王国の海 |
ルフィが襲われた。
その知らせが入り、
ゾロは至急ルフィの館に向かった。
「しししし。
びっくりしたぞ」
幸い軽傷だったようで、
腕に包帯を巻いてなければ、
分からないくらいだ。
側には兄のエースがいた。
「まったく、人さわがせな。
今後、二人きりで出歩くな」
いつもは余裕のあるエースの目が笑っていない。
「それが・・・ルフィとサンジと二人でこっそり出かけてたらしいんだよな」
ウソップも困ったように言う。
絶対に護衛つきでって言われてるのに・・・。
サンジは部屋の隅でうなだれている。
「ロロノア、話がある」
ミホークに呼びとめられ、
ゾロは別室に入った。
「お前はしばらくこの館に泊まれ」
かなり事態は切迫しているのだろう。
「ゴールド・ロジャーからの指令だ。
一度しか言わんからよく聞いておけ。
お前が守るのは王子ではなく王の愛人の方だ」
・・・今、なんて?
なんて言った?
「知らなかったのか。
サンジは国王の愛人だ」
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