Rain |
act 11 suffer |
暗闇の中蠢く体。
「なあ、サンジ、てめえのためなら幹部をおりてもいい」
サンジは目を閉じたまま、
漏れそうな声を飲み込んだ。
同じイーストブルーの幹部。
もうこいつに何度体を奪われたことか。
ギンが消えた瞬間に他のものを制圧した男は、
当たり前のような顔をして、
毎夜サンジの部屋に忍びこむ。
ギンは誰も入れないように見張っていた。
だから誰もサンジの寝室に入ることはできなかった。
もっとも皆、
今していることと同じことをしていたと暗黙の了解があった。
指一本触れなかったギン。
「ああっ・・」
突き上げが激しくなり、
サンジの口からは喘ぎ声が漏れ始める。
ゾロ。
ゾロ。
どんなにガマンしても、
いつか、その名を呼んでしまう。
だって、オレお前の事しか考えてねえから。
お前にヤられてるって思うだけで、
思いだすだけで、
いくらでも感じるから。