スライド式セミリトラクタブル4灯ヘッドライト

って名前長ぇ〜よ・・・

他に埋没することを嫌い
いよいよ手を染めてしまった
すぴわん号の肉体改造!
その一部始終がここに

リトラその2へ


新たな目論見!

4灯周り
なかなか気に入ったカタチを見いだせないまま時間が経過・・・
色々検討しているうちに
ある目論見が・・・
最初は「実現不可能だな」と思っていたんですが
だんだんどうしてもやりたくなってきて・・・(笑)
まず
FRPボンネットを購入!
これで自由な形状変更が出来るゾ・・・と

ちなみにこのFRPボンネット
SKYビートさんから購入
大きなひずみもなく非常によいカンジ

・・・でも
そう簡単に事は運びませんでした

色々やってみましたがなかなかうまいカタチが見つからずに数ヶ月・・・

H16・7月現在はこんな風・・・
なんか妙ちくりんなラインになってる(爆)
なんでこんなラインかというと
もっと天地径の短い薄いおメメにしたかったんです
で 手始めにボンネットのラインをまっすぐに・・・
だって純正のラインは

こんなふうにちょっとだけ切れ上がってるでしょ
これをまっすぐ水平にしてみよう
そしたらもう少し薄いおメメになって・・・
で やってみたら・・・

カッコよくないのであった(爆)

上から見下ろすと
やけにボンネットがまぁるーいカンジ(笑)
これがまたキャワイイ系なおカオになるんだな(新発見!)
すぴわん号のイメージとは明らかに違う・・・

そこで今度は
同じ轍を踏まないようにラインに変化を付けてみましたぁ

って 赤線のようにクリッピングポイントを設けてみたところ
見下ろしたカンジは改善

色々パターンを試したかったので
左右でクリッピングポイントの位置を変えてあります
一見良さげだがしかし今度は・・・

正面がカッコ悪いのであった(ド爆)

クリッピングポイントをもう少し目尻の方へ持っていけばイイかも・・・
と思うでしょ
ところが
そうするとサイドからのラインとつながらないんですよ
(下図参照)

っつーワケで
妙なラインに至る・・・と(爆)


やってみて思ったんですが
純正のラインって良くできてます
デザインのプロがよってたかって創った形ですから
まあ当たり前なんですが
どこから見ても破綻のないカタチになってるんですねぇ
ホントお見それいたしました
素人が安易に手ぇ出すとヤケドします(爆)

さてこのアイライン問題
だんだんと詰めていくつもりではあったのですが
時間がなかなか取れなくって・・・

とここまでが昨年(H16年)までの流れ・・・
17年になり動きが活発化することに・・・


想定の範囲内?

さて行き詰まってしまった4灯周囲のモディファイ・・・

とにかくボンネットサイドからのラインが
すんなりフロントにつながるようにしたかったんですわ

FRPボンネットをガムテープで疑似延長(笑)
これをカットして理想的なラインを決めようと・・・

ボンネットのサイドラインがすんなりフロントへつながるように・・・

すると・・・

フロントはどうしてもこうなるわけです
しかしこれではヘッドライトの灯りに干渉します
そこで

セミリトラにしちゃえ!と(爆)
油性ペンで手書きのラインをカキコ(ド爆)

でバンパーのサイド部もジャマになるんで
ガムテープでカットラインをマーク!


なぜセミリトラ?

いよいよでました奥の手リトラクタブルライト(爆)
じつは
リトラクタブルヘッドライトはやりたいなというのは
かなり前から思っていました
正確にはセミリトラクタブルライトですがね

「セミリトラ」・・・私の脳裏にはいつもジウジアーロデザインの
初代いすゞピアッツァがありました
流麗な外観
未来的な(当時・・・笑)インパネ
1980年代のマイベストカーでもありました
学生時代一緒によく遊んでいた先輩の愛車でしたので
とても身近な存在でもありました


リトラ考察

まずはリトラついてお勉強しないといけませんね
そこで知り合いのロードスター乗りにお願いして
リトラ構造を参考に見せていただく事に・・・

私が目指したのはセミリトラで
ロードスターはフルリトラですが
構造的にお目々の開口量は可変が利くことが分かりました

さて固定ライトのクルマをリトラにするには
当然リトラ関連パーツの移植が必要になりますが
後々の補修などを考えると
どのクルマのパーツを移植するか?が問題です
はじめにお向かいさんで初代CR−Xのパーツリストを見せてもらいましたが
新品でパーツ取るとコストが・・・・
それになんとCR−Xのリトラはモーターひとつで駆動してるようです
長〜いドライブシャフトが左右ライト後ろ辺りを通ります
構造的にちと難しそうです
2代目プレリュードなどのフルリトラもやはりコストが・・・

