたように涙を流しているサンジ。
オレが欲しかったのは、こんなものじゃねえ。
見つかると思った。
でも見つからねえ。
オレを狂わせるサンジ。
でもオレの欲しいものはサンジが持っている。

動けないサンジの体に手をかけると、サンジは怯えた顔を見せた。
「じっとしてろ」
ゾロはそう言うと、今まで汚していた体を拭いてやった。
動けないサンジは唇を噛みしめ、涙をいっぱいためたままでされるがままになっていた。
ゾロもさすがに罪悪感を感じた。
「悪い」
そしてぐったりしたサンジを抱きしめた。
 
 
 
 
 

ルフィはサンジを探していた。
キッチンにもいなかったし。
どこだろ。
もしや、風呂場?
でも、いっしょに風呂入ってHしようって言ってあるのに、一人で先に入ったりしてねえよな。

話声?
何でえ、やっぱりここか。

え?
何・・・。
あれ・・・。
サンジ、泣いてる?
ゾロがなぐさめてる。
ハダカじゃん、二人とも。
何で・・・。
どういう、事?
ゾロが服着せてる。
何・・・。
サンジ、ゾロが好きなのか?
風呂一緒に入ろうって言ったとき、いつものように「嫌だ」って言った。
そんで、ゾロと入ったのか?
そんで、ゾロとシたのか?
オレよりゾロが好き?
何で。
何で。
オレよりゾロが・・・好き?
そんなの嫌だ。
絶対に嫌だ。
 
 
 
 
 
 

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