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アフロマン

 17




サンジはひとしきりルフィに説教してから、ちらりとゾロを見た。
ゾロはあからさまに不機嫌そうな顔をしていた。

「とにかく、ゾロとサンジ君はアフロリストに載っているということを忘れないで」
 その後、フォクシー海賊団のコンバットの時に戦った男は確かにアフロだったという投書があり、
ルフィまでもがアフロリストに載っているのだが、
ナミはゾ ロとサンジにだけ念をおした。
 サンジ君は手紙という証拠を残してるし、ゾロは本格的に探知されたらバレてまうに違いない。

 ナミの言葉にサンジはしゅんとなった。
今やアフロマン捜しは世界中のビッグニュースになっていた 
連日、アフロマンのニセモノが逮捕され、詐欺事件が起 きていた。
わけのわからない妖しげなグッズが店先に並び、
アフロマンに関する読み物が飛ぶように売れているという。
 高額で売買されるアフロエキスをめぐっての抗争が起きたとか
取り引き現場を海軍が取り押さえただとかのニュースも後をたたない。

 アフロリストには数えきれないくらい大勢の名前が申請されていた。
 ・・・なんで、こんなことに。
 ゾロと適当にケンカして、適当にくっついてエロいことするだけで良かったのに・・・。

 ここのところ、ずうっとゾロの側によってもいねえ。
ときどきゾロはすげえ目でこっちを見てる。
オレだってそろそろチュウしたり、ぎゅっと抱きしめられた り、エロいこととかしてえけど、
そういう場合じゃねえよな。
 ウソップが作った探知機で一発でバレちまうよな。
 久しぶりの島だから、一緒に出歩けたらと思ったけど、それも無理みてえだ。

 だってよう、てめえは正義のヒーローなんだよな。
オレとのん気に出かけたり、エロいことなんてしちゃいけねえんだ。
けどよう、そんなのつまらねえよな あ。

 ゾロはしょぼんとしているサンジを見ると、抱きしめたくなったが、
クルーが全員いるこの場ではとうてい無理だった。
悶々としつつ、今夜こそは何とか したい、と真剣に考えた。
考えただけで頭がむずむずした。

「おっ、アフロ探知機が今一瞬反応したぞ!!」
ウソップがおそるべき速さで反応し、
チョッパーやルフィも探知機を取り囲んで騒ぎ始めた。
 たいして大きくもなく、ログポーズの大型程度のそれはなかなか良く出来たもののようだった。

「すごいわ、ウソップの探知機」
「本当。
いい仕事するのね、長鼻くん」
ナミとロビンがひそひそと話しをしているのに気づいたゾロはいまいましさを倍増させた。
 
サンジは動揺して滝のように汗を流しており、
ナミとロビンのうさんくさい様子も目に入っていないようだ。
汗を流しつつも、ちらりとゾロの頭を見て、ほっ としたような表情をした。

「・・・サンジ君、分かりやすすぎ」
「あれではすぐ見抜かれてしまうわ」
ナミとロビンは不憫なものを見る目でサンジを見た。

それから二人で相談を始めた。
 ふふふ、いい事を思いついたわ。
サンジはナミとロビンの計画にまったく気づかず、
いつものように片付けを終え、うらぶれてキッチンのすみに座った。

 ゾロの近くに行きたいけれど、ウソップの探知機がすぐ側にある。
それに、もしゾロが本当に正義のヒーローとして生まれてきたのなら、
ここはやっぱり正義 のために身をひくのが筋ってものじゃねえのか。

 毎日、電波放送で流れているアフロマンを信じ夢見て死んでいった人々の悲しい物語。
 オレぁ、その見た事もねえガキとか、レディにひでえことするつもりなんてねえんだ。
 
ゾロは相変わらずヤる気まんまんみてえだけど、あいつがオレの気持ちを考えてくれてるふうじゃねえ。
身体だけの関係なんて空しいだけだよな。
正義のヒー ローがそんなじゃいけねえし。

