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アフロマン



5


ゾロは見渡す限りの青の中でぽつんと存在していた。
サンジに魚を持って行ってやろうと思っただけなのに。

 がしがしと頭をかいたが、もう頭はアフロではなかった。
 あいつは気づいただろうか。

オレのアフロに。
 チクショウ、つい興奮してアフロ化しちまったみてえだ。

 オレはガキの時、国を出てイーストブルーの小さな村にたどりついた。
そこには剣の先生がいて、くいながいた。
そこでオレは大剣豪の道をめざすことを決めた。

自分の力で勝負したかったからだ。
過去のことなんてどうでもいい。
 いつかはアフロ化するかもしれねえとは思っていた。
 アフロの国のものは極度の緊張や興奮などがきっかけとなってアフロマン化するのだ。

 ミホークの戦いでも、数々の戦いでもアフロ化せずに戦えた。
なのに、ここ最近、何度もアフロ化しそうになっていた。
それはきまってサンジとヤる時だ。
 いつかそうなりそうだという予感はあった。
 だが、オレはアフロの血は捨てたんだ。
 まっとうに大剣豪の道を歩むと決めたんだ。

 ゾロはいろいろ考えたが、答えが出るはずもなかった。
小舟はぐんぐんと流されていくのだが、さっぱり気づかずゾロは昼寝を始めた。 


 
ゴーイングメリー号では、騒ぎが起きていた。
ゾロがいなくなっており、小舟もなくなっていたからだ。

「まったく、どこへ行ったのかしら」
「きっと迷子になってるわね」
ナミは頭をかかえ、ロビンは冷静に分析した。

「なー、ゾロ捜しの旅に出よう」
「いや、オレは持病のゾロを捜しにいってはいけない病が・・」
わくわくしているルフィと明らかに嫌がっているウソップ。

 チョッパーは体調の優れないサンジの面倒を見ている。

 ナミはちらりとキッチンの方を見た。
 
サンジ君は何か知ってるわ。
 朝からおかしいもの。
物凄くだるそうだし、顔色は悪いし、
何か見てはいけないものを見てしまったような感じなのよね。

 ゾロとサンジ君がときどきこそこそいちゃついているのは知ってる。
サンジ君は気づかれてないと思ってるみたいだけど、
ゾロは私が知ってることは分かっている。
 たまにヤりすぎてサンジ君がだるそうな時があるけど、
今回はそれだけじゃない感じなのよね。

 だいたいゾロって男は、三大欲望のかたまりみたいな奴で、睡眠欲と食欲と性欲だけで生きてる。
あの修業のしつこさや無駄な体力を考えると、そりゃサンジ君はきついでしょうね。 

まあでも、割れ鍋にとじ蓋というか、あれはあれでいいんじゃないかしら。
あれだけお互い反発し反応できるってのが普通じゃないってことに
さすがの私も最初は気づかなかったけど、
意識しすぎてケンカしてたわけよね。

 世の中、何がどうなるかは分からないものよ。
 サンジ君は私には絶対本当の顔を見せない。
絶対に文句も愚痴も言わない。
それはそれでかわいいんだけど、こういう時困るのよね。
なんか悩んでるらしいのに、色恋沙汰をチョッパーやウソップに言えるはずもないし。


 知りたいわ。
 そうだ、いいことを思いついたわ。



 ナミは自分の部屋に行くと、手紙のセットを取り出して、すばやく住所を書き込んだ。
宛先は『悩み相談室』、
差出人の場所にはこっそりと『匿名希望 19才・GM号在住』と書いた。

 サンジはナミの姿を見ると、だるそうな身体を起こしたが、それでもハート目になった。
ラブコックとしての心意気はゾロの猛攻にあってもまだまだ失われていないのだ。

「ナミさんが会いにきてくださるとはなんという運命!!!
  今こそ、激しく燃え上がる愛の・・・」

「うるさいわよ、サンジ君。調子はどう?」
「恋の準備は完璧です!!!」 
ナミは呆れてため息をついた。
サンジの場合、これがなくなった時が病気なのだ。
だから、まあなんとか元気というところだろうか。

「サンジ君、あなた最近悩みがあるわね」
ナミにずばりと言われ、サンジは動揺した。

 いろいろと悩みがあるが、最大のことは昨夜見てしまったアレだ。
だけれど、それは誰にも言えなかった。
言ったら、いつ・どこで・何している時に見たか聞かれてしまう。

 あのゾロは何だか違っていた。
いつものゾロじゃねえみてえだった。
何より問題はゾロがアフロだったことだ。

「私たちには言えないと思うから、悩み相談の番組に出すといいわ。
匿名希望にしてあるから、誰の質問か分からないわ。
良かったら使って」

「ナミさんが、オレのために?」
「ええ、切手代もタダじゃないから、必ず送ってね」
サンジはこくこくとうなずいた。

 近くに座っていたチョッパーは心の中で汗を流した。
 ・・・ナミ、良ければって言ったけど、すぐに「必ず」って。
・・・それって絶対送れってことだよな。

「ナミさんが、オレのために!!!」
それでもサンジにはラブハリケーンがおこっていた。

「ところで、ゾロだけど、まだ帰ってこないのよ」
ナミはサンジにわざと話しかけた。
するとサンジの態度が一瞬にして萎れたものに変わった。

「サンジ、夜ゾロと何かしたんだろ? ケンカか?」
チョッパーが素直に質問した。

 一瞬サンジの目が泳いだ。
 したけど、ケンカはしてねえよ。
何してたかなんて、言えるわけねえだろ!!!!

 黙り込んでしまったサンジをナミは横目で見た。
 やっぱり変よ、サンジ君。

 



6
アフロマン
NOVEL

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