夜鳴鴬

*2*
 
 
 
 

体が重い・・・
サンジはうっすらと目を開けた。

見なれない部屋。
ここはどこだ。
オレはなんでこんなとこに。

身じろぎすると、鎖が音をたてた。
「・・・・!!」
サンジは愕然とした。
手足に枷がかけられていた。金属製の鎖で繋がれている。

ナンダコレ?

細くて長い鎖を引くがびくともしない。

どこからか記憶が途切れている。
そうだ。
ワインを飲んだら急に眠くなった。

ギン?

でも、どうして・・・
 
 
 
 
 

扉が開く。
やはりギンだ。
いつもと顔つきが違う。
サンジは警戒した。
だが、体は思うように動かない。

あの時のギンだ。
トンファーを振り上げていた時の。
憎悪。
冷酷。
絶望。

サンジはギンをにらみつけた。
勝ち目は・・・ない。

「まったく、あんたは、すげえよ」
低いギンの声。
「勝てねえのが分かってても、やるのかい。いい度胸だ」
言うやいなや、サンジの体にケリを入れた。

「・・・・っっ」
激しい痛みに倒れるサンジ。
ギンは、髪の毛を掴んで、サンジの体を無理矢理起こす。
「折れる程はやっちゃいねえよ。勿体ないからな・・・楽しみはとっとかねえと」
「・・・クソヤロー・・・」
「うるせえな。あんたに傷はつけたくねえ。とくにツラには。
だが、あまりうるせえと、我慢できねえ」
暴れようとするサンジを押さえ付け、ギンはサンジのネクタイをほどくと、口を塞ぐ。
「・・・!!」
荒々しく、衣服が剥ぎ取られていく。
中途半端に留まった服が更に拘束を強める。

屈辱的な姿勢をとらされ、サンジは固く目を閉じた。
ギンがオレを好きなのは知ってる。
オレだって、嫌いじゃない。
でも、こいつはオレの知ってるギンじゃない。

オレの知っているギンは一途で誠実で、義理がたい。
バカみてえに低姿勢だし・・・
いつも幸せそうに、していた。
オレの見たものが幻か、今のギンが幻か。
それとも両方、幻なのか。

カラダの中に乱暴に指が入ってきた。
サンジの体がはねる。
身を捩って逃れようとしても、指はさらに奥へとつきすすむ。

ヤメテくれ!!!
懸命に逃げようとするが、指の数が増やされ、サンジの感じる所を的確に責めてくる。
しばらく、指で陵辱されてから、乱暴に中を拡げられギンのものが入ってきた。

チクショー。
チクショー。
バラバラな感情。

心とは裏腹にギンの刺激に答えはじめるカラダ。
後ろから貫かれたまま、前の昂りを刺激されると、快感がカラダを駆け抜ける。
全てがどうでもよくなり、快楽の虜になる。

キモチよければ、それでいい。
相手がオトコでもオンナでも。
それがサンジのポリシー。
全ては通り過ぎてゆくから。
一時だけの幸せを求めて、快楽を求めて、どうしていけないのか。

ギンが激しく動く。
過度の快楽。
サンジの意識は途切れがちだ。
ギンの精がサンジの体の中で散る。
そこは天国か地獄か。
快楽の中に蒔かれた種子。
堕ちていく場所に咲く花は?
 
 
 
 
 
 

*3*



これ、やはり地下食料庫行かなあ・・・
とりあえず、続く。

鬼人のギンってサディストっぽいですけど・・・これじゃまだ完全鬼人モードに入ってないかも。
このサンジは元々かなりの淫乱尻軽って感じ。って、今、その路線に決めたんですが。
かなりのヨゴレ・・・。しかし、本人は自覚なし。娼婦の体に処女の心って・・・
かなり腐ってます。
続けるともっと腐る恐れあり。
 
 
 

こんなとこに来たのが間違いのもとだった・・・