ruffy☆sanji
2月13日の深夜。
サンジは他のものが寝たのを見計らって、
こっそりキッチンに入った。
明日はバレンタインだ。
世の女性が愛する相手にチョコを贈る日だ。
そのためにはチョコがねえと。
ナミさんの様子を見ても、
ビビちゃんの様子を見ても、
チョコを準備しているようには見えねえ。
だったらオレが作ってやろう。
そしたら、明日・・・。
「チョコまで作れるサンジさんて素敵!!」
とか、
「サンジ君にチョコあげたかったのよ」
とか言われるはずだ。
だから、ていねいにつくらねえと・・。
どうせオレにもらう為につくってるようなもんだが・・・。
楽しいな、へへ・・・。
やっぱ、レディはいいよな!!
甘くていい香りがする。
ほら、あの麦わらの太陽の香りとは似ても似つかない・・・。
あれ、オレなんであいつの事なんて・・・。
オレはナミさんとビビちゃんのためにチョコを作ってるんだ。
・・・ルフィになんか・・・。
作る・・・必要・・・ねえよな。
作る必要なんてねえ。