再び出会えぬ愛しき君に
 
 
 

シャンクス・サンジ
 
 
 
 
 

7
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

サンジは冷たい体をベッドに横たえていた。
濡れた体はシャンクスが拭いてくれた。
ハダカで寝転がって、
シャンクスにあちこち触られている。

触れられたところがジンジンしてヘンになってしまいそうだ。
「・・・ゃ・・・」
自分が情けないくらいヘンな声を出しているというのも、分かってる。
なのに、ガマンできない。
「・あっ・・・」
誰も触れた所のない部分を扱かれ、
揉まれると、
頭がおかしくなりそうだ。
「・・・ああああ」
体じゅうに電流が走ったような感じがして、
サンジは精を放っていた。

涙目で荒い息を吐いているサンジを見て、
シャンクスはニヤリとした。
「よくできました」
バカにしたような言葉にサンジの頬に血がのぼる。
だが、疲れ過ぎて言葉も出ない。
シャンクスは、その頬に音をたててキスをすると、
サンジの足を割り開く。

覚悟はしていたものの、
いざその時が来ると、
生理的に体が竦む。
慣らす為に、
入り口のまわりを手が這い回る。
「ひっ・・・」
指が中に入ってくるのが分かり、
サンジは逃れようとして体を動かすが、
シャンクスの体がのしかかっていて、
動きがとれない。
しばらく押さえ付けられるようにして、
しきりに慣らされた。
異物感のなかに、
ムズムズするような妙な感じがする。

ヘンになる。
ヘンになる。
こんなとこイジられてるのに。
何・・・。このヘンな感じ。
キモチいいんだか、
ワルイんだか、
もう分からねえ。
 
 
 

「サンジ」
名を呼ばれ、
朦朧とした意識をシャンクスに向ける。

「オレを見ろ。
お前を抱いている男を」
目の前にはいつの間にか裸になったシャンクスがいた。
たくましい大人の体。
たくましい男の証。
それから・・・。
途中から・・・。
途中からない、腕。

無い腕。

「見るんだ!!!」
厳しい声に背けた顔を戻す。

オソロシイ、
オソロシイ。

無い足。
ジジイの・・・。

不意に涙が出た。

「ひっ・・・ああああ」
無理に貫かれた時も涙が止まらなかった。
イタイ。
イタイ。
クルシイ。
クルシイ。

許せないのは自分。
罰してるのも自分。

シャンクスのものが体の中で動くたびに、
体がバラバラになってしまいそうな気がする。

そうだ。
オレは、
どうなったっていいんだ。
だから何でも出来る。
何でも。

だけど・・・。
クルシイ。
イタイ。

タスケテ。
タスケテ。

平気だ。
平気・・・。

ダレカ・・・。
ダレカ・・・。

「・・・・イ・・・」
「・・・ジジ・・・ィ」
 
 
 
 

閉じられた瞳の奥には全てが映る。
壊された体の破片が、
壊された心の破片が、
こぼれ落ちていく。

形を変えて静かに地に落ち、
全てがまた失われる。
 
 
 
 
 
 

8



厨房裏