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アフロマン

 15





 「ゾロ、あんた大変なことになってるわよ」
ナミは自分がサンジに手紙を書かせたことだけ伏せて、
それ以外の情報を詳しくゾロに教えてやった。

 昨夜のアフロフラッシュで世界政府が正式に動き出したという確かな情報も掴んでいる。
「これを見て」そう言って、
みんなには隠していた号外新聞を取り出した。

 『アフロフラッシュは恋人を救った!!』
でかでかと書かれた見出しの後には小さく「と思われる」と書き加えられていた。

 その筋の調査によると、
どの海域からアフロフラッシュが放たれたか、
どの海域から恋人の手紙が投函されたか、
だいたいの目星はついている。
その上、恋人はうっかり船の略名まで明らかにしているのだ。
よほど心の清らかで純真な恋人に違いない、
そう結ばれていた。

「アフロマン狩りが始まるわ」
ナミの言葉にゾロは反論した。
「証拠がねえ」
「あるわよ。
うっかりしてるけど心が清らかで純真な恋人が書いた手紙の筆跡鑑定が行われたの。
これはシンデレラがガラスの靴を残していったのと同じ よ。
運悪く私が書きくわえたところも調べられているらしいわ」
 ナミは自分の筆跡も間違いなく鑑定されていると分かっていたが、
詳しくは説明しなかった。

サンジが書いた部分の10倍はナミがいろいろな応募先を書きく わえておいたので、
アフロマンの恋人はとても貧しいという説まで出ているらしい。
 失礼だわ。
ぎりぎりまで手紙を利用しただけなのに。 

ナミは本題に入った。
「いまや世界にはアフロの嵐が起こっているわ。
狙われているのはアフロマンだけじゃない。
手がかりを多く残しているのは恋人の方だし、
この船にいるってだけで危険だわ」
ナミの目がきらりと光った。
「そこで、取り引きしない?」
「しねえ」
即答するゾロに、ナミは魔女の笑顔を向けた。

「あんた、サンジ君が何て悩み相談したか知りたくない? 
 あんたのこと『恋人』って書いたからここまでの騒ぎになってるんじゃない。
恋人失格ね」
無言だが、反論しないゾロにナミは手ごたえを感じた。

「おバカだけど可愛いサンジ君が困ってるのにあんたは知らんぷりとはね。
サンジ君がアフロなルフィになびいても知らないから」
「・・・いくらだ」
「今は、タダでいいわ。
その代わり、私があんたのマネージャーになるのよ。
すべての商売は必ず私を通してするのよ。
いいわね?」
「いいだろう」

 ゾロがお金に興味なくて助かるわ。
ナミはにっこり微笑んだ。 
もしゾロがニセモノでも、私の叡智をもって荒稼ぎしてみせるわ。
でも、ゾロは本物でしょ?
アフロマンは全世界の欲するヒーローだから、
危険も待ち受けているけれど、
それ以上にあがめたてるものは多い。

 アフロマン公認で独占販売よ。
まず、グッズをつくらなきゃ。
 あのフォクシー海賊団ですら、ピンバッジを売っていたじゃない。
そういうものはウソップに作らせばいい。
 「アフロマンが触れたかもしれない」と思わせたらいいのよ。
儲かるわ。
これは儲かるわ。

「オイ、あいつの悩みを言え」
目がベリーになったナミを見て、
ゾロは不快な顔つきで言った。

 上機嫌のナミは、ゾロにサンジの手紙の内容を教えた。
 意味が分からないという顔をしているゾロを見て、
ナミはため息をついた。
「あのねえ、サンジ君は納得してないのよ。
アフロマンは誰か一人だけのものにはならない。
ヒーローとはそういうものよ。
 恋人との愛より、正義をとるのがアフロマンよ」

 ゾロは本当の事を言いかけたが、止めた。
 サンジをヤりたいと思うとアフロマンになってしまうだけなのだ。
というか、ヤる時しかアフロマンにならないのだ。
 正義とか英雄的行為とはまったく関係がない。
ゾロは誰かを助ける気などまるでなかったから、世間がいくら騒ごうともどうでもいいことだった。
ナミが何か金もうけをたくらんでいるようだが、それもどうでもいいことだ。
勝手にやればいい。

 それよりも、問題はサンジだ。
どうやら、オレはあいつを怒らせたらしい。
昨夜エネルギーを使い果たして、サンジの事後の身繕いをすることができなかった。
オレとしてもヤりたての様子を他のやつに見せたくねえから、後はきちんとしとくべきだった。
 サンジの体力を温存して途中で止めると完全に不完全燃焼だ。

ヤりすぎた後、ちょっとすねて口をとがらせてアヒルみてえになってるのは、まあ可愛い気もする。
でも、完全にすねて、ヤれねえのは困る。
 
 


16
ア フロマン
NOVEL

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