R20
悪の華
XS

届かない大空

契約(九代目×S・家光×S ほか)
Squalo14-22
R18

4
(九代目×S ・家光×S注意)



 
スクアーロは、真っ白な顔で病室に座っていた。
ザンザスが助けてくれるわけなんてねえ。
オレが助けられなかったのに。
そんな夢みてえなこと、起きるわけはない。

家光は、第一のテストは合格だと言った。
でも、第二のテストのほうが難しいと言った。
両方合格しねえと、ヴァリアーは潰されるって言った。

守らないと。
オレが守らないと、
あいつら生きていけないし、
ザンザスが帰ってくる場所がなくなる。






第二のテストは、それから数日後に行われた。
何食わぬ顔をした家光があらわれ、薬をかがされて、スクアーロは意識を失った。
気づいた場所はどこだかわからず、目隠しをされていた。

「気づいたか? スクアーロ。これから、第二のテストをはじめる。
お前は、この前のようにじっとしているだけでいい。
ただし、少しでも抵抗したら、叛意がある証拠だと認め、そこでテストは中止する。
今日は、特別にサービスだ。
すこし気持ちよくなる薬を使ってやる」
スクアーロは自分がすでに裸にされていることに気づいた。
家光の指が伸びてくるのに気づき、
目隠しをされたまま、その指を追い払おうとした。
「減点1」
家光の冷たい言葉に、あわてて手をひっこめた。
「減点がついた時は、しっかり腰をふれ」
家光がおもしろそうな声で言った。
スクアーロはぎゅっと唇をかみしめた。
家光の指は、何かどろっとしたものを、スクアーロのおさない性器と、
これから使うであろう後ろの穴にぬりこめた。
「んっ・・ゔぁあっ!!」
思わず声が出て、スクアーロは顔を赤らめた。
すぐそばに、家光ではない誰かの気配を感じ、
スクアーロは身体を固くした。

「いいのかね」
「どうぞ」
短い会話がかわされ、
見知らぬ男は、スクアーロの秘部に性器を押し当ててきた。
「ぐっ・・・ううっ・・」
スクアーロは必死で耐えた。
この男は誰だ?
この声は、どこかで聞いたことがある。
上品で静かで、老成した声。
どこで聞いた?
どこで?

「そのまま、いい子にしていろ。
お前のような者にも情けをかけてくださるおやさしいお方の役に立つことを光栄に思え」
家光が、スクアーロの腰を抱え上げ、その男に押しつけるようにして、
深く結合するように動かした。

「ひっ・・・ああっ!!」
スクアーロは、急な体位変換について行けずに、声を上げた。
奥のいいところを突かれ、耐えきれずに精を放った。
「・・・むん・・・」
男がかすかにうめき、
同時に、体内に熱い迸りがうちつけられた。

これは、誰だ。
誰なんだ?
スクアーロは恐ろしい考えに、身体を震わせた。

「お前は、御曹司を悪の道に走らせた。
お前がいなければ、御曹司は、今ごろ氷の中にいたりはしない。
ボンゴレはお前を殺さない。
だが、お前の罪はあまりにも大きい。
生涯消えない罰を背負え。
我々だけが知っている罰を」
家光が耳元でささやいた。
それは、誰にも知られてはならない罪と罰。

「これから、お前は、九代目が望むときは、いつ何時であろうと、お相手するのだ。
もちろん、このオレも同じ条件だ。
お前には自由などない。
ボンゴレの所有する物であり続けるのだ。
それがヴァリアーを存続させる唯一の条件だ」
家光の言葉に、スクアーロは声も出なかった。

九代目を殺すために、ザンザスとオレは事件を起こした。
九代目が憎くて、ザンザスは事件を起こした。
その九代目の相手?
何だそれは?
分からねえ。
分からねえ。
そんなことあっていいわけがない。
でも、ヴァリアーが・・・。
ヴァリアーを守らねえと・・・。

「スクアーロ、もうお前は契約を交わした。
九代目はお前の身体の中に、その証を残し、お前もまたそれに答えた。
このことは、決して誰にも知られてはならない」
家光がしゃべり続けている。
でも、何を言われても、まともに考えることができなかった。

どうしてオレは・・・。
どうして・・・、
とり返しのつかないことを。

スクアーロは、九代目のあとで家光にも抱かれたが、
もう何をされても全く感じなかった。

殺せ、殺せ、殺せ!!!
憎い、憎い、憎い!!!
守れ、守れ、守れ!!!
救え、救え、救え!!!

心と身体がバラバラになったようで、じっと立っていることすらできなかった。
「ゔあああああああああああ!!!!!!!」
どれだけ叫んでも、
どれだけ涙を流しても、
どれだけ苦しんでも、
もうどうすることもできなかった。







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