R20
悪の華
XS

届かない大空

契約(九代目×S・家光×S ほか)
Squalo14-22
R18

3
(九代目×S ・家光×S注意)



 
家光は傷だらけのやせた白い身体をまじまじと見た。
年の割りに背は高い方だろうが、薄くて頼りない身体だった。
ゆりかご事件の時の傷がまだあちこちに残っている。
たまに目にする特殊情報部隊の男娼とは違い、
すんなりとした筋肉のついた無駄のない身体だった。

「・・・殺すなら、さっさと殺せえ」
スクアーロの目はぎらぎらと光っていた。


「まあ、しないと思うけど・・・舌噛んだりなんかしたら、責任放棄ってことで他のメンバーはやっぱり処分な」
家光はスクアーロの首に手をかけて力を入れた。
「それに殺すなら、お前の細首なんざ片手で十分だ。
そんな罰じゃつまらねえだろ」
息が止まる寸前のスクアーロを離し、床に押し倒した。

「これは、第一のテストだ。うまくやれたら、ヴァリアーの連中は明日も生きていられるかもな」
スクアーロの表情がはっきりと動き、
身体をこわばらせたものの、抵抗もせず家光を見つめ返した。
いつもの生意気さは影をひそめ、
不安げな顔をすると、年相応の幼い顔になった。

確かに見飽きねえ。
こりゃあ、ザンザスが夢中になるわけだ。

足を開かされ、
目の前に家光の大人の男の昂りをみせつけられたスクアーロは、
思わずあとずさった。

「ヴァリアーを、見捨てるのか?」
あまりにも理不尽な言葉なのに、スクアーロは言い返すことすらできなかった。
家光はかすかに震えるスクアーロに昂りを押しつけると、
じわじわと中に押し込んだ。

「ゔぁ・・・ぐっ・・・」
スクアーロは必死で声をかみ殺した。
こんな奴に聞かせる声などない。
こんな奴に無様な姿を見せるのは嫌だ。
嫌だ。
嫌だ。
痛い、痛い。
気持ち悪い。
ザンザス、助けて。
ザンザス、助けて。

スクアーロの固く閉じられた目尻からは、
涙がぽろぽろこぼれ落ちた。








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