他車もふくめ新品流用はまず断念しました
だってこの時点ではまだリトラがうまくいくと思ってなかったですから(笑)

後日
ソニックの仲間とあ〜でもないこ〜でもないと世間話しながら討論してるうちに
中古パーツの入手ならば
180SXとかMR2とかが新しくてうれしいんだけど
「入手の容易さ」すなわちタマ数を考えると
MAZDAロードスターのパーツを流用するのが良かろう
ということになりました
ロードスターならこの間中身見せてもらったからイイかも
ということで
ネットオークションでロードスターのリトラモーター付きのヘッドライトを安価で落札
手元に来たとたんに解体清掃開始(爆)

いよいよ本格的に始動です


ウインドウオッシャタンクの移設


リトラクタモータの設置のために
ウインドウォッシャタンクがジャマと思われたので
移設しないといけません

移設にあたってはタンクの形状が問題でした
ビートのウォッシャタンクは
助手席側のタイヤハウスの斜面に沿うように作られてます
従って移設すると据わりが悪くってどうにも・・・

悩んだ末お向かいさんの工場長に相談
「底の平らなウォッシャタンクってないですか?」
って聞かれた方はびっくりするわな(笑)
しかし工場長 しばし悩んだ後
ちょうどそのときリフトに載せられていた「アクティ」の助手席クッションをどかし始める・・・
なんとそこには
底の平らなウォッシャタンクが・・・(爆)

数日後新品の「アクティ用ウォッシャタンク」が私の手に・・・(爆)

そしてこのタンク用の固定具をアルミ板とFRPで作ります

あまり深く考えずに作っちゃいました
あとで不具合が出るかも・・・

新しいタンクの固定場所はココです
幸いなことにフロントトランクとも干渉せず・・・

自作固定具はスペアタイヤパネルに共締め
あとは配線・・・
そのままではコードが届かなかったので
純正配線を切って延長しました
配管は取り回しの工夫で長さは純正のままいけちゃいました
で テストしたところ無事噴射
あーよかった


いよいよボンネット延長ぉ〜

ガムテープでおおよその手応えをつかんだところで
今度は実際にボンネットを延長
カタチの細かい詰めは現物あわせで追々やるとして・・・と・・・

ところがこのとき仕事が忙しかったのと
自分のFRP築盛技術に自身がなかったので
いつもの板金屋さんに
「大雑把でイイから」
とボンネット延長をお願いしました

できあがったモノをとりあえず装着

当然ですがバンパーと干渉する部分多数のため
バンパーははずしてあります

そしてバンパーとの干渉部分を確かめ
バンパーの改造開始!
まずこの部分・・・

分かりますか?
切り落としました(爆)
そしてFRPで修正・・・

ガムテープでマーキングしてあったサイド部分も
グラインダーで大胆にカット!!
もう後には引けないゾ・・と・・・

ンでもってボンネットのっけてみて整形・・・
なんかも一つなカンジがしないでもない今日この頃・・・(笑)
ボンネットのラインをもう少し修正するため
今度は自分でFRPを盛り足す・・・

まだ修正が必要だけど
何となくイイんじゃない風味(笑)

何回も修正・・・
FRP盛っては削りの繰り返し・・・

ここの部分が一番の悩みどころ

ほんとに毎日仕事終わった後FRP盛っては削りの繰り返し・・・
でも不思議とイヤではなかったんです
きっとこのときはまだ希望に燃えてたんでしょう(爆)

だいぶラインが定まってきました
出来上がりの姿も容易に想像がつくようになりましたね

鎮座する元ボンネット(笑)
一連の作業中一体何回ボンネット脱着したか分からないです
そのたびにヨメにボンネット持ってもらって・・・
反面ヨメの腕っぷしが強くなるという副作用が・・・(ド爆)
っていや〜ん


そしてラインが決まったところで・・・

切ってしまいました!

切り取った姿は見られないくらいにカッコ悪い・・・

切り取った部分・・・

同断面

簡単ではありますがヒンジを作ってセミリトラしてみました・・・
・・・でもカッコ良くない・・・

・・・やはりカッコ良くない・・・

こりは大変なことになりました
だって自分では良いつもりだったのに
実際やってみるとカッコ悪くて・・・
っていうかうれしくない・・・
さてどうする!


