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アフロマン

4



それからどのくらいの時間がたったのか。

サンジはぼんやりと意識を取り戻した。
身体が妙に重く、全く動くことができない。
あたりは妙に明るく、昼間のような感じだった。
 ・・・?
 動こうとしたサンジは、自分の身体の上に誰かが乗っていることにやっと気づいた。 
無意識に手を伸ばすと、何かが引っ掛かった。

 あ・・・何だ、コレ・・・。
ああ、ゾロのバンダナか。
 ってことは乗ってるのはゾロか・・・。
 思った途端、身体の中心がずきりと疼いた。

 身体が重いのはゾロがそのまま寝てしまったからのようで、
ヤったままの状態のようだった。
身体の中にはまだ深々とゾロのモノが刺さったままだということに気づいたとたん、
サンジは真っ赤になり、
身体は猛烈に熱くなった。

 ・・・な・・・何だよ。入ったままかよ。
 ぞくぞくとした快楽が全身を駆け抜け、
無意識にゾロのモノを締め付けた。
 やべえやべえやべえ。
 さんざんヤられたのに、
繋がった部分からは快楽が流れ出してきて、
サンジは自分が欲情しつつあることに気づいた。
 ゾロのモノはサンジの中できっちりと大きくなっていた。
 
って、なんでこんなにデカいんだよ。
寝てるくせに。
 いったん気づくと意識はそちらの方にどんどん集中した。
のしかかるゾロの身体を蹴飛ばすことはたやすかったが、
サンジは動くことも出来なかった。
 どどど、どうすりゃ・・・・。
 混乱したサンジはふと、違和感を感じた。  

???
 ゾロの頭がいつものサボテンのようなのと違っていた。

 え・・・何?
 何だコレ・・・。

 いつもの短くさっぱりと刈られた頭ではない。
緑の毛がもりもりとしており、おそろしく増量していた。

 これは・・・まるで・・・アフロ?

 ななな、何で? 
何が起きたんだ? 
ていうか、これってゾロだよな。

 何がなんだか、訳が分からなくなって、
サンジはおそるおそるゾロの髪の毛に触れた。

 巨大まりものようなその頭はまぼろしなんかではなくて、
みっしりと詰まった髪の毛が感じられた。
 
ま、まりもだ。
 ゾロがまりもになっちまった。
いや、アフロか?

 一瞬、子どものころ大好きで良く読んでいたマンガのヒーローを思い出した。
 伝説の無敵のヒーロー『アフロマン』。

 アフロマンは普段はひっそりと町の片隅でくらしている。
けれど人々の危機にはアフロマンに変身し、
アフロパワーで戦い、悪を滅ぼすのだ。 
サンジは一瞬、ゾロが悪者をアフロパワーで退治する姿を思い浮かべた。

 マンガではアフロマンは頭からアフロ光線を出していた。
 頭から光線を出すゾロを想像すると、なんだか実にアホらしくなった。

 それから、次はゾロがまりもになって湖のそこでひっそりと沈んでいる姿を想像した。
 ・・・寝過ぎて、まりもになっちまったのか? 
キッチンの明かりで光合成したのかも。

 ぼんやりと考えながら、
ゾロの頭を触っていると、
ゾロがぴくりと動いた。

 ゾロの目がゆっくりと開かれ、
サンジに視線がうつった。

 いつものゾロより鋭く、
心の中まで見すかされるような視線だった。

 あ、ゾロ、いつもよりかっこいいかも。
 思ったとたん、
サンジを穿っていたモノがずずっと大きくなった。
「あああっ」
サンジの体内を犯しているソレはぐんと昂りを増し、
予告もなくゾロは激しい抽送を始めた。

 サンジはいつもよりはるかに激しい情交に悲鳴を上げた。
「ひいいいっ」
狂ってしまいそうな快楽と激しすぎる挿入。
 無意識にゾロの身体に爪をたて、逃れようとのたうち回った。
感情も理性もどこかになくし、
ただ肉体だけの生き物となり交合する姿はまるで獣のようだった。

 ゾロは獣のようにサンジの身体を貪っていた。
 触れる部分全てからびりびりとしびれるような快楽が流れ込んで来る。
 サンジの表情だとか、
身体のすみずみまでリアルに感じられ、
それはゾロのさらなる欲情を誘った。

 意識はおそろしく澄み、身体は何かから解き放たれたように自由に動いた。
 見えなかったものが見え、
感じられなかったものを感じる。
 サンジのどんな小さな変化をも感じ、
いいところを瞬時に察知することができた。

 そこを執拗に責めると、
サンジは取りたての魚のようにびくびくと跳ねた
。サンジが悲鳴を上げるのも聞いたが、
おそろしく加速したゾロの身体は止まらなかった。
 あらん限りの精力をもってサンジの身体の奥まで犯し、
自らの精を大量に吐き出した。
幾度となく精を吐き出しているのに、
サンジの体内で溢れる精液を感じてさらに欲情した。

