肉体の悪魔
 

*6*

side   ZORO
 
 
 
 

「オイ、今の二人連れはどこにいる?」
ホテルのフロントのオヤジは見るからにびびってやがる。
オレは剣を抜いた。
「いわねえと、斬る!!!」
「・・・2号室だ・・・おい・・・そいつをしまってくれ・・・騒ぎはごめんだ・・・」
「カギよこせ」
汗だらけのオヤジ。
むかつく・・・
「それは・・・客に対して・・・」
「うるせえ!!殺すぞ、コラ。それとも、ドア斬り倒してもいいんだぜ」
震えながら、合い鍵らしきものをよこすオヤジ。

オレは真直ぐにその部屋に向かう。
カギを開けてそっと、ドアを開ける。

いかにもな下品な装飾のグランドサイズのベッドの上にサンジは仰向けに寝ていた。
身体にはさっきの男が覆いかぶさっている。

オレはそいつを蹴ってやった。
斬ってもいいんだ。
こんな奴。

「失せろ」
そいつは何か言おうとしたが、キレてるオレを見ると怯えたように後ずさった。
サンジは驚いたようにオレを見ている。
はだけた胸元から白い肌が覗いている。

この男が触った。
そう考えただけで、生かしておけない気がした。

「てめえ、人のもんに手ェ出して生きて帰れるとでも?」
泡を食って男はベッドから転げ落ちた。

情けねえ。

男は震えながら、部屋を飛び出していく。

許せねえ。

部屋に残されたのは、オレとサンジ。
サンジはきつい目をしてオレを睨んだ。

「てめえ、いつから、亭主ヅラするようになったんだ?」
 
 
 
 
 

オレはサンジに近づくと、剣をふり降ろした。
オレを睨んだまま微動もしない。

許せねえ。

サンジのスーツがはらりと落ちる。
オレの剣はこんなことに使う為ではない。

だが、止まらねえ、もう。
堕とされるのは、オレ。

オレはサンジの服を切り刻んだ。
現れるのはオレを狂わせる、裸体。
 
 
 
 
 
 

どうして、こんなことに、なった。
オレはまだ準備のできていないサンジを一気に貫いた。
蒼い瞳が大きく見開かれる。
オレはサンジを乱暴に揺さぶった。

「ち・・・くしょ・・・」
途切れ途切れに悪態をつくサンジ。

最初は抵抗を見せていた身体は、そのうちにオレに答え始める。

誰とでもヤる、淫乱。
許せねえ。
お前にふさわしいセックスをしてやる。
容赦しねえ。

激しく責め立てると、サンジは腰をふり始める。
オレは自分の感覚だけを追いかけた。
サンジの中に欲望を吐き出す。

止まらない・・・
止められない・・・

お互いを高める行為ではない。
ただ、自分の為だけ。
これは自慰行為に似ている。

「ゾロ・・・。 もう・・・っぁぁ・・」
サンジの喘ぎ声や悲鳴はオレをさらに凶悪にするだけだ。
ケモノのように、サンジの中に幾度となく欲望を吐き出す。
サンジもまた、その辺にてめえの精をまき散らしていた。

オレたちは一つになってるだろ?
ずっと、このままでいたい。

サンジの身体じゅうにオレのものを入れて、一杯にしたい。
オレだけの抱き人形にしたい。
闇の中に存在するのは、オレとこいつ。
あるのはオレのカラダとこいつのカラダ。

欲望の限り、ヤってやる。
後のことなんて、どうでもいい。

重なるカラダ。
繋がるカラダ。
答えるカラダ。
愛しいカラダ。

答えはここにあるのか。
答えはどこにあるのか。

サンジがぐったりしても、オレはカラダを繋げつづけた。
オレのカラダがまだ欲しがっていたから。
 
 
 
 
 

*7*



どうですか?
お客さん・・・
そして更にスケベオヤジの道をひた走る私。

これでも、まだ、ついてくるかね?
更に覚悟ある人だけ見るように。
もっと責任もてません。
まだ、続くんだな、これが。
というか、「肉欲」な話なので、いつまでもやり続けれらることに気づく・・・
ゾロは死ぬまでやれそうな勢いです。
 
 
 
 
 

泣いて後悔しながら帰る   こんなゾロサンでも許したる