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王国の海

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サンジはゾロの胸に顔を埋めた。
ゾロが欲しい。
ずっと、
ずっと・・・。
だけどこれは禁忌。
どうしてだか、王に執着されてる自分。
過ぎた寵愛だと、
王の側近は言った。

ゾロは今まで会った誰とも違う。
まっすぐで、
かざりがなくて、
ムカつくけど、
惹かれる。

ゾロの体のにおいに、
オレは欲情してる。
ゾロの体もまた、
反応している。

もう・・・。
止まらない。
 
 
 
 
 
 

ゾロはサンジの体を草むらに横たえると、
あらあらしくその肌をさらしていく。

真っくらで、
何も見えない。
お互いの荒い息と、
手探りだけでの情交。

どんな闇でも消せない熱い情慾の炎。

ゾロは慣らしもせずに、
サンジの中に己の昂りを尽き入れた。
熱く締め付ける体に意識が飛びそうになる。

「・・・ひっ」
手のひらでサンジの口を塞ぐと、
思いのたけを、
その体に打ち込む。

あまりの激しさに逃げをうつ体を押さえ付けて。
何度も夢に見た体。
何度も夢に見た瞬間。
手の中にあるのは幻ではなく、
生きた熱い体。
 
 
 
 
 
 

夢中で嵐のような激情をうけとめるサンジ。
ゾロなら・・・。
ゾロなら、いい。
魔獣になってるゾロ。
これが世間の噂するお前。
オレの体はバラバラになっちまう。
それでいいんだ。
ゾロ、バラバラにしてくれ。
もう、何も考えなくていいように。



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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