愛犬Q&Aコーナー(No.037) |
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質問:物品選別ってどんな訓練?(山本さん) はじめまして。 人のために働く犬が好きで、地元で訓練実演などがあると見に行ったりしているのですが、そういう時きまって警察犬の訓練を実演されているようなのですが、その時、物品選別というのをやっているようですが、あれはどんな時に使う訓練なのか知りたくって、実演者に聞いたのですが、その方はアマチュアの方で、内容を言ってはいけないのか、物品選別を訓練しておられると言うのに答えてもらえませんでした。 足跡を辿って犯人を見つけるというのは、理解できるのですが謎です。是非、教えて頂きたく思います。 |
回答 どちらの県での訓練実演だったのか分かりませんが、確かに色々な催しの際“物品選別”の訓練実演が良く行われています。 この物品選別の使用方法(実動捜査)をお聞きになったけど、教えて頂けなかったようですね。 「内容を言ってはいけないのか・・・」との事ですが、私自信は問題ないと思いますので分かる範囲で下記に表記したいと思います。 物品選別は訓練士や指導手によって様々な考え方があります。犬がどの様な感覚で選別を行っているかが、指導手により違うのです。ただこれを説明すると長文になるばかりでなく、まとまりが付かなくなると思います。 ですから取り合えず“手前で嗅がされた印象の残っている匂いを台の上の数枚の中から選んで持ち帰る”とだけ認識しておいてください。 さてこれからが選別訓練をどう活用しているかです! 詳しい事は分かりませんが現在の犯罪は多種多様に渉っており、それに伴ない科学捜査の発達も著しいものがあるようです。匂いの捜査においても言える事と思います。しかしながらまだまだ犬の鼻に頼るとこが多いのも事実です。 一例を挙げてみます。(あくまで架空の事です。) 事件現場に手袋が落ちていたと仮定します・・・・・・その後犯人が捕まりました。 犯人を追究しようとするも「そこには行った事が無い」と言い張っています。そこで物品選別犬の登場になるわけです。 現場に落ちていた手袋を元臭にして移行臭を作成します。捕らえられている容疑者に無臭の布切れを渡し、匂いを付けさせます。 同じように全く関係無い人の匂いを数名用意します。 選別台の上に関係無い人の匂い数名分と容疑者の匂いを付着させた布を1枚設置します。そして手前で現場に落ちていた元臭から移行させた匂いを犬に嗅がせ選別させます。それを何度となく行ない、現場に落ちていた匂いと容疑者の匂いを比べます。 もしこの匂いが一致すれば、何らかの手掛かりになるのでしょう。 簡単に言いますとこのような事になります。 もちろんこの選別を行う犬は優秀な犬であり、厳しい審査に合格した犬達です。 警察犬は様々な状況下で人の為、日夜頑張っています。 警察犬に限らず、麻薬犬・水難救助犬・爆捜犬・山岳救助犬・盲導犬・・・・・・・etc. 沢山の犬達が色々な場所で活躍しています。正しい知識で活躍する犬達を応援してください! |