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アフロマン

 19





 

 


「あんた、ここの人間じゃないね。
アフロマンに会わせてやるといって高額な金をとる詐欺さ」

「けど、そんなのすぐ会えるはずねえだろ・・・」
サンジはうさんくささに汗を流した。
「わかってるよ!!
  バカだよ。
でも、母さんに一目見せてやりたいと思ったんだ」
リタは詳しく話し始めた。

 母親は病気で起き上がることもできない状態で、
死ぬ前にアフロマンに会いたいと言った。
それで父親が全財産を投げ打ったのもかかわらずアフロマンに会う ことはできなかった。

そればかりか、ねずみ算式に借金は増えており
今日の日没までに十億ベリー用意しないと父親の命はないというのだ。

「ひでえ話だ・・・。
でもそんな大金どうやって・・・」

「アフロマンの恋人の手紙を売るのさ」 
リタは海軍の秘密文書の写しをサンジに見せた。

「この手紙をごらん。
外の封筒の字は違うけれど、
中の文は本物の恋人の手紙だよ。
残念ながら雨に濡れて指紋とかは残ってないそうだけど、
これとそっく りの字体で手紙を書いた。
私が変装するつもりだったけど、私じゃダメだ。
いくらこの髪を金髪にしてもヒーローの恋人にはふさわしくない。
そこにあんた がいた。
あんたなら、連中も信じるかもしれない・・・。
お願いだ!!」

懸命に頭を下げられ、サンジは躊躇した。
視界のはしにはルフィがいて、うろうろしているようでも
時々サンジの様子を確認しているのが分かる。

 このまま放ってはおけねえよな。
レディのお願いをはね除けるなんてとてもできねえ。

「いいぜ、ただしオレは男だから、それでもいいんなら」
リタはサンジの言葉にはっとなった。

 この市場で、あの少年と、この女性はとても目立っていた。
すんなりとした顎とエレガントな首筋。
見た瞬間、アフロマンの恋人ならこんな感じに違いないと 思った
。それで、非礼を承知で頼んだけれど・・・、男なのか?
 
 そばにいると分かる、凛とした美しい気。
それはこの人から流れて来る。  
私には分かる。
この人は強くてやさしい。
こんなうさんくさい頼みを本気にし て、自らも危険に身を投じる。
 アフロマンに会う事はできなくても、素晴らしい人はここにいる。

 サンジはリタに借りた手紙の写しをちらりと見た。
ほとんど記憶に残っていないが、あの悩み相談に出した例の手紙だ。
封筒に残ったナミの追加物の記録もそ ばにつけられていた。

 ・・・ナミさん、いくつ応募券はりたしてるんだ・・・。
 さすがのサンジも鬼気迫る懸賞への意欲と、
重両1グラムも無駄にしない限界までの付け足しに汗を流した。




「アフロマンの恋人が悩みがあるそうです」
リタが手紙を渡すと、二人は別室に通された。
「アフロマンの秘密を教えるから、
十億ベリー欲しいって書いたのさ。
私は文体研究家だから、偽造は得意なんだ。
ここに秘密を書いた手紙も作ってある」

ふかふかした立派なソファに座らされ、
二人はそわそわしつつ待った。
入れ替わり、立ち替わり人相の悪い男たちが部屋に入って来ては、
じろじろと二人を見 た。
 リタの父親を騙した悪党も様子を見にやってきた。

「鑑定の結果、手紙は本物らしいということが分かった。
取り引きに応じよう。
その悩みの手紙を十億ベリーで買い取ろう」
 リタの顔が喜びに輝いた。

「ただし、大金だからね。
しばらく待ってもらいたい」
二人は待ち続けたが、いっこうに金が準備されてこない。
そればかりか、まわりで何かが動く音がして、
サンジは嫌な気配を感じ立ち上がった。

「おっと、金はまだ準備できてないよ。
飛んで火にいる夏の虫とはこのことだからな。
手紙が本物なら、男女か女男か分からない二人組のどっちかはアフロ マンの恋人ってことだろ。
そいつは十億ベリーなんかじゃ下らないお宝だ」

 サンジはすばやく回りの様子を観察した。
いつの間にか厳重に警戒されていて、おそらく百人くらい敵がいる。

 ・・・そうか、こいつらアフロマンをおびきよせる気だ。
 迂闊だった。
大勢いすぎる。
リタちゃんを連れて逃げ切れるかどうか・・・。

「はっ、私らを捕まえたってムダだよ。
アフロマンとは何の関係もないからね。
あんたらにだまされたピコ親父の子だよ!!」
「ほう、お前はあの借金男の娘か。
で、そっちは何だ?」
いかにも悪そうな男がサンジを見た。

「・・・オレか・・・、オレは正義の国のプリンスだ」

言った途端、近くにいた男たちが反応した。
「こいつ麦わらの一味の暴力コック、サンジです!!」
「恋人候補の上位に入ってます!!  
海賊としての賞金額はゼロですけど」
サンジはそれを言われて逆ギレした。

「うるせえぞ、悪党ども!!  
オレは立派な海賊だぞ!! 」
どうやら悪党の頭のような男が一歩前に歩み出た。

「それがどうした。
海賊風情が悪の組織に立ち向かえるとでも思っているのか。
今を限りで貴様の海賊生命は終わりだ。
おとなしく我々の組織に服従して悪 の手先になるか、反抗して永遠に海に浮かぶか。
アフロマンの恋人として客でもとらせてやろうか」

 言い終わらないうちに、天井がまっぷたつに割れ、
閃光がその男を直撃した。
その男は一瞬で黒焦げになり、その場に倒れ伏した。
誰も声を出すこともでき なかった。

 その場にいた男たちは、床にうつった影を見て、心臓が止まりそうになった。
おそるおそる割れた天井を見上げ、絶叫した。


「アフロマンだーーーーーーーーーー!!」
 


20
ア フロマン
NOVEL

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