RISK
 

ZORO★SANJI
 
 
 
 

★2★
 
 
 
 
 

「・・・何、してんだ、てめえ」
ゾロの声が聞こえる。
・・・何って、
そうだな。
「確かめてんだよ」
ゾロ、お前を確かめてる。
お前とオレは何なのか。
ただの仲間?
ただのセックスフレンド?
オレとお前は「オトモダチ」なんかじゃねえ。
ルフィやウソップとは違う。
最初から、違う。
なのに、ルフィやウソップとはしないことをしてる。
なんでコイツとはシたいのか。
意識が飛ぶくらいキモチいいのは何故なのか。

コイツの体はドラッグみてえで、
オレにはハマる。
金はいらねえけど、キケン。

「ヤられてえのか?」
ゾロの言葉にオレの体は震える。
ああ、ヤられてえ。
だけどコイツとヤるのはリスクが高い。

思い知らされる、自分の立場。
自分の弱さを。
ゾロに叶わない存在だということを見せつけられるようで。
ゾロが本気になったら、
決して逃れられない。
オレなんてその程度。
ゾロの体の下で喘ぐ自分の卑猥な姿。
やべえってのは分かってる。
だけど、止められねえ。

オレは返事をせずに、
ゾロのシャツから手を入れ、
ゾロの体を愛撫した。
最近、オアズケされてたせいだろう。
ああ、サカってるさ。
ゾロのモノをとりだすと、
まちきれずに口にくわえる。
はっきり言ってオレはコレはあんまり好きじゃねえんだけど、
ゾロは好きみてえだから。
その気にさせたら、
こっちのもんだろ。

ゾロが低く笑うのが聞こえた。
チクショウ。
なんでコイツ、こんなに余裕ありやがるんだ。
くわえたままで、ゾロの方を見る。
ゾロの顔を見たら、こいつだってかなりキてるようなのに。
酒のせいか、いつもはココまでしねえのに、
オレは羞恥心をどこかに置き忘れてきたようだ。
もうヤりたくてたまらねえ。

「ゾロ・・・」
 
 
 
 
 
 

ゾロは上目づかいに見上げてくるサンジの顔を見た。
まったく、エロいツラしやがって。
酔ってるのは分かってるが・・・。
オレのモノをなめながら、
潤んだ瞳でこっちを見る。
そういうツラすんじゃねえって。

コイツに振り回されている自分。
それを正すためにしばらく離れた。
なのにタチが悪いっといったらねえ。
サンジを抱いていると溺れそうな自分がいる。
他のことがどうでもよくなるような。
冗談じゃねえ。
たかが、肉欲・・・だろ。
なのに我を忘れるくらいキモチいい。
サンジとヤってると、
修業すらどうでもよくなる。
オレは快楽になんざ流されねえ。
男だから溜まるものは溜まるし、
出すもんは出してえ。
色欲の虜となったものの行く末など知れている。
その本人には自覚はないのだろうが、
オレは社会からはみだし狂人扱いされているそれらの人々を見た。
それは自分とは関係のない人種だったはずだ。
ひたすら快楽を追い求める狂人。
狂人としてしか存在を認められない。
忌むべき存在。
娼館に入り浸っている男達。
くだらねえと思っていた。

なのに最近、
やつらのキモチが分かる。
オレにとってはサンジがきっかけ。
コイツの体に溺れそうな自分。
やべえ。
止まらねえ。
これ以上深入りしたら、
オレは、
コイツを手放せなくなる。
確実な予感。

金では代えられねえ。
金では買えねえ。
サンジを抱くことのリスクがこんなに大きなものだったとは。
修業に対する姿勢、
目標に対する姿勢、
生きる姿勢すら試されている。
最初はただの挑発だったのだろう。

だがオレは気づいてしまった。
なんのリスクもなしにサンジは抱けないのだと。

冗談じゃねえ、
せっかく人が離れようとしてるのに、
このバカは自分から来やがった。
なら、てめえも落としてやる。
どうしようもねえ、
色欲の世界に。
 
 
 
 

★3★
 
 
 
 

厨房裏



管東平野さんの88888リク、
ゾロがサンジに「自分で動け」を言う、
です。
サンジ発情してますね。
ゾロ、早くなんとかしてやれ!!!