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アフロマン

 13





 
 
 ゴーイングメリー号の小さな倉庫からはものすごい閃光と電磁派がひろがっていった。
船中にびりびりと電波が走り、振動で船がグラグラと揺れた。

 すやすやと寝ていたウソップは、
まぶしい光とびりびりとした電磁波に目をさました。

 ・・・ななな、何だ、何だ、何だ。
 いったいメリー号に何が起きたのだ? 
この光はたたごとではない。
この空気は何だ? 
崇高にして、奇蹟の前触れのようなこの気配は?

 がたがたと震えていると、
光とびりびりとした電磁波がぴたりと止んだ。
 ううう、これは天変地異の前触れか?

 ウソップはおそるおそるあたりを見回したが、
ゴーイングメリー号の男部屋はいつもと変わらないようだった。

見ているうちにゾロとサンジがいないことに気づいた。
 あいつらの関係はこのウソップ様の叡智をもってしてもよく分からない。
ぶるぶるぶる、考えないほうが身のためだ。

 以前、濡れ場のようなものをうっかり見てしまい、
ゾロには刀で脅され、
サンジには蹴りと
「きのこ料理ばかり食わす」という
今後の人生を闇にする、恐るべき恐喝を受けた。

 それ以来、ウソップの優秀な頭脳からは
ゾロとサンジの二人きりの時間についての疑問の数々は消え失せた。

 ウソップは自分のハンモックの頭元に置いてあった
『アフロマンハンドブック・最新版』をぎゅっと握りしめた。
苦しい時、つらい時、悲しい時、いつも心に住んでいるアフロマンが励ましてくれるのだ。

「オー、イエー」
ウソップはこっそりとつぶやいた。
すると、不思議と落ち着いて安らかな気持ちになれた。

 アフロの力がウソップをつつみ、世界の悪はほろびさる。
キャプテーーーーン、ウソップを狙う悪党どもはこうしてことごとく壊滅されたのであった。

 ウソップはいつの間にか、夢の中でアフロマンとともに戦っていた。
数多の冒険を経験し、老若男女を助け、人知れず去って行くアフロマン。
名乗らずともその髪型を見れば誰しもが正体を見抜く。
それは愛と正義の証なのだ!!!

 
楽しい夢を見た翌朝、
ウソップはナミから朝食の時間になっても姿を見せないサンジを呼んでくるように言われた。

「サンジ君は倉庫にいるみたいなんだけど・・・、
どうもロビンが言うには凄いことになったままで寝てるみたいなのよね。
私たちが起こしにいくのはちょっとはばかられるってわけ」

「オオオ、オレは今、持病の倉庫に近寄ってはいけない病が」
ウソップは床に倒れて死んだふりをした。

目の前には魔女がいて逃げられず、つきすすんだら魔獣と暴力コックが待っている。
 数多の試練を乗り越えて来たキャプテーーーン・ウソップといえども、
これほどの危険な状況にさらされたことはいまだかつてない。

 ナミは床にころがったウソップを冷たい目で見つめた。
まったくだらしがないんだから。
「いいわよ。でも、あんたの仕事代行料で5万ベリーつけとくからね!!」

 オニだ!!!
  血も涙もない女だ!!!
 そう思ったけれど、ウソップは口に出す事は出来なかった。

 ナミは倉庫のドアをドンドンと蹴った。
「起きなさい、サンジ君!!
  ゾロ!!
  いつまで寝てる気?」
 ナミの声に、サンジはうっすらと意識をとりもどした。

 ナミさんが呼んでる。
ああ、そろそろ起きねえと。
けど、何だかクソ重い。
何かが覆いかぶさったままだ。

 うわっ、またゾロが・・・!!
 サンジは動転しつつもあわててゾロを引き剥がした。
そして猛スピードで身繕いをし、
そこいらをちょっと整頓した。
 それからゾロを十回くらい、げしげしと蹴った。

「うお・・・・何だ?」
蹴られてやっと目ざめかけたゾロにびしっと指をつきつけて、
サンジは言い放った。
「オレはしばらくはてめえとはヤらねえ。
反省しろ!!」
サンジは言いたい事だけ言うとあわててキッチンに向かった。

 キッチンでは惨劇が起きていた。
ルフィとついでに共犯者にされたチョッパーによって、
食材が食い荒らされていた。

 サンジを起こしたナミは、見るなり、
「ほどほどにね」
と言った。

 ロビンのまわりには買い置きのパンくずが散らばっており、
「身体大変でしょうけど、コーヒーでもいれてもらえるかしら」
と言われた。

 サンジは蒼白になり、よろよろと食後のコーヒーをいれた。

 針の筵に座らされている気分で、激しく汗を流し、
心の中で猛烈にゾロにやつあたりした。

 もうぜってえにあいつの好きにはさせねえ。
あいつがアフロマンだってかまうもんか!! 

もちろんルフィやチョッパーには制裁をくわえてある。
 くそう、どうしてくれよう・・。
ぶつぶつ文句をいいながら、サンジは散らかったキッチンの後片付けをした。

 


14
ア フロマン
NOVEL

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