Rain |
act16 rain |
「うっうっうっうっ」
「泣くな、ヨサク」
「だってよゾロのアニキが・・・」
ジョニーはヨサクの背中をポンポンと叩いた。
あれからずっと雨が降り続いている。
まるで天も悲しんでいるかのようだ。
だって、しょうがねえよ。
ゾロのアニキは生きるよりも、
サンジのアニキと一緒に逝くことを選んだ。
サンジのアニキを抱きしめるようにして倒れてたゾロのアニキ。
手を握って、
大切そうに抱きしめてた。
ゾロのアニキは、
いつか絶対、世界一の大剣豪になれる男だった。
誰と戦っても勝てる男だった。
こんなクズみてえな街には惜しい男。
だけど、アニキはサンジのアニキを選んだんだ。
大切な大切な相手。
二人とも、しあわせそうな顔をしてた。
生まれ変わったら、
二人はこんな街じゃないところにいて、
ゾロのアニキは、
大剣豪になって、
サンジのアニキは、
コックになって。
かならず二人はまた会える。
こんな雨が止めば、
必ずそうなる。
こんな冷たい雨は、
いつまでも続きやしないんだ。
永遠なんてくだらないけど、
二人は永遠でいて欲しい。
再び巡り合って、
愛し合って、
笑ったり、
ケンカしたり。
愛の奇蹟。
信じてえよ。
夢は叶うって。
二人の夢が。
いつの日か、
きっと叶う。
それは近いかもしれない。
遠いかもしれない。
いつかその日は来る。
いつか。
SO NEVER MIND THE
DARKNESS
WE STILL CAN FIND
A WAY
'CAUSE NOTHIN' LASTS FOREVER
EVEN COLD NOVEMBER RAIN
end