機構の変更

さて土壇場に来て路線変更を迫られる自体となってしまいました
勿論無いアタマひねりましたとも(笑)
ホームセンターへ行っていろんなパーツ見て回ったり
インターネットで検索したり・・・
とにかくヒンジでポップアップするタイプに代わる機構を考えないと・・・
そして最も重要なのはおめめ開けた時にカッコ悪くないこと・・・
って

ンな事できるかい!(爆)

と思い始めたころ
ホームセンターでふと

スライド式なら良いよねきっと

って誰に同意を求めてるンだっての(爆)
でも何となくいけるかな?
と思ったんです
で即パーツの物色・・・

スライドするにはレールが必要ですね
そこで
サッシレールと戸車・・・
いろんな種類があって訳わかんない(爆)
ただスライドしてカバーがボンネット内に沈み込むためには
レールがカーブしてる必要があります
サッシレールは直線使用が前提
っていうかあたりまえですね
それで却下

次に机の引き出しのスライドレール
これがまた色々形式があって見てて飽きないんだな(笑)
必要なスライド量は40mmほどなんですが
引き出しレールはストロークが皆長いので却下

で結果的に行き着いたのは
造りつけクローゼットのつり下げ式スライドドアのレールだったんです

っつーワケで
湾曲レール作製・・・と
実はこのときもまだスライド式がうまくいくと確信はしてませんでした
一番マシな方法かなとは思ってましたがね・・・


これらレールをボンネットにFRP&パテで埋め込みます

サッシレールで言う戸車の代わりになるモノです
画像右側のナイロンのヘッド部がレール内を滑っていきます
画像左胴部分内にスプリングが仕込まれて
ナイロンヘッドが2cmほど可動します
画像は胴周囲に熱可塑性の粘土様物質が巻き付けてあります
これを型どりして・・・
胴部に大きめの傷を多数付けておいて
FRPを流して

胴部分がFRPで覆われました
胴部分もナイロン樹脂なのでFRPとは当然接着しません
FRP流す前に胴部に傷を付けておき
これだけ覆ってやると
もうはがせないです
これでボンネットとも容易に接着できます

さてレールをボンネット側へ
位置決めを慎重にしてネジとパテとFRPで取り付け

レールにこれだけの急角度がついていても
ダンパー機構のついたナイロンヘッドはスムースに動いてくれます


モーター取り付け〜

ボンネット上に謎の書き込み
落書きではなく
運転席側のモーターの取り付け位置が書き込んであるんです
夜暗くなってから懐中電灯の灯りを透過させて
油性ペンでマーキングしました
運転席側はマスターシリンダーやらなんやらで
助手席側よりもフリースペースが少ないです

ここでウォッシャタンクの移設が生きてきました

ロードスターのリトラクタモーター
結局モーター以外のパーツは不要に・・・
だったらモーターだけ落札すれば良かった・・・
ンなのは結果論ですから仕方ないことですが・・・

ソニックの蒼い弾丸号さんに入手してもらったロードスターの灯火類配線図
リトラ関係の配線は結構複雑・・・

リトラクタモーター取り付け用ベースを自作
本来木工用の「鬼目ナット」をFRPで固めて作製
この辺りになると
どんなモノでもFRPで作れる気になってます(爆)

この取り付けベースを
ボンネットに接着


番外

助手席側ヘッドライト取り付けフレームにリベット留めされている
車台番号プレート
ヒンジ式セミリトラではヒンジ取り付けにジャマだったので・・・

フロントバルクヘッド部に移設しました
これも結果的には必要のない処置でしたね・・・


板金屋さんへGO!

スライドフタもとりあえず手動で動くようになったので
いつもの板金屋さんへクルマを預けに・・・
仕上げはプロにお願いすることにしたんです

閉じたところ

スライドオープン!
オープンしてもそれほど見た目の破綻がないことがうれしいです


そして待つこと数日・・・
サーフェイサー吹いた段階で一旦板金屋さんから借りだしてきました

カッコイイ!

自分でやっておいてなんですが
インパクト強すぎ!!(爆)
またワル顔って言われるなきっと・・・

そしてさらに数日後

出来上がってきましたです(嬉)

でもなんかすっごいふつーなカンジ(ド爆)
サフの段階のお顔がインパクト強かったせいか
違和感無さ過ぎです(爆)
ま それはそれですごいことだと思いますが・・・
イヤ私がスゴイのではなく
板金屋さんの腕がスゴイと思います
乱暴な表現ですが
精度もへったくれもない素人作りなモノを
ここまできちんと上手にでっちあげて下さったというカンジです
板金屋さんスゴイ!
感謝致します
・・・でも請求怖い・・・(爆)


さて
これで終わりではありません
まだまだやることが・・・



ほーむ


ビートとっぷ