 ゾロは自分のテンションがだんだんと高くなっていくのを体感していた。
 ヤってもヤっても満足するどころか、
もっともっとサンジが欲しくなる。

欲望にはきりがない。
満たされたと思った瞬間に、新たなる欲望が芽生え、
それは一瞬にして大きく育っていく。

 サンジが初めておずおずと身体を開いた時に、
もう全ては手に入ったはずだった。
 ゾロはいつの間にかサンジに惚れていて、
サンジの方もそうだと知った。
 常に『恋の魔術師』だとか『愛の伝道師』だとか言っているサンジは
ゾロが触れるだけで真っ赤になり、
動揺してそわそわして悪口雑言をわめき散らした。
 猛烈に照れているのがまるわかりなので腹もたたないのだが、
たわ言を聞くのはつまらないので、
サンジがわめき出すとゾロは速攻でサンジを食うことにしていた。

 ゾロと二人きりになると、サンジは挙動不審になり、
必ず口をとがらせてアヒルのようにガーガー言い出すのだ。
ゾロにとっては、ヤってくれと言わんばかりの態度だった。

 サンジの行動や態度や目に見える全てがゾロを煽るのだ。
過敏に反応する態度だとか、
素直でない心だとか、
知れば知るほどサンジにはまっていく。
 
サンジを目の前にすると理性の箍が外れてしまう。
 ゾロは自分を律することができなくなるのだ。
獣みたいになったり、嫉妬したり。
守ってやらねばならないと思うのに、めちゃくちゃに犯してしまいたくなる。

 ゾロは常々、些細なことに精神を動かされてはならないと思っていた。
幾度となく精神統一の修業もし、
『無心』を極めたと思っていた。

 何事にも動かされない心意気でもって、自らを支配するのだ。
自分の中にうごめく支配できない謎の力。
そんなものに負けるのは嫌だった。
 だから、剣を手にとり、自分の精神の力で戦おうとした。
今まで、そうやって戦って来た。
 
なのに。
 ゾロの中に秘められた謎の力が、
身体の中から飛び出そうとする。

 それが何かをゾロは知っていた。
 そして、現に今、その力が解放されている。

 恐ろしいほど研ぎすまされた感性と、
自由に動く筋肉。
いつものゾロの力が倍になったように感じた。

 空を飛び、時をも駆け抜けられるのではないかという解放された気分。
ゾロは満ち足りた開放感を味わっていた。
 生まれ変わった気分だった。
今までのゾロとは確かに違うエネルギーに満ちあふれた身体。
空気中にあるエネルギーを取り入れそれを凝縮して放出できるという感覚。

 ゾロは歓喜しつつ望むままに力を解放した。
 そして、手の中のぐったりした身体に気づき我にかえった。
 サンジは完全に意識を失っていて、酷いありさまだった。

ゾロは自分が加減できないまま暴走してしまったことを後悔した。
 しまった。
 ヤりすぎちまった。
 そしておそるおそる頭に手を当てた。
サンジが触れた時のように、
ずっしりした髪の手ごたえがあった。


 アフロ化している!!!!
 すぐそばに投げ出されたバンダナが落ちていた。
 
しまった!!!
 なぜ、眠くなったのか分からないが、
サンジをヤっていると途中で眠くなった。
目覚めた時、確かにサンジが髪に触れていた。
その時、すでに知覚聴覚が鋭敏になっていた。ということは、
その時すでにアフロ化していたのだ。
サンジがこれを外したのか。

 ゾロは驚愕し動揺しつつも、
瞬時に冷静に状況を判断し、分析し、
なすべきことを行動にうつした。 

もの凄いスピードでサンジを風呂場に連れて行き、
シャワーし中まで清めた。
それからサンジの痛みそうなところに薬を塗ると素早く服を着せて、
不自然でない場所にサンジを寝かせた。

 そして情事の後の残るキッチンの処理を瞬速で済ますと、
ゾロは小舟に乗って船を離れた。



 アフロ化したゾロは、暗闇の中でも何がどこにあるか分かったし、
どこを目ざせばいいのかも分かっていた。

 ゾロは海に飛び込むと、
魚の群れを瞬時に察知し、モリで突いた。
身体の中の野生が呼び覚まされ、
激しい闘争本能がうずまいていた。
 
しばらく魚をとっていると、
だんだんと視界は元通りになり、
魚をとる気も失せて来た。

 ゾロは小舟に戻り、
すぐそばにあるゴーイングメリー号に戻ろうとした。
 漕いでも漕いでも船はなかった。

 ん? 
メリー号がねえ。

 ゾロの小舟はどんどん進んでいたが、
目ざす船影はさっぱり見つからなかった。





 やがて夜が明けた。

 ゴーイングメリー号はどこにもなかった。
懸命に漕いでも、昼が来ても船影は見つからなかった。

 



5
アフロマン
NOVEL

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