 どんよりしていると、キッチンの扉が開いて、ゾロが入って来た。
 ゾロはこれから打ち合わせをして、明日、陸でこっそりサンジと会うことができればと思っていた。

「オイ・・・」
ゾロが声をかけてもうつむいて膝をかかえたサンジは答えようとしない。
「・・今、この時にも世界では苦しんでる人がいるんだ・・」
サンジはくぐもった声で言った。
ちょっと泣きそうになったため涙声になった。
「・・・てめえはヒーローだろ。
だから、オレたち別れた方がいいと思う。
てめえは助けを求める素敵なレディを胸に抱き、
 颯爽と悪を退治してりゃいいんだ」

サンジは一大決心をして言った。
なのに返事がない。
おそるおそるゾロの様子を見ると、ゾロは恐ろしく怒っているようだった。
「てめえ、アホだとは思ってたが、ここまでだとは・・・。
前に言ったことを忘れたのか? 
てめえみたいなアホが二人といるはずがねえだろが!! 
大体、 オレがアフロ化するのはてめえをヤる時だけだ!!」
サンジはゾロの言葉に汗を流した。
「え・・・、そんなん正義のヒーローなんかじゃねえ・・・」
「だから、違うってんだよ!!  
なる気もねえ」
「けどよう、アフロパワーは正義に使わねえと・・・」

ゾロは口をとがらせて必死で言うサンジを見ているうちに、
頭がむずむずして来るのを感じた。
 やべえ、アフロ化しかけている。
 このままヤるか、ここでこらえるか。
すでに長期間おあずけされているのだ。
最近のことを考えると、間違いなくアフロマンになってしまう。 
アフロマンに なれば、その後、大変な騒ぎになることはさすがのゾロでも想像できた。
アフロマンになれば、快楽も倍増するけれど、このままでヤれたらそれで充分なのだ。

 ゾロは激しく葛藤した。
心の中で、将来の障害よりも、目先のサンジを選びそうになった時、サンジが指さした。
「ゾロ、ウソップが探知機を作動させてる」
キッチンに置かれたままの探知機の目盛りが一気に上昇しかけていた。
 こんなものでアフロマンの行動を規制できるはずはない。
アフロの力をあなどってはならない。
 
アフロの力は偉大、
アフロの誇りは神聖にして誰にも侵されることはない。
オー、イエー !!!

 サンジはその瞬間、部屋中にひろがるまばゆい光を見た。
床がびりびりと震えた。世界中のすべてのアフロマン探知機が一瞬にして焼き切れた。

「サンジ、てめえはオレのものだ。
オー、イエー!!」
サンジはとうとうゾロが完全にアフロマン化してしまったことを実感した。

 これはゾロだけど、もうゾロではない。
ゾロを越える何かだ。

 みっしりと盛り上がったアフロヘアーをじっと見たサンジは急に悲しくなってきた。 
アフロゾロが嫌いなわけではない。
サンジはアフロマンは好きなのだ。
 だけど、アフロマンはやっぱりヒーローだから、自分を好きになったりするわけはなく、
ゾロは迷子の寝ぐされ男だけれど、サンジの好きになってしまった相手 だった。
 
これはゾロでないと思っても、
アフロアイで熱っぽく見つめられるとドキドキした。
 すばやく組み敷かれても、すでにぽーっとなっているので抵抗することもできない。
アフロマンに見つめられたらヘビににらまれたカエルのようになって、身 が竦んで動けなくなると言うが、
サンジの場合もそんな感じだった。
戦う前から負け負けだった。

 ゾロはアフロパワーを駆使して、一瞬にすべての情報をシャットアウトした。
アフロマンによって情報が遮断されたことは明日また騒がれるに違いないが、
 せっぱつまったやんごとなき事情により、
今は世間を撹乱しておくしかないのだ。

 久しぶりに触れるサンジの肌は相変わらず手にしっくり来て、
記憶の中で反芻したものよりもずっと心地よいものだった。
ちょっと困ったような顔も、もぞも ぞして逃げようとすることも、
すべてが新鮮で、何をもおそれぬアフロハートをゆるがした。

