Delirious  Blizzard
 
 


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サンジはゾロの身体にしがみつき、
幾度目かの快楽の大波にのまれていた。

寒さなどもうまったく感じなかった。
お互いの吐息と体温と体液と、
それだけを感じていた。

「あ・・・・イ・・・イっちまうって・・・。
だめ・・・だって・・・、
そんなにキツくしたら・・・」

「イけよ・・・。
イけ!!」
「・・・ぁぁぁっっ」
ひときわ奥まで突かれ、
サンジはたまらずに精を放った。

同時に、
身体の奥にゾロの精が叩き付けられた。

サンジの頭は一瞬まっしろになった。
もうまともな思考力が失われつつあった。
まともに息が整わないうちに、
またゾロが動き始めた。

「・・・あっ・・・もう・・・、
・・・・ひィっ・・・、
・・・ぁ・・・ぁ・・・」
サンジは既に正気を失っているようで、
目がうつろで焦点が合っていない。

普段はスカして生意気なサンジの乱れた姿にゾロはさらに欲情した。
常識だとか、
理性だとか、
平常心とか、
そういった類いのものは全て失われていた。

まるでサカリのついたケモノのように、
ゾロはサンジを抱き続けた。
 
 
 
 
 

ゾロが我に返ると、
サンジはすでに気をやってぐったりしていた。

熱い狂気の時が過ぎ去ると、
やがてゾロには理性や思考力が戻って来た。
それと同時に冷気も戻って来た。

ゾロはサンジを抱きしめたまま、
その辺にある服や防寒具を掻き集めて自分達の上にのせた。

時計を見ると、
もう夜明けが近い。
・・・オイ、
何時間ヤってたんだ・・・。
さっきはハダカでいろいろな体位を夢中になってやっていた。
寒さなんてちっとも感じなかったが、
こうして冷静に考えると物凄く寒い。
・・・人間、
いざとなると分からねえもんだ。
寒くねえはずがねえが、
セックスに夢中すぎて気づかなかった・・・。

吹雪は、
続いている。
腕の中のサンジはよく眠っている。
暖けえ。
泣き疲れた顔をして、
ゾロの胸に頭をもたせかけている。

オレたちは助かるのか。
まだ希望の光は見えねえ。
だけど絶望するには早すぎる。

オレは助かりてえ。
そして・・・、
コイツを・・・、
助けてえ。

この雪や嵐を乗り越えてえんだ。
サンジと一緒に。
 
 
 
 
 
 
 


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