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アフロマン

 14





 
「サンジ、ビッグスクープだ!!!
 アフロマンの恋人と名乗る人物が放送局に送った手紙の鑑定結果が出たらしい」
サンジはどきどきしたが、
料理の準備をして何も気にならないふりをした。

「鑑定団の結果によると、書いた人物は男で、年は二十歳くらいらしい。
字の書き方から、捏造などではなく、限りなく真実に近い手紙であると思われ、
その結果『アフロマン調査団』が結成されることとなったのだ!!
   この際、アフロマンの恋人が男なのは目をつぶる。
とうとうアフロマンの秘密が明らかにされる時がやってきたのだ!!」

固まって動けなくなっているサンジをウソップは感動したためと解釈した。
「しかも、だ。
昨夜各地で見られた謎の光と電磁波は、
アフロマンの必殺技アフロフラッシュと言われるものに限りなく近いというデータも出たのだ。
人為ではありえない特殊な光線と電磁力がある特定の海域から検出されたというのだ!!」
ウソップはあまりにも熱中しすぎて、
サンジが右手右足を一緒に出して歩いていることに気づく事ができなかった。

「オレは見たのだ!!
 昨夜、崇高な光がゴーイングメリー号を包み
船全体をびりびりとした電波が覆っていたのだ!!
 あれこそがアフロフラッシュの余波だったのだ!!」

サンジはあまりのことに頭がくらくらした。
すでに身体もかなりふらふらに近い。
 それでも力ない笑いを浮かべると、
震える手で料理をした。

 ななな、何でもねえ。
ごまかせるよな。

 サンジは漏れ聞こえて来る電波放送にびくびくしながら、料理を続けた。
あまりにとんでもない事態に頭がついていかず、真っ白になった。

 ははははは。
世の中、何があるか分からねえもんだ。

 おそろしいことに、電波放送はいつの間にかアフロスペシャルと変わっており、
どんなゲストが出ても必ずアフロマンの話題を取り上げていた。

 夕食の時間になって、やっと起きて来たゾロは、
サンジが明らかにそわそわし、
挙動不審になっていることに気づいた。

 ・・・なんだ。
コックのやつ、ヘンじゃねえか。
なんていうかちっとも落ち着いてねえっていうか、
何かにえれえ困っているっていうか・・・。 

電波放送だとか、新聞や雑誌のたぐいにまったく興味のないゾロは、
いつものようにどっかりと腰を下ろすと、がつがつとメシを食いはじめた。

「・・でな、現在の情報によると、
『アフロマン調査団』はそうそうたるメンバーで構成されているらしい」
ウソップの言葉にチョッパーがいちいち驚いてうなずいていた。
ルフィはひたすらメシを食い、ナミとロビンは明らかに場の様子をうかがっていた。
 サンジはロボットのようなぎくしゃくした動きになっている。

「オイ、どういうことだ?」
ゾロが尋ねたのをきっかけに、
ウソップは滔々とアフロマン伝説を語りはじめた。
「アフロマンは愛!!
 アフロマンは勇気!!
アフロマンは正義!!
 世にはびこる全ての悪を一掃できるのはアフロマンしかいないのだ!!」

ゾロはだんだん聞くのも面倒になって酒を飲み始めた。

「恋人の悩みは昨夜のアフロフラッシュで解決されたと思われると当局は発表している。
だから、むやみに騒がず、心を落ち着けて平常心を忘れぬようにと」
ウソップがなおも語りつづけようとしたが、
とつぜんゾロが酒瓶を激しくテーブルにうちつけた。

「どういうことだ?」
腹の底から絞り出すような声でゾロはつぶやいた。

「知りたい? 
なら、席を外しましょ」
事の重大さに気づいているナミがゾロを誘ってキッチンを出ていく。

「ナミさんっっっ、一体どこへ?」
「サンジ君は口を出さないで!!」
ナミにきっぱり言われ、
サンジは汗を流した。

 ナ、ナミさんがゾロと・・・。
そんな・・・。

 それまでのメリー号での関係はくずれさり、
何かが変わりつつある。

 チクショウ、これもそれもゾロがアフロマンのせいだ!! 
  
 涙を流し、激しくうらぶれるサンジを無視してウソップとチョッパーは相変わらず盛り上っていた。
ルフィは隙を見て盗み食いをし、
ロビンは冷静にサンジの様子を観察し続けていた。




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ア フロマン
NOVEL

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