 アフロマン化したゾロはいつも後で、サンジに負担をかけすぎていることを後悔するのだが、
この時もテンションが上がり過ぎて、自分の快楽を追い掛けるこ としかできなかった。

サンジはこうなってしまったことを悔やんだが、
ヤられている間はそれどころでない。
「ん・・・んんん」
必死で声をかみ殺すけれど、熱いゾロの楔がきっちりとサンジの内部に入りこみ、がんがんと突きまくられるのだ。
 ゾロとの性交はいつも激しく、まるで獣の交尾のようだった。
激しすぎて、サンジがあれこれ余計なことを思いめぐらす余裕も生まれなかった。
ただ熱くて激 しくて気持ちの良い時間を共有するだけだった。
 
アフロ化しても、やっぱりゾロはゾロだった。
筋肉バカは加減を知らねえってのに、さらにパワーアップしやがって。
 確かにアフロ化してるのに、どうしてだか、こうしてると安心する。
ゾロにぎゅっと抱きしめられ、手足を絡ませ、すべてを見せあうことで、オレは奪われる と同時に満たされる。

 オレはゾロと繋がる方法をこれしか知らねえ。
きっとゾロも繋がる方法はこれしか知らねえ。
たがいに側にいて、ぬくもりを感じて、確かめる。
 そう、確かめるんだ。
ゾロがここにいるってことを。
オレがここにいるってことを。
その瞬間、やっぱりオレの心の中にはラブハリケーンが起こっちまう。
身 体も熱くなって、心が焼き切れてしまいそうだ。
全部てめえのせいだ。
責任とりやがれ。

 アフロ化したゾロは、流れ込むサンジの意識を感じていた。
 どうして自分はアフロマンになりたくてしょうがないのか。
それはきっと、サンジの心が分かるからだ。
組み敷いても素直でなく、思っていることは絶対に言 わないのに、ア
フロ化するとそれがなんとなく分かるのだ。

 身体を繋げると、快楽とともに流れ込んでくるサンジの感情。
それは何よりもゾロを高揚させ、サンジをさらに愛しく感じるものだった。

 アフロマンは一瞬にして真実を見抜いてしまうのだ。
だから、サンジの真実の感情もわかる。
ゾロをライバル視してもやもやしている感情だとか、
メリー号の 行く末を心から心配していることだとか、
ゾロのことを本当は凄く好きなことだとか。

 サンジは何と考えた? 
全部、オレのせい?
 責任? 
もちろん、とるぜ。
オー、イエー!!

 アフロパワーは強大さを増し、ゾロの意識はだんだんと薄れていった。
そして、その夜、アフロフラッシュを上回るエネルギーがゴーイングメリー号から放出 されることになったのだ。
 謎のエネルギーは強大で、広範な海域全てが数分間真っ白な光と電磁派がとびかった。
あらゆる調査装置は破壊され、あらゆるログポーズはぐるぐると回り、 一時的にその機能が失われた。 

翌朝、メリー号で一番に目覚めたのは、ニコ・ロビンだった。
起きた時、船に満ちている気がいつもと違うことに気づいた。
あちこち部屋を見てみると、キッチンでヤったまま寝ているゾロとサンジを発見した。
どうやらゾ ロのアフロパワーは失われているようで、サンジの上でいい調子で寝こけていた。

 ・・・どうしたものかしら・・・。
船長さんや長鼻くんには刺激が強すぎるわね。
 キッチンの床からそっと手が伸び、二人を倉庫へ運ぶと、上から服をかけた。
もちろん後学のために、データはとっておいた。

ナミが欲しがっていた『アフロエキス』も大量に入手することができた。
 ぐったりしたサンジはされるがままで、いろいろなところから『アフロエキス』を採取することができた。

 きっと剣士さんが知ったら怒り狂うでしょうけど、詰めが甘いわね。
アフロパワーであらゆる探知機を破壊したみたいでデータこそ残らないけれど、これじゃ あね。

 でも、アフロマンとはなんて興味深い人種なのかしら。
アフロエキスの研究はおもしろそうだわ。
学術的価値もありそうね。

 


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ア フロマン
NOVEL

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