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アフロマン

 8

 



  アフロマンの力は絶えず狙われている。
服従させることが無理なら、その身体を切り刻んででも力をものにしようとする。

アフロの国に生まれたものは人の醜さを嫌でも知らされる。
人の弱さをも。

 一本のアフロヘアーをめぐる醜い争い。
アフロマンの体液はアフロエキスとして万能の霊薬として珍重されている。
 血液も、もちろん価値があるが、一番効能が高いのが精液だと言われていた。
アフロマンと知れた瞬間にハエや蚊のようにいっせいにたかってくる醜い奴らと戦わねばならない。


 サンジはうつむいてしばらく無言でいたが、急にゾロの方を見た。
「そのよ、今度きちんとアフロマンになったてめえを見てえ」

いつもは真っ白な首や耳まで真っ赤にして必死に言うサンジを見て、
ゾロはこいつを絶対に守らねばと思った。

 オレたちアフロの国に生まれた者は、特別な力を持っている。 
その力は、人のことをより多く知り、助ける力だと言われている。

 人々は、本当に戦わなければならなくなった時、その場を逃れ他人にそれを託す。
オレはそんなつまらねえ民衆を助けるつもりなどねえ。
そもそも人助けなどに興味もねえし。
 だけど、目の前にいるこいつだけは、何としてもオレが守る。

「なら、今晩見せてやる」
真っ赤になってうなずくサンジの首筋をそっとなでて、ゾロはニヤリと笑った。





 サンジはそれから夜が来るまで、うわのそらで、
ナミやロビンが興味深げに眺めているのも全く気にならないくらいだった。
 あまりに隙だらけなので、ルフィがこっそりつまみ食いをしていることさえ気がつかなかった。
 心ここにあらずという感じで夕食の片付けをして、翌朝の仕込みをした。

 サンジはずっとどきどきし続けていた。
 子どものころ、サンジが良く読んだ絵本は「うそつきノーランド」で、
一番好きなマンガは実は「アフロマン」だったのだ。
ひとりでこっそりアフロビームごっこをしたこともあった。

 アフロマンが本当にいる!!!
  それは胸踊る情報だったが、それがよりによってゾロだったとは。

 ムカつくが時々かっこいいロロノア・ゾロと、アフロマンはサンジの中では別のものだから、まだ感情がついていかない。
 オレが好きなのはゾロなんだ。
好きだが、ゾロのサインなんて絶対にいらねえ。
でも、アフロマンのサインはガキのころから欲しかった。
書いてくれねえかな、アフロなサイン。

 色紙とマジックを手にして倉庫にやってきたサンジを見て、
ゾロはがっくりと肩を落とした。
 サンジはそわそわとゾロを見た。
「なあ、早くアフロマンになってくれよ」

「・・・」
ゾロはいまいましげに眉をひそめた。
・・・このアホが何をしようとしているのかはたやすく想像できる。

「何て言う気だ?」
「『サインをお願いシマス』に決まってるだろ!!!」

 ゾロの顔に青筋がたった。
 今日は絶対にアフロ化しねえ!!!
  なんでこいつはこんなにアホなんだ!!

 心に固く誓ったゾロだったが、
サンジの身体を組み強いて、いろいろ触って脱がしていくうちに、おそろしく興奮していくのを感じた。
それとともに、頭がむずむずし、ガンガンしてきた。

 アフロ化の前触れだ。
 やべえ。これ以上ヤったら、アフロマンになっちまう。
 今日はアフロマンになんてならねえ!!!
 
「ああっ」
だが、サンジの嬌声が耳に入った瞬間、ゾロの誓いはあっさりと破られた。

 瞬時に、感覚が拡張し、髪の毛がもりもりと盛り上がった。
筋肉もまた増強し、身体がぐんとたくましくなった。

 サンジはその様子をぽーっとした顔でながめた。
 あ、ゾロがアフロ化していく。
なんだか、身体もぐぐっとひきしまり、筋肉がずっしりとついた感じだ。
心なしか表情も知的で鋭いものになっている。

 なによりも、アフロがすげえ。
さすが、アフロマン。
かっこいい。




 とろんとした目でアフロヘアーを見ているサンジにゾロは激しく口づけた。
 オレのものだ。
これは、オレのものだ。
 だから、サンジの身体のすべてを知るの当然のことだ。

そしてより深い、めくるめく快楽の世界を通して、サンジをさらにオレの虜にするのだ。
 こいつは快楽に弱い。
ささやかれる愛の言葉にも弱い。

「サンジ、好きだ」
アフロ化すると、普段のゾロなら決して口にできない言葉がさらりと出てくる。

 いつの間にか、ゾロの世界の中心にどーんと居座ってしまったサンジ。
ゾロはそれを認めたくなくて、かなり長い間抵抗しつづけていたが、もはやそれを諦めてしまった。
 サンジを心の中から追い出す事ができないなら、とことんつきあわせるしかない。
 
ゾロはある時、腹をくくった。
アホに惚れてしまったのだ。
とてつもなく人騒がせで、ゾロを振り回してちっとも気づかないバカなコック。
 その視線ひとつでゾロをいらだたせ、その笑顔ひとつでゾロをたまらなく幸せな気分にさせる。

 ゾロの感情は理性ではどうにもならないものだった。
 憎たらしいはずのその顔が、ふとした瞬間に、たまらなくかわいらしく愛しく見える。
腕の中で見せる恥ずかしそうな表情だとか、快楽にふるえる表情は、ゾロを魔獣に変えてしまうのだ。

 そして、気づくとゾロはいつの間にかアフロマンになっていたのだ。
 ゾロは心の中で一万回以上『最悪だ』と思った。
絶対にアフロマンにならねえ、と思っていたのだが、またうっかりアフロマンになってしまった。

 アフロマンになると、快楽も倍増する。
サンジのエロい表情がばっちり網膜に焼き付き、後々まで楽しめる。
触るとその肌の熱さだとかやわらかさが伝わって来て、大変楽しいのだ。

 修業・酒・睡眠であったゾロの中の優先順位がいまや、サンジ・修業・酒・睡眠になっていた。
 思い込むと極端な質のゾロは「サンジをヤる」と決めてからは犠牲をいとわず、
黙々と鍛練を積んできた。限界を極めるのが好きなので、力の限り体力をつけ続けた。

 世界一の大剣豪をめざすものの限界と、海の一流コックをめざすものの限界を比べれば、
どうみてもゾロの方が体力面で上回るのだ。
 すでに力の差は歴然としているのに、
サンジを見ていると、うっかりアフロマンになってしまうのだ。






9
アフロマン
NOVEL

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