肉体の悪魔
 

*4*

side   ZORO
 
 
 
 

オレはがっついている。
どうしてだか。

相手は、ケンカしかしない奴。
なのに狂っちまいそうだ。

オレの意志に関係なく体が動いちまう。
足りねえ。
これっぽっちじゃ。

今まで誰かを欲しいと思ったことは、ない。
誰かを抱きたいと思ったことは、ない。
滅茶苦茶にしたいと思ったことは、ない。

なのにどうしてだ。
激しい欲望。
オレを狂わせるカラダ。

抱けば抱くほど、はまっていく。

危険。
危険。

生意気で、気にくわねえ奴。
その仮面を引き剥がす快感。

どれぐらい、夢中になっていたのか。
気づくとサンジはぐったりとしていた。
弛緩したカラダ。

気づくと汗びっしょりになっていた。
濡れているのは汗ばかりではない。

途中から、記憶がない。
燃えるような快楽の感覚。
自分が何をしていたのか。

やべえ。
自制の範囲を越えている。

オレは息を吐くとサンジのカラダから離れた。
サンジのカラダは意識を失っていても、オレを離すまいと締め付けてくる。

また昂りそうな己を制しながら、サンジのカラダを横たえる。
無防備な肢体がオレを狂わせる。

抱けば抱く程深みに堕ちていく感覚。
底のない欲望。

足りねえ。
まだ足りねえんだ。

もっと、欲しい。
もっと、ヤりたい。

どう、すればいい。
オレはその場にいられなくなって、素早く服を身につけた。

サンジのことが気になったが、そこにいると何をするか分からない自分を感じた。

己を制することのできぬ者は他を制することはできない。

オレは剣を手にした。
邪念を断ち切れるように、剣をふり下ろす。

くり返し。
何度も。

オレはどうなってしまった。
誘ったのはサンジ。
答えたのはオレ。

未知の世界へ堕ちていく。
肉欲の世界。
 
 
 
 
 
 

*5*



まだ、続けるのか、お前・・・
やはり、かなりドロドロしたものでないと。祝、地下食料庫ってなもんで。
ゾロが本気になったら、魔獣ですから。はは・・・
 
 
 
 

呆れて帰る    無謀にも